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トップページ » アワユキ » アセンブルカードについて色々考えてみる

カルドセプト・・・それは、カードで戦うボードゲーム。
目標まで魔力を溜めて、指定されたマスを通過することで勝利となる・・・

・・・筈なのですが、どうも最近、趣旨を間違えている人が多く見られます。
お前も入ってるじゃねーか!とか言わないの^q^
その中でも特に取り上げられているのが、スペルカードの「アセンブルカード」です。
リボルトで追加されたカード種・密命の1枚ですが、そのロマンに魅了される人は数知れず。
というわけで今回は、そんなアセンブルカードについて、適当に書きます。
今回は少し長めです。読みにくいかもしれませんが、ご了承ください。

基本性能

単体瞬間/レア度S/G70
密命
手札に火水地風クリーチャーカードの全てがある場合、使用者はG500を得る
未達成の場合、使用者はカードを2枚引く

ユニークな達成型密命

密命カードには、特定の条件を満たす対象にのみ使える妨害型と、特定の条件を満たすことで報酬を得られる達成型の、2種類が存在します。
アセンブルカードは達成型に分類され、その報酬はG500の多大な魔力です。
最大の特徴は、他の達成型が盤面を参照するのに対し、自身の手札を参照する点です。
1ラウンド目から達成することが理論上可能であり、初手から4連続で達成することも理論上可能です。
また未達成時の効果は2ドローで、達成に必要なクリーチャーを引き込みやすくする点で噛み合っています。

隠す必要性なくない?

そもそもリボルトでは、手札は常時公開の情報として扱われます。
そのシステムの中でも非公開情報として扱ってくれるのが、密命カードの強みです。
何を狙っているのかを伏せることで、相手にプレッシャーを与えることができます。
しかし達成型は、動向である程度推測可能なため、こっそり仕込む必要があります。
そんな中アセンブルカードは、達成のキーとなるのが常時公開の手札です。
四属性のうち3種類揃った辺りから、極端な話1ラウンド目からでも、達成を狙っていることがバレてしまいます。
そうなると密命カードの利点「非公開情報」が、最早意味を成さなくなってしまいます。

ブラフも難しい

密命カードが達成型であるとバレた時点で、妨害を受けることは必至です。
達成のキーを潰す方法もありますが、もっと確実な方法は「密命カードそのものに妨害する」です。
達成の条件を満たしたところで、密命カード自身が手札になければ、意味が無いのですから。
しかしここで、密命カードの特徴「非公開情報」が活きます。
手札に密命カードが2枚あれば、同じ種類かもしれませんし、違う種類かもしれません。もしかしたら妨害型かもしれません。
これを利用すれば、アセンブルカードを隠せる・・・かというと、そうもいきません。
その理由は「五十音順で、アセンブルカードが密命カードの中で先頭に来る」点にあります。
アセンブルカードを狙っていることが分かっていれば、密命カードを2枚以上持っていても、その中の一番左のカードを妨害すればいいわけです。
4枚積むこともあるアセンブルカード、その妨害がメタモルフォシスだった場合、コンセプトが崩壊してしまいます。
その観点ではロングラインも、五十音順の末尾に位置しますが、アセンブルカードより早期にバレにくい点で勝っています。

軸にした時の弱さ

アセンブルカードが抱える最大の問題は「達成に四属性のクリーチャーが必要」なことです。
これを軸とする場合、当然ブックに四属性のクリーチャーを投入する必要があります。
同じ属性の土地を多く集めた方が有利な点、クリーチャーと土地の属性を合わせた方が有利な点から、四属性全てを組み込む時点で不利になってしまいます。
それ以外にも「アセンブルカード軸が不利な点」は存在します。

抱えられるアイテムが減る

アセンブルカードの達成を狙う場合、クリーチャーを手札に抱える必要があります。
四属性のうち3種類+アセンブルカードや、四属性揃ってアセンブルカード待ち、等の場合、残りの手札枠は2枚です。
その2枚に配置用クリーチャー、アイテム、スペルを詰める必要があります。
勝つために土地は必要不可欠、その土地を守るアイテムを抱えられなくては、勝ちは遠ざかります。
尤もスニークハンドを受けにくくなるので、一概に弱点とはいえません。

