個性的な能力が多いと云われる、リボルトの風属性。
その中には、一風変わった能力を持つ「レムレース」がいます。
リボルト発売前のカード紹介でも取り上げられましたが「使いにくそう」という声が目立ちました。
そして現在。その使用率はゼロと言っても、強ち間違いではない程に使われていません。
今回は「持て余すのは使用者自身」とまで言われるレムレースについて、適当に書きます。
基本性能
風/レア度R/G30風/ST20/HP30
秘術[G50・対象敵セプターの手札のクリーチャーを1枚奪い、これは対象の手札に移動する]
手札のクリーチャーを奪う
相手の手札に干渉するカードは、いくつかあります。
代表的なのは、破壊するシャッター、場から消滅させるメタモルフォシスあたりでしょうか。
スニークハンドやセフトのように、奪い取れるカードも存在します。
しかし、今挙げた4枚は、クリーチャーに対応することができません。
レムレースの秘術は、そのクリーチャーを対象に取り、奪い取ることを可能とします。
手間に見合わない
ですが、レムレースは多くの難点を抱えています。
領地コストがあるため、基本的に「初手から配置することは不可能」です。
配置したとしても「ダウン回復の手間」がかかります。
ステータスが貧弱なので「簡単に踏み潰される」ことでしょう。
もし踏み潰されることなく起動できても「土地を手放す必要」があります。
土地を手放すことによる魔力の減少は、とても無視できるものではありません。
またその特性上、テンプテーションに非常に弱いことも挙げられます。
総じて「弱い」と言って差し支えないと思います。
奪っても使わないなら
手札のクリーチャーに干渉したいだけであれば、手間が掛からないカードがあります。
それがクラウドギズモとスクイーズです。
クラウドギズモはダウン回復の手間こそありますが、初手から配置できます。
また使い切りのレムレースと違い、生き残りさえすれば何度でも起動できます。
スクイーズは、即効性の高いスペルカードです。
話は逸れますが、この2枚はクリーチャー以外のカードにも対応できます。
奪うことが何より重要
レムレースの特徴は、相手のクリーチャーを「自分のものにできる」ことにあります。
奪うからには、そのカードを有効に活用したいものです。
そこで「奪ったクリーチャーを有効活用する方法」をいくつか考えたので、紹介します。
アイテムクリーチャーを奪う
アイテムクリーチャーは、クリーチャーでありながらアイテムとして使えるカードです。
その利点はなんといっても、シャッターやスニークハンドで対応できないことです。
しかしレムレースなら対応可能であり、さらに自分が使えるようになります。
援護の餌を奪う
援護を主体とする相手からステータスの優秀なクリーチャーを奪い、戦力を落とします。
また自分が援護主体であれば、そのクリーチャーを有効に処理することもできます。
難点は、前者はレムレースを援護の餌として有用に処理されかねないこと、後者は風の援護がアームドプリンセスしかいないことから多色ブックになることです。
アセンブルカードの達成を狙う
アセンブルカードは、手札に四属性が揃うとG500を得られるカードです。
達成に足りない属性を、相手から拝借しようというわけです。
尤も、相手依存になるため、四属性でブックを組む必要は出てくるでしょう。
もう1つの使い方?
さて、ここまで「相手のクリーチャーを奪う」ことに着目してきました。
奪うことが何より重要、と書いたので、当然と言えば当然なのですが・・・
ここで「レムレースのもう1つの使い方」を提唱したいと思います。
というのも、この記事を書く前から、何度かレムレースを使ってはいたのですが、大体は起動できずに終わっていました。
理由は色々ありますが、一番大きいのは「奪う対象であるクリーチャーを配置され、そもそも奪えない」です。
奪われるくらいなら配置してしまえ、ということですね。
レムレースを起動できず、そのぶん土地も取られる。普通なら不利に直結します。
しかし「土地を取られる」においては、メリットに変換できるカードが存在します。
それがランドドレインです。相手が土地を取れば取るほど、奪う魔力も増えます。
また、手札にクリーチャーがない状態は、手出し侵略ができない状態でもあります。
拠点を任せるには頼りないクリーチャーでも、がっぽりを狙えるかもしれません。
これがレムレースのもう1つの使い方「手札のクリーチャーを配置させて枯らす」です。
レムレースを使ってみた
というわけで、お約束になりつつありますが、実際にレムレースを使いたいと思います。
今回は4人戦、それもカルスタで試運転です。マップはヘビーチェーンを選びました。
「もう1つの使い方」を意識して組んだブックがこちら。
今回のネタブックはこちら。「レムレース軸嵌め」ブックです。レムレースをちらつかせて相手にクリーチャーを配置させ、クリーチャーが枯れた隙に嵌めます。そんなわけで起動しませんでした。(比率20:8:22) #book2png #カルドセプトリボルト pic.twitter.com/p6ilfwUCNt
— Snow/淡雪 (@MizoreAwayuki) 2018年10月26日
・・・で、結果はと言いますと、普通にトランスを決められて負けました。
場と手札が不安定で拠点が作れなかったので、コンセプトは発揮できなかったと言えます。
ランドドレインは「クリーチャーが枯れなかった時のために、召喚のコストを払えなくする」保険の役目もありました。
土地は沢山取ってくれましたが、ドレインマジックが場に無く現金輸送され、撃っても大して意味のない状態になってしまいました。
極めつけにディスコードでレムレースを消されるという大惨事。コンセプトが行方不明。
自分のブックが制限される
ここまで触れてきませんでしたが、相手に渡ったレムレースを召喚された場合、秘術で自分に返ってくる、ということも考えられます。
つまりレムレースを使う場合、奪われると不利になるクリーチャーを、ブックに入れられなくなるのです。
レムレースのためにブックの戦力が落ちる、これも弱いところと言えるでしょう。
奪われても問題ないクリーチャーで脇を固められるので、今回は嵌めを戦法に選びましたが、やはりレムレースを抜いて戦力を上げた方が強いだろうというのが正直なところです。
そもそもレムレースはすぐ捨てるから送り返さないって?そういうことは言わないの。
おわりに
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
最終的に「入れない方が強い」としてしまいましたが、それなりにレムレースを考察できたのではないでしょうか。
「弱いから使ってあげる」ではなく「ちゃんと意味を持たせて使う」のが好きなので、自分はこれからも、気が向いた時にレムレースを使うと思いますが。
それでは、今回はこの辺で失礼させていただきます。
諏訪子のベル (2018年10月27日)
意味のある使うのは難しいとの言葉でキャラ愛を感じました。
アワユキ (2018年10月28日)
正直に言ってしまうと、今回書くカードにレムレースを選んだのは「弱いから」なんですけどね・・・
ただそれだけで終わらせたくないので、しっかり役目を持たせられるように頑張りました。