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トップページ » kikaikaboilers » リボルトタイマン攻略 ~対策編~

前回の基本編では、タイマン対戦の基本的な考え方と、タイマンにおけるジャンケン要素の薄いスタンダードなブック(だと私は思っている)を紹介しました。今回は、ジャンケン要素の強いブックの解説をしていきたいと思います。

グーが強いとなれば、対策としてはパーにあたるブックを組まなければならないわけですが、きちんとパーとしての役割を果たすブックを組むのは意外と難しいです。とりあえずは、打倒すべきグーにあたるブックを見てみましょう。

 

対策の対象となるブックの例

ヌーンさん作 無敵「防御型」 カード比 21:8:21

ひろよしさん主催のタイマン大会の頃に猛威を振るっていたブックです。ヌーンさん本人もこのブックに絶対の自信を持っていたことが、ブック名にも表れていますね。

当時のタイマンメタの中心は火単の侵略ブックでしたが、その中でもこのブックの完成度は群を抜いていました。ティアマトとムシュフシュの全方位強打とダブル応援による侵略能力の高さと、ミスティワールド採用によるシャッター・ポイズンマインド封じがこのブックの核でしょうか。ミスティワールドを使うとお互いアイテムをスペルで割れなくなりますが、アイテムを割らなくても侵略できるようにウォーロックディスク・グレムリンアイ・バインドミストというチョイス、そしてミスティワールド下でも現金に干渉できるレディビジョン。今見ても、文句なしに強いブックだと思います。

大会でも私はこのブックに負けていますし、何回かフリー対戦でも当たりましたがなかなか勝てず、たまに勝てたとしても相当な苦戦を強いられていました。そこで、どうにかして専用の対策ブックを組めないものだろうかという考えに至ります。当時は特定の相手に対する専用のブックを組むことに抵抗があったのですが、そうも言っていられないぐらいこのブックが強かったということです。

 

最初に組んだ対策ブック

「ID-0」 カード比 23:10:17

ブック名は同名のアニメから(けっこう面白かった)。

とりあえず火対策として真っ先に思いつくミストウィングとイエティを入れてみたものの、水単だと攻撃力不足でタイマンだといまいち弱そうです。そこで、風と2色にしてテュポーンを採用。2色でテュポーンを出すための風土地2個を確保するのはやや苦労しそうですが、水を1個確保すればイドの合成でテュポーンを召喚できます。普通にテュポーンを出せるようになったら、イドはスカラペンドラとの合成にでも使えば無駄なくカードを消費することが可能。アイテムとバインドミストは、ミスティワールドに対応するためにヌーンさんのブックを参考にしました。マスグロースはナパームアロー対策です。

というわけで、このブックで意気揚々とヌーンさんとの対戦に臨んだのですが、比較的良い勝負にはなったものの、最後はナパームアローでレベル5ミストウィングを落とされて負け。マスグロースも引かなきゃどうにもなりません。

対策したのだから当たり前ですが、ブック相性は良かったと思います。このときは負けでしたが、何回か対戦すれば勝ち越すこともできるかもしれません。しかし、対戦を終えた感想としては、これだとちょっと対策ブックとしては使えないと感じました。正確には、物足りないというべきでしょうか。対策をした以上、求められる成果は圧勝であり、良い勝負をしていたのではダメなのです。

 

対策を考え直してみる

ヌーンさんのブックに圧勝するには、もうちょっと開き直った対策が必要だと思いました。ブックを見返してみると、「ID-0」には「他のブックにも勝てるようにしよう」という色気があったように思います。そこで、次に作るブックは、他のブックとの相性は度外視して、ヌーンさんのブックにだけは絶対に負けないブックを作ろうと思いました。

ヌーンさんのブックを眺めていて、どこかに付け入る隙がないだろうかと考えて目に止まったのは、ミスティワールドです。タイマン対戦の標準装備スペルと言っても過言ではないシャッターとポイズンマインドを封じるミスティワールドですが、逆に言えばこれらのカードを全部抜いてしまえば、ゴミと化すのはミスティワールドの方というわけです。これにより、ブック4枚分のアドバンテージを稼ぎ出すことができます。

というわけで、出来上がったブックがこちら。

 

「壁の中にいる」 カード比 18:15:17

はい、ミスティワールドで止められるスペルを全切りしました。代わりに、ミスティ下でも通るレイオブロウをフル投入。これにより、こちらだけティアマトやウォーロックディスクを一方的に割ることができます。ウォーロックディスクさえなんとかすればグレムリンで無双できるので、ミラーホプロンを中心にアイテムを多めに15枚。

配置されたティアマトは、ミラーホプロンはもちろんターンウォール+バタリングラムも使って徹底的に排除します。ちなみにバタリングラムがNなのは、このブックを組んでて初めて知りました。壁になったら防具が使えなくなる上にグレムリンアイでも防げないので、タイマンだとこのコンボは強いと思います。あと、一応マジックシェルターともコンボになりますね。

スピットコブラは土地呪いへの対応力を確保するため、パイロマンサーはナイトエラントとケットシー対策で。この2枚はコンボにもなってます。スピットコブラの秘術の後にパイロマンサーで攻めれば、高額バーナックルも落とすことが可能。

リリーフは多色なのでなんとなく入れてみましたが、ブックを回してみると案外便利なことに気付きました。土地呪いを消せますし、スレイプニルと組み合わせれば、グレムリンを縦横無尽に動かして盤面を支配することが出来ます。

という調子で、ものすごく真剣に組んだブックなのですが、見た目がものすごく弱そうです。本当に大丈夫かこのブックと、実際に対戦するまでかなり不安でした。

 

対戦結果

圧勝しました。

 

 

このように、汎用性の高いブックでは苦戦する相手でも、相性が噛み合えば圧勝できるのが専用の対策ブックの魅力です。その分読みを外したときに悲惨な結果になるのがリスクではあるのですが、対戦相手が決まっていて、読みと分析に自信があるのであれば、専用の対策ブックは勝率アップに貢献してくれることでしょう。

 

次回は、ゼファーさん主催の大会で使用したブックの解説をしていく予定です。

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