クリーチャーを配置しにくい

上で「配置用」クリーチャー、と銘打ったのはこれです。
上記のような4枚固定の状況で、やむを得ず手札に1枚しかない属性を配置した直後に、最後のパーツを引くと悲しみに包まれます。
それを予防するための配置用クリーチャーを確保できない場合、土地を増やす手が後れます。

盤面を有効活用

手札が不安定で、何を使って立ち回るか。魔力はアセンブルカードから供給する以上、消去法で「盤面」です。
盤面を使って手札をサポートし、アセンブルカードの達成に持ち込む。これが重要です。
ここで「アセンブルカード軸で使えて、手札をサポートできる盤面の要素」を、いくつか紹介します。

フェニックス

火属性のクリーチャーであり、戦闘で倒されると手札に復帰します。
配置して「あと火属性があれば達成」の状況になった時、移動侵略で自爆特攻をすることで、土地は減りますが条件を満たすことができます。
言うなれば「土地1つを仮の手札とする」ことができるわけです。
地属性のバロンも同じ用途で使えますが、HP40で自滅しにくい点、領地コストを持つ点で取り回しが難しいです。

ハイブクイーン

同じく火属性、秘術で火属性のハイブワーカーを手札に加えられます。
領地コストを持つのがネックですが、土地を手放す必要がない点、敵領地が隣接してなくてもいい点で優れています。
ハイブワーカー軸に寄せることで、ブックに戦闘力を持たせることもできます。

フェイト

水属性のクリーチャーであり、秘術で1枚ドローできます。
アセンブルカードをドローに変換したくないけど引きたい・・・そんな時に使えます。
水軸では心許ないステータスですが、それ以外では連鎖要員としても十分機能します。

レムレース

またお前か風属性のクリーチャーで、相手の手札のクリーチャーを奪う秘術を持ちます。
フェニックスと同様土地を手放す必要はありますが、相手の手札すらも仮の手札とすることができます。
貧弱なステータスと領地コストが扱いを難しくしているので、正直ネタ枠です。

援護持ち

地属性に多い援護は、手札を圧迫するクリーチャーをアイテム代わりに使えます。
キーとなるクリーチャーを消費しますが、手札のアイテム枠を節約することができます。
四属性でブックを組む都合上、ウッドフォークやセージ等の援護に制限のないクリーチャーが推奨されます。

貯蓄で経済は回らない

ここまで「アセンブルカードを達成する」ことだけに注目してきました。
しかし、忘れてはいけません。カルドセプトで勝つには「目標まで魔力を溜める」必要があります。
G500を稼いだだけでは、相手のドレインマジックによる収入をG150増やすだけです。
つまり「アセンブルカードを達成した後どうするか」まで考えておく必要があるのです。

レベル上げに使う

最も単純に勝ちに近付く方法です。
レベル1からレベル4に上げるための必要魔力はG560。達成後の手持ちに余裕があれば、即座に作ることができます。
既にレベル4が用意できていれば、そこからレベル5にするための必要魔力G640の足しにすることも可能です。

属性石の購入に使う

宝石マップで使える戦法です。自分が過去に参加したオフ会では、これを狙いました。
属性石の価格は初期状態でG50。価値が上がる前に達成できれば、10個購入も容易です。
属性石の価値が急上昇することで、更なる魔力は勿論、相手が狙っている属性であれば購入を妨害できます。
難点はとにかく早く、それこそ1ラウンド目で達成した直後に属性石を購入しないと、効果が薄まることです。

ウォーロックディスクを使う

特にスクリーマーの属する地属性寄りで使える・・・かもしれない手段です。
地形効果無効をつけた土地を落とす際のお供・ウォーロックディスクはG110と、アイテムの中で最も高額です。
しかし事前にG500の収入を得ていれば、遠慮なく使うことができます。
元から手札のアイテム枠を削る必要があり、手札のアイテムがウォーロックディスク1枚だけなら、スニークハンドも怖くありません。
また、ウォーロックディスクは全カード中最強クラスのヘイトを持つため、メタモルフォシスからアセンブルカードを保護する副次作用も期待できます。
難点は四属性で侵略に寄せる必要があること、中盤以降で真価を発揮することから、展開次第で取り残されやすいことです。
新境地としてどうですか某四色さん^q^

