カルドセプトのモチベは高いのに、対戦モチベは皆無という、不思議な現象に悩まされる今日この頃。皆様、いかがお過ごしでしょうか。
「対戦しないでどうやってカルドセプトするんだよwww」と思われる方もいるでしょう。
正確に言うと、プレイはしません。カルドセプトについて色々考えるだけです。
新カードの案を考え始めて「いよいよ病院に行った方がいいかな・・・」と思い始めたところです。
と、雑談もほどほどに、そんな自分が今回選んだテーマは「コンセプトブック」です。
普通は戦略に合わせてブックを組むものですが、コンセプトブックに求められるのは「特定のカードを活用すること」です。
カルドセプトの界隈にカードゲーム寄りで入り、普段から「ある1枚のカードを主軸に据えてブックを組む」をしている自分には、とても馴染みの深いテーマとなっています。
そんなわけで今回は、色々なカードにスポットを当て、それらを主軸としたコンセプトブックの紹介をしていきます。
普段よりたくさんのカードとブックレシピを紹介するので、言わば豪華版です。
白状すると、それぞれ単体で考察するとネタ切れを起こすので、1つに纏めました^q^
なお、勝ち筋のないブックを紹介しないよう注意はしますが、ここで紹介するブックに安定と勝率を求めてはいけません。
レジェンドファロス
基本性能
無/レア度R/G50□/ST40/HP50
アイテム制限:防具
防御型
周回回復できない
秘術[G80・隣接する全ての空地に“スタチュー”を配置する]
簡単な考察
その秘術を使うことにより、マップ次第で土地を最大4つ確保することができます。
しかし本体のコストが重く、ダウン解除の手間が必要で、配置されるのはお世辞にも強いとは言えないスタチューです。
またその全てが無属性であり、戦闘や各種妨害で除去されやすいのも難点です。
そもそも隣接する土地に別のクリーチャーを配置されれば、起動しても効率が落ちます。
そんな中で今回注目したのは、配置されるのがスタチューである点です。
サンプルブックレシピ
(比率20:6:24)
解説
過去のオフ会で使用したブックを使い回し調整しました。
盤面のスタチューが爆発的に増えることを利用し、ディスコードを使うことでレッドキャップの火力を爆上げします。
天敵アーマードラゴンや厄介なリビングアムルも、ターンウォールでスタチューにすることでディスコードに巻き込めます。
手札消費が荒くなりやすいので、補充手段としてトゥームストーンを搭載しました。
無ブックの宿命としてウォーロックディスクの対策は必要ですが、ハイドビハインドの秘術にマッドハーレクインと、手厚いサポートもあります。
他の投入候補
バーニングハート、テンプテーションなど
デスリーチ
基本性能
火/レア度R/G20火/ST20/HP20
配置制限:風
アイテム制限:防具、巻物
秘術[G80・対象の、HPが減少かつダウンしたクリーチャーを破壊し、その領地に移動する]
簡単な考察
特定の条件を満たすクリーチャーを問答無用で破壊し、土地を奪うことができます。某AIが共食いすることで有名。
しかし、その条件「ダウンしていてダメージを受けている」を満たすのが難しいです。
条件を満たした時点でゲートにマジカルリープ、さらに交換、とされる虞があります。
ダウンと言えばアルプ、ダメージといえばエルフアーチャーがいますが、手間が掛かるうえに3色ブックになりあと1色でアセンブルカードが狙えます。
交換を間に合わせないため、ディザスターで大量に的を作る方法もありますが癖が強く、結局ゲートに着地されたらG120と手札1枚が水の泡です。
そこで今回は、ダウン解除で回避されても損を減らせるよう軽く、かつ手間のかからない方法を搭載します。
サンプルブックレシピ
(比率22:7:21)
解説
相方として、攻撃が通ると相手をダウンさせるショッカーを選びました。
そこにドリルランスを併せることで、地形効果に阻まれることなくHPを減らします。
アイテムには阻まれますが、ダウンしていない相手も1手で的にする可能性を持ちます。
レベル5すら落とし得ますが、デスリーチ自体は非常に打たれ弱いので、奪った土地はランドトランスで素早く手放すか、リリーフで堅いクリーチャーに交換しましょう。
他の投入候補
ディスエレメント、ブラックアウトなど
アクアリング
基本性能
水/レア度N/G40/ST20/HP30
無効化[MHP30以下]
簡単な考察
水属性の特徴的能力「無効化」を持ち、軽量の援護持ちは勿論、リビンググローブに対しても鉄壁の守りを誇ります。
しかし中量級以上の相手には勿論、魔法陣ブレイズスプラッシュなどであっさり倒れます。
拠点防衛は流石に任せられないので、今回は侵略要員として運用します。
いくらプラックソード対応のレア度Nとはいえ、ST20のクリーチャーに、侵略要員の素質はあるのでしょうか。
カードリストを眺めた結果、その方法を見つけました。
サンプルブックレシピ
(比率20:10:20)
解説
それが「ソウルレイで落ちる相手を侵略する」です。
そのような相手に侵略した場合、もしアイテムで防がれても反撃を受けることはありません。
防魔でもない限りはMHP30以下のクリーチャーを拠点にしないので、その場合まずツインスパイクで殴り、アクアリングに変身させます。
普通は手が出せない先制持ちでも、リリスに変身させることで安心して侵略できます。
どちらに変身させようと、反撃を受けない点でも安心感があります。
