カルドラリーグ第1節のレギュレーションで使用されたスパイダーについて。
凡その考え方は16bitsさんの重力制御(■)に丁寧にまとめられていますが、スパイダーを取り組むにあたって考えたことを文章化させることにしました。
色被りの際のレベル1の土地の防衛力・侵略について考えたことがメインです。
■2018.10 代々木リボルトオフ使用 捕食
「捕食」 - hydechantikusho |
デコイ | 1 | スクイドマントル | 1 | ウォーターシフト | 2 |
リビングアムル | 2 | スパイクシールド | 1 | ギフト | 4 |
G・イール | 1 | スペクターローブ | 1 | スニークハンド | 1 |
G・ノーチラス | 2 | ゼラチンアーマー | 1 | セフト | 1 |
アクアデューク | 2 | ダイヤアーマー | 1 | ドレインマジック | 2 |
イエティ | 2 | リアクトアーマー | 1 | プロフェシー | 2 |
キングトータス | 1 | ウォーロックディスク | 1 | ホープ | 1 |
グルイースラッグ | 1 | | | マジカルリープ | 3 |
マカラ | 2 | | | ランドトランス | 2 |
ミストウィング | 2 | | | ドリームテレイン | 2 |
ラハブ | 2 | | | マジックシェルター | 3 |
| | | | パシフィズム | 2 |
クリーチャー | 18 | アイテム | 7 | スペル | 25 |
120G土地を優先して確保することで、拠点の露出時間を可能な限り短くする本。
スパイダーは、司令塔の存在やマップの形状から任意の土地を踏みやすく侵略向きのマップかと思ったら~
よく見たら周回が簡単で司令塔を活用した連鎖確保もでき、短期決戦も可能でした~。
(チクショーじゃない)
蜘蛛の手の部分は ++++++++++++++++++++ ▼折り返しで踏みやすいため、狙われやすい交差路より、120Gで通行料多く稼げる土地を上げるのがポイントです。
現金も割と余裕があるマップなので、侵略ブックの準備が整う前に踏ませに行きましょう。
〇動き
序盤は周回よりも配置重視です。9ラウンドまでにほぼ全ての土地が埋まります。ここまでに置き負けたらほぼ取り返せないのでジ・エンドです。水が被ってトランス合戦になったらチャンスあり。
周回数で後れを取っても、マップの特性上砦ボーナスが200Gももらえるので、レベル4が比較的に作れるようになります。
12-13ラウンドでレベル4を踏ませるかトランスしてそのまま投資して逃げ切ります。
通常5連鎖5-5-1-1-1の上がり方を目指すことになるかと思いますが、120Gの多いこのマップでは、5連鎖5(120G)-4(120G)-1(100G)-1(100G)-1(100G)で7,000G弱になるので、これに加え少し多めに現金保有して上がりにいくプランを優先させてブックを構築しました。
120Gの土地確保はこのブックにおいて極めて重要なので優先して取りに行き、また序盤から大切に守っていきます。
〇クリーチャー
クリーチャー18枚の内訳は、シンボル無し11枚(アムル、デコイを含む)、シンボルが3枚、Wシンボルが4枚。
マップ形状を鑑みても水土地は早々に確保できるので土地の確保で事故ることは少ないです。
ミラーワールド入りで動きが制約されるのは絶対に許されないので、水ブック使いが好むノーチラスやデュークをそれぞれ2枚に抑えました。
大型のクリーチャーが多くなりがちなスパイダーではラハブの無効化が非常に強烈なので、最終拠点候補に2枚。
このマップでマカラを採用するのは勇気がいりますが、不屈によりトランスの調整がしやすく連鎖確保に寄与するのでスペル感覚で2枚。
ある程度このマップを研究している人は火ブックよりも地の大型クリーチャーで侵略したりドワーフマイナーを踏ませるほうが勝ちやすいことを認識しているはず。
これらのブックに対してG・イールが非常に通るので1枚採用。決勝進出の場合はイエティを1枚削ってさらにG・イールを積み増しする予定でした。
水ブックミラーの際でも、チェーンソーでもない限り最大打点はアクアデューク+ラハブの110点なのでバインドミストをかけられたとしてもアクアデュークかノーチラスを拠点にすることで防衛可能です(リビンググローブ+スペクターローブには注意、アイコンで祈れ)。
〇アイテム