達成?ブック圧縮?それとも・・・

もう2つ、アセンブルカード軸を使ううえで考えないといけないことがあります。
1つは「最後のキーとなるクリーチャーが全く引けなかったらどうするか」です。
ブックの初期枚数は50枚、リボルトのスタンダードは30ラウンドです。
ドロースペルを用いない場合、初期手札5枚+各ラウンド開始時のドローで、最大35枚しか引けません。目標達成で終了する場合、引ける枚数はさらに減ります。
四属性のうち1種類でもブックの底15枚に固まってしまえば、アセンブルカードは達成できません。
それは結果論になるので仕方ないですが、達成を諦めてアセンブルカードをドローに変換する必要も出てきます。

もう1つは死活問題「アセンブルカード自体を引けなかったらどうするか」です。
上記の状況でブックの底15枚にアセンブルカードが固まった場合、最早何もできません。
それを防止するためには、普通のドロースペルが必要不可欠です。
しかし、後はアセンブルカードを引くだけの状況はつまり、手札4枚が使用もディスカードもできないカードで固まる状況でもあります。
ドロースペルで有用なカードを多く引いても、残り2枚の枠から溢れればそれをディスカードすることになります。

・・・これら2つの問題は、なぜ発生するか。
それは、この記事の趣旨を根本から破壊しかねないことですが「アセンブルカードを達成することに執着するから」です。
極端な話、アセンブルカードを投入しなければ、回るブックが組みやすくなるわけです。

逆転の発想

と、非常に辛辣なことを書きましたが、ネタ勢の自分としては、このまま終わらせるわけにはいきません。
アセンブルカードは達成が難しいからこそ、達成した時の楽しさが格別です。
「アセンブルカードを投入するから四属性ブックになる」ことで勝てないのであれば、発想を逆転させましょう。
要は「四属性ブックになるからアセンブルカードを投入する」ということです。
四属性ブックは不利とか抜かして何言ってだこいつ。
この方法であれば、アセンブルカードが後付けになるため依存しにくくなり、枚数調整も効くようになります。
「やりたい事をやろうとすると四属性ブックになるってどういう状況だよwww」と思われるかもしれません。
ここで大分前なので欠陥構築になりますが、カルスタで使用したブックを紹介します。


このブックにはアセンブルカードが入っていませんが、四属性ブックです。
アマゾンを主軸に据え、侵略力を高める応援を多く積むことで、アイテム無しでも高い打点を出しながら魔力奪取する、というコンセプトを基に組みました。
侵略力を高めるロードオブベインとマッドハーレクイン(風)にデッドウォーロード(火)、アマゾン(水)の魔力奪取効率と噛み合うドワーフマイナーとマミー(地)・・・と投入した結果、自然と四属性になった感じです。
さらにこのブックは、トゥイートにある通り「拠点は戦闘能力不可で守る」ので、アイテムの枠を節約することができます。
ここからアイテムを削り、スレイプニルやチャリオット等アマゾンを移動侵略させられる要素を投入し、他にも調整を重ねて余った枠にアセンブルカードを投入すれば、アセンブルカード搭載ブックの完成、というわけです。

おわりに

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
どうも自分は、一度記事を書くと立て続けに書きたくなる病気に罹っているようなので、前回から日が経っていませんが記事を書きました。
全体的にネガティブな内容になりましたが、名誉のためにもう一度言うと「アセンブルカードは楽しい」です。
1色、或いは感応を意識して2色で組むブックよりも不利なのは勿論ですが、運良くブックが回って勝てると、とても嬉しくなります。
たまにはセオリーから外れたブックを使ってみるのも一興、というものです。
自分は普段からセオリー外れてるがな!1
カルドセプトは「目標まで魔力を溜めて、指定されたマスを通過するゲームである」と念押ししたところで、今回はこの辺で失礼させていただきます。

この記事への反応

  • 諏訪子のベル (2020年5月23日)

    ブック使わせていただきます。

    avatar
  • フィラ (2020年5月23日)

    クリはセフトできないので自前で確保
    あとは、アセンブルカードをセフトで調達すれば最強かと思った。。!
    これからは密命一番左をセフトします

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