手間こそかかりますが、何よりバインドミストが無い侵略ブック。とても和やかです。
他の投入候補
アーチビショップ、アイアンモンガーなど
アーススピリット
基本性能
地/レア度R/G60/ST40/HP30
これが配置された領地で領地コマンドの土地レベルアップまたは地形変化が行われた場合、MHP+10(最大100)
簡単な考察
領地コマンドをこまめに使うことで、段階的に強化できるクリーチャーです。
しかしその成長速度はドミナントグロースより遅く、ダウン回復の手間もあり成長させるのは難しいです。
さらにレベルアップするほどに、もう一度成長させるための必要魔力が多くなります。
ハイパーアクティブで急成長させようにも総計G600は必要、開き直りドミナントグロースを併用するにも、最初からHP50のクリーチャーに掛ければ良い話です。
そこで、この成長能力がクリーチャー自身についていることを利用します。
サンプルブックレシピ
(比率21:7:22)
解説
リリーフで各地を転々とさせることにより、毎回G80で領地コマンドを使用できます。
レベル2が乱立することになるので、フラットランドを狙おうというわけです。
移動侵略に強いランドアーチン、そもそも侵略を拒否するロックシェルなど、交代先に一筋縄では落ちないクリーチャーを揃えました。
ダウン解除にリストア、既に解除されていればハイパーアクティブと、使い分けも可能です。
マジカルリープはゲート着地に使いたいので、土地取り用にエスケープも搭載しました。
他の投入候補
キャプテンコック、パシフィズムなど
プリッツレイブン
基本性能
風/レア度N/G30/ST30/HP20
アイテム制限:巻物
先制
簡単な考察
風属性の特徴的能力「先制」を持ちます。地味に最も安い先制持ちクリーチャーです。
それはつまり、水風の初期ブックに入っていることもあり、攻守ともに貧弱ということです。
普通のブックは勿論、ゲームを始めたての人でも、早期に使わなくなるこのカード。はたして使い道はあるのでしょうか。
結論から言うと無かったら紹介しないので、あります。
それが、その貧弱なステータスを逆手に取った運用方法です。
サンプルブックレシピ
(比率21:9:20)
解説
タイニーアーミーで魔力を供給する走りブックです。
HPが20ということは、マスファンタズムに頼らず連続タイニーアーミーができます。
HP20仲間のシルフにパトロナス、元からHP効果無効のソードプリンセス、戦闘を介すとステータスが戻るバルダンダースを添え、連続タイニーアーミーを狙います。
パトロナスがバリアーを内蔵しているため、カードとしてバリアーを投入せず、他のカードに枠を割くこともできます。
全体的にクリーチャーのコストを安くしているのもポイントです。
他の投入候補
リビングアムル、シャンクラバーなど
メイス
基本性能
武器/レア度N/G0
ST+20
簡単な考察
無料で使えるアイテムの1つで、STを強化します。
「安くて低性能を使って不利になるくらいなら高価くて高性能」が基本のアイテムに於いて、はっきり言ってこのカードを採用する意味はありません。
現にリボルトに於いて、対となるレザーアーマーはリストラされました。
このカードがリストラされなかったのは「武器を参照するカードがあるから」です。多分
軸にできるのはクリーチャーだけではない、ということで、まさかのメイス軸がこちら。
サンプルブックレシピ
(比率23:8:19)
解説
能動的に使える、武器がトリガーのカードといえば、勿論バウンティハントです。
侵略にかかるコストを加味すると普通は旨味が少ないですが、メイスは無料です。
必要なのはクリーチャーのコストだけなので、G200は還元が可能となります。
しかしST+20程度では、正攻法で落とすのは難しいので、ミラーワールドで落とします。
因みにこれを試運転した当時、賞金首をかけたレベル1の土地でウォーロックディスクを消費させることに成功しました。
当然このブックレシピは古いものなので、改良の余地が十分にあります。
他の投入候補
オトヒメ、ボーテックスなど
埃かぶったカードに日の目を
そもそも何故、自分がコンセプトブックを好きになったかというと、実力が無いから普段使われないカードの意外な使い道を考え、それを実践するのが好きだからです。
今回紹介したカード(ブック)は、一部普通の使い方をしているのもありますが、他のカードとのコンボを重視しています。
ただ10点ダメージを与えるより、ダメージを2倍にする効果と共に5点ダメージを与える。そのようにコンボした方が、面白いと思いませんか?
当然、単体で強いカードが減ることになるので安定はしませんが、上手く噛み合った時の楽しさといったらありません。
大会の優勝などが懸かる対戦で不安定なコンセプトブックを使え、とは言いません。
折角カルドセプトには、カードゲームの要素があるのです。気楽な対戦の場で、ロマンを追求したブックを使ってみてはどうでしょう。
おわりに
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
スイッチでの新作が期待されるカルドセプト、はたして新作は発表されるのでしょうか。
それは開発に携わる方々以外、知ることはできません。
自分は、まだ見ぬ新作への期待を抱きつつ、妄想を続けると思います。
新カード、既存カードの調整、マップ、ゲームスピード、何かと敬遠されるカード集め、対戦環境・・・
挙げたらキリがないので、今回はこの辺で失礼させていただきます。