スニークハンドで簡単にアイテムは奪われてしまうので、手札をアイテムでがちがちに抱えるのも考え物。このブックでは15ラウンドで2~3枚手札にある様にすればよいと考えたのでケンカマップでも7枚に抑えました。
対グローブに強いスパイクシールドとウォーロックディスク、グレアイ対策のスペクターローブ、連鎖を安易に切らせないゼラチンアーマー、アングリ―マスクに強めのダイヤアーマー(スフィアシールドでもいいがレイオブロウやセージ+スパークボールを嫌って最終的にこっち)、武器による侵略を許さないリアクトアーマー、マジックシェルターを拠点にかけるのでバタリングラム専用のスクイドマントル。
採用を見送ったカードは即死アムル系統。ラハブが非常に強いマップとの認識で、最終拠点にすることが多いためです。
〇スペル
ラントラは落とされそうなレベル4を手放し、落とされにくく踏ませ易そうなところをレベル4ないし5に上げるために使います。レベル4も相手の手札によっては容易に攻略されてしまうので(セージ+スパークボールでラハブがやられた経験を踏まえ)拠点を再構築できるラントラはキーカード。3枚あってもいい。
踏みあいになるとドリームテレインが強いので2枚。そのためHW8採用はあきらめました。リープが特別強いマップのように思えず当初は2枚に抑えていましたが、120G土地を抑えるために3枚。
序盤はクリーチャーとなり事故を防げ、後半はスニークハンドに強いアイテムになるプロフェシー2枚(即打ちしないのがポイント)。
バインドミストやターンウォールによる侵略ブック(ゴリラゴリラバナナ)に拠点を何度も攻略された経験から、マジックシェルターは3枚(こっちは120G最終拠点候補に即打ち)採用し、更にギフト4枚のほか引く可能性を高めるホープを1枚。これにより12-13Rまでにマジックシェルターを引ける期待値が1以上になるので、運が悪くなければ最終拠点のレベル5(120G)にマジックシェルターをかけることができる(計算が合っていれば)。ブック単位でプレイグ・ピュアリファイ・アーチビショップの存在は切りました。
最後の最後で連鎖を切られないためのパシフィズムを2枚。ランドレを採用する余裕がないので(万が一採用するセプターがいても場に3枚以上提示されることは一度もなかった)、トランス戦術が極めて刺さる印象でした。
採用を見送ったカードは、メタモルフォシス。バインドミストやマジカルリープ、ムラサメ等を消したい場面は多々ありましたが、それにより供給されたHW6をハメに使われてしまうと即負け筋になるので、採用を見送りました。 |
マップ: スパイダー | 人数: 4人戦 ゴールGP: 8000 | Posse Book ID: 1318
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作成日時: 2018-10-09T14:28:03.600+09:00
更新日時: 2018-10-09T14:38:41.004+09:00
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レギュレーション発表当時は、マップが狭く、司令塔も極めてアクセスしやすいことから、ティアマトバイミスに代表される大型クリーチャーの高額奪取をコンセプトにしているセプターが多かったように思います。
しかし、オフ会に向けて研究が進んでいくとともに、スパイダーは現金収入に余裕があり、マッチングによっては非常に速い展開になることが徐々に認識されていました。
リボルトポッセに解説の通り、120G土地にラハブ+マジックシェルターを配置し、トランスや踏みを絡め速攻*を目指しますが、できるならばもう1つの拠点の露出時間を可能な限り短くし、干渉を捌ききります。
*走りではなく、踏ませることにも重きを置いているので、速攻という表現を用いました。
■2019.07 カルドラリーグ使用 悪戯心
「悪戯心」 - hydechantikusho |
リビングアムル | 2 | ドリルランス | 1 | ウォーターシフト | 2 |
リビンググローブ | 1 | ストームシールド | 1 | ギフト | 4 |
G・ノーチラス | 2 | スフィアシールド | 1 | セフト | 2 |
アクアデューク | 4 | スペクターローブ | 2 | ドレインマジック | 2 |
アクアホーン | 2 | リアクトアーマー | 1 | プロフェシー | 1 |
イエティ | 1 | ウォーロックディスク | 2 | マジカルリープ | 3 |
キングトータス | 2 | | | ピュアリファイ | 1 |
バハムート | 2 | | | ドリームテレイン | 1 |
ブルーオーガ | 1 | | | バインドミスト | 3 |
マカラ | 2 | | | ホーリーワード8 | 2 |
ミストウィング | 2 | | | | |
クリーチャー | 21 | アイテム | 8 | スペル | 21 |
水や地ブックが多い場を想定し、バインドミスト+αによって場をコントロールする本。
ブックタイトルは特性を活かし先制で麻痺をばら撒く「あるポケモン」を意識したもの。
〇基本的運用
スパイダーの特性で9R前後に土地は埋まってしまうため、マジックシェルター防衛型の水ブック(前回代々木の使用ブック)では、置き負けたときに踏みに頼る以外で勝ちの目が薄 ++++++++++++++++++++ ▼くなってしまう。
そのため、
1)最低限の速度は担保する
2)干渉が多い場を想定し連鎖切りや拠点攻略ができるST
をブック単位で意識することとした。
〇クリーチャー
1)アクアデューク4枚、バハムート2枚
本構築のクリーチャー選定の根幹。アクアデュークは援護によって中盤以降に他のクリーチャーを腐らせずに利用することができるので、地ブックのようなクリーチャー多めのブック構築が可能になる。
バインドミスト前提ではあるがバハムートは主に地ブック(火ブック)に対し、連鎖切り(兼連鎖構築)および拠点攻略(ドリルランスor運が絡むもののスペクターローブ)の役割を担う。
2)リビングアムル2枚
バインドミストなどリビングアムルを腐らせるカードが多く、リビングアムルを長時間維持することは極めて難しいが、中盤以降は手札に抱えておきたいカードであるためやむを得ず2枚採用。
3)リビンググローブ1枚
土地数22で最大110/110まで伸びる。本構築ではSTを出す手段がほかにもあるため、よくある「水ブックの侵略要素をリビンググローブ1本に任せる」という採用理由ではなく、相手のアクアホーンにバインドミスト以外で干渉できないことを憂慮し(16bitsさんの「蓮華」)にも採用されておりアクアホーンが一定数採用されると想定した)、明確な理由をもって採用している。当然、雑に使っても強いカードであるが、アクアホーン・ケットシーを優先的に叩く手段として行使したい。
3)領地コストなしクリーチャー(11枚 リビングクリーチャーを除く)
スパイダーは最初の動線の選択が比較的自由で、水土地は確保しやすいため領地コストなしクリーチャーは通常よりも少なくてよい。
前回のスパイダーではプロフェシー2枚をクリーチャー(1.2枚)と換算しリビングアムルとデコイを含み12.2枚であったが、本構築ではおよそ1枚の余裕を持たせて13枚(リビングアムル2枚を含む)とした。
以下は採用根拠について詳説。
① マカラ
マカラを採用しない場合、この手のブックは地ブックの劣化になりやすいので採用は必須。ゲーム中に複数回起動したいカードではあるものの数字がそこまで高いわけでもないので、枚数については2枚とした。
②G・ノーチラス
MHP70によりウォーロックディスクによる連鎖切りを拒絶できるほか、最終拠点でのMHP120はリビンググローブ最大値を凌ぐことが可能である。
4枚採用したいが、アクアデューク+援護で積極的にクリーチャーをアイテム使用し土地を確保していきたいことから2枚とした。
③キングトータス
MHP60によりウォーロックディスクによる連鎖切りを拒絶できる点で地ブックと差別化を図れるカード。コスト100はそれなりに重いことや、レイオブロウでティアマトのついでに処理されることを嫌い2枚採用。
④ミストウィング
ティアマト入りに対して素手で防衛できるが、バインドミストやムラサメ(ナパームアロー)で簡単に処理されてしまうため、2枚に抑えた。対火ブックはバインドミストを清算する立ち回りを意識していきたい。
⑤アクアホーン
水被りの場ではウォーロックディスクやリビンググローブを清算させることが出来るほかアクアデュークの援護餌としても優秀な駒。ドリルランスが引き撃ちできれば驚きの一撃でレベル5ノーチラスを破壊できるかもしれない。3枚目以降のミストウィングにも化かせることから用途多岐に亘り2枚採用。
⑥ブルーオーガ
アクアデュークの援護餌としてグレムリンアイに強いことがひとつの条件になるのでNクリーチャーをもう1枚採用したい。コスト40と破格のメガロドンが候補に上がったが、シグルド入りの火侵略を考慮しブルーオーガとした。
4)領地コスト1クリーチャー(1枚)
領地コストなしクリーチャーの比重が高くなるとエグザイルが怖くなるが、アクアデュークとバハムートを合計6枚採用しておりかつスパイダーではこれらのカードを比較的早い時間帯から起動させられるため、ここのコスト帯のカード採用には明確な意義が必要。
本構築では3枚採用したミストウィングのうち1枚をイエティにした。アプサラスと選択できる枠であるが、相手に火ブックがいた場合、イエティを見せることでイエティを優先的に清算しようとしてくるため、バインドミストを吐かせやすい(どうせ高額のアプサラスはバインドミストの標的になる)。また、ST40あるため手札に余裕があるときに抱えておくことでバインドミストを絡めて相手のミストウィング拠点を突破できる点で、火ブックがいなかった際も腐らない言い訳とした。
〇アイテム
1)ウォーロックディスク
ST50群のクリーチャーに使用することで相手のマカラやミストウィングを自分の土地に変換できる。状況にもよるが10G高いシフトのような感覚で使っても良い。3枚あってもいいが、ディスクをメタモルするコンセプトブックも想定されるため2枚とした。
2)無効化盾
アクアデュークとの相性は良いとはいえないが、安易に連鎖を切られないために複数枚採用したい。
①ストームシールド
基本的な無効化盾。1枚採用。リビンググローブの挨拶をいなすスパイクシールドでも良いがマカラの防衛を考慮しストームシールドを採用。
②スフィアシールド
本当はストームシールドではなくアングリーマスクまで考慮してこちらを2枚採用したいが、ウォーロックディスクに加えてレイオブロウ圏内の防具で固めてしまうと、さすがにまずいので、1枚とした。
3)スペクターローブ
運g乙。(当然バイミス前提であるが)バハムートに着せれば67.2%でMHP50群のレベル5を突破できる。つまり、地ブックに対してのメタカードとしても機能する。2枚採用しているが、1枚をプリズムワンドにしても良い。
4)リアクトアーマー
アクアデュークと補完性が高く、武器を絡めた侵略に、非常に強いカード。使う場面はある程度限定されるため1枚。
5)ドリルランス
驚きの一撃でゲームをひっくりかえせるカード。全てのクリーチャーをバハムートで破壊できるようになります。バインドミストを絡めて、ミストウィングでアクアデュークを破壊する荒業がとれる。チェーンソーと選択。チェーンソーであれば麻痺がなくても突破できる範囲が広がります。間違っても両採用してしまうとブックを圧迫するのでNG。
〇スペル
1)バインドミスト
このブックの核。バインドミストをメタモルされた場合はHW6を用いた踏み狙いに戦術をシフトしていきます。40Gで行使できるので手札に抱えずに割と雑に使ってしまって良いです。
2)ドレインマジック
天トラが比較的容易なマップで、干渉が尽きた場面では天トラ→投資の流れで勝負が決まるので、抑制するためのドレインマジックは2枚は欲しい。スニークハンドに擬態したフラクシオンでも良いが、フラクシオンを警戒しているかどうかオンラインでは判断できないため素直にドレインマジックを採用。
3)ドリームテレイン
中終盤での加速手段のひとつ。踏み場になるかどうかは対戦相手のブックに依存し、また現金がじゃぶじゃぶ沸いてくるマップのため、何枚も採用すべきカードではないと判断。採用は1枚。
4)ギフト・プロフェシー
ギフト4枚の他に、計算の結果プロフェシーを1枚入れることで、特定のカードを引きたい確率(クリーチャー事故を減らす確率)があらゆる方面で改善したので1枚採用。
当初はホープ1枚であったが、プロフェシーにすることで3~7ラウンドでのクリ―チャーの引く確率が高まることが判明し、プロフェシーに変更。
5)マジカルリープ、HW8
マジカルリープ4枚採用もいいが、踏み回避圏定点着地であればHW8でも良い。動線が比較的自由なスパイダーでは序盤で連鎖確保のためにマジカルリープを行使しないので、マジカルリープを3枚、HW8を2枚。
6)ウォーターシフト
連鎖確保のカードは2枚。水被りを想定するなら1枚をウォーロックディスクや他のカードに変換できる。
7)セフト
バイミス、マジカルリープ、ドレインマジックが引けない時や序盤に行使してしまった場合は現地で調達します。相手のブックレベルが信頼できない時は素直にこれらのカードを採用しても良い。ドレインマジック1、セフト3の時期もありましたが流石に重すぎた。
8)ピュアリファイ
スパイダーではマジックシェルターで引きこもるブックが対バインドミストで非常に安定します。このカード1枚で地獄に叩き落とすことができます。終盤に引けば引くほど高い効果が期待されるカード。
〇special thanks
もみじ(@mojimoji181)
春村(@haruotomura) |
マップ: スパイダー | 人数: 4人戦 ゴールGP: 8000 | Posse Book ID: 1735
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作成日時: 2019-07-05T02:26:50.740+09:00
更新日時: 2019-09-19T10:15:42.982+09:00
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序盤の配置の重要性が認識され、「周回を遅らせてでもクリーチャーを配置する」立ち回りが周知のものとなりました。
そうなってしまうと、先ほどブックは満足に土地を確保することができず踏ませられない場合に伸び切り、ジリ貧に陥りやすいため、「土地を取り返す」ギミックを仕込む必要が出てきます。
Ⅰ.水ブックの採用理由
バインドミストを絡めて高額侵略&連鎖に組み込むということであれば、ティアマト・テュポーン・ヨルムンガンド(エビフライ)・バハムートいずれも候補に挙がり、どの色を選択しても構いません。
一方で、足許のレベル1連鎖維持まで検討するのであれば、使うことのできる色は限られます。
ⅰ)レベル1攻防の重要性について
スパイダーは土地数が22しかなく、色被りの際に伸びきりを防ぎ、被った相手を伸びきらせるために相手のレベル1を自分のレベル1に組み込む動きが他マップに比べ特に重要になります。
具体的には高ST+ウォーロックディスクや援護、先述のクリーチャーによる連鎖の組み込みが検討されます。
ⅱ)レベル1攻防の”防”を検討する
レベル1を奪うのであればデスサイズ、ロックタイタンなどのST70群が非常に魅力的ですが、ほとんど採用されないのはそのあとの防御面が頼りないからです。
この例は極論ではありますが、確保したレベル1をクリーチャーを交換せずに防衛できることが非常に大切です。
これらの要件を満たす中で最も強力と考えたクリーチャーはアクアデューク・シルバンダッチェス・(リビンググローブ)となります。
ⅲ)水ブックを選択
ランドアーチンのいる地は移動侵略による削りがされにくく、クリーチャーのコストも水ブックに比べ軽くなり、是非とも検討したいですが、
① 色被りの際にケアしなければならないグレートタスカー+ウォーロックディスクを対処できる汎用性の高いクリーチャーが限られる(地ブックでMHP60以上のクリーチャーは限られる)
② 色被りをケアできるヨルムンガンドを3~4枚採用しながら、シルバンダッチェス・グレートタスカーも積むブックは結局コストが重くなる
という事情から、レベル1の防について無印クリーチャーの質の高い水ブックを選択しました。
水ブックであれば、水ブックが採用したいミストウィングやマカラが隙になるので、このあたりのレベル1土地を自らの連鎖に組み込めるだろうと判断しました。
※マカラ地変まで相手に任せてその土地を確保できれば地変のコストまで浮かせることができます
Ⅱ.バインドミストをゲームのあらゆる場面で行使する
キーカードのバインドミストを絡めた立ち回りについて解説します。
バインドミストは終盤の高額侵略にも当然有効ですが、序盤中盤の連鎖確保において「攻」・「走」を兼ねるため3枚以上積んでも有効に機能します。40Gで行使でき、実は手離れの良いカードであることも素晴らしい。
ⅰ)序盤・中盤の連鎖確保手段として
自走を目指した場合、序盤に土地が取れなくても相手の土地に乱雑にバインドミストをかけることで土地を確保することができるようになります。
水ブックが被った場合、アクアデューク+援護クリーチャーで連鎖を切りながら自分の連鎖に組み込めるほか、防衛の面でも援護により余ったクリーチャーを腐らせないことができるため、上述のレベル1攻防を有利に進めるコンセプトにも合致します。
相手の地ブックを想定する場合バハムートが機能します。地ブックにはMHP60以上のクリーチャーが限られ、バインドミストを行使することでほぼすべての連鎖維持クリーチャーをノーアイテムで破壊することができると考えました。
ⅱ)終盤の拠点攻略
このマップで運よく5連鎖を確保できたならば、5(100)-5(100)-1(100)-1(100)-1(100)で上がることも可能ですが、現実的ではなく、レベル4~レベル5の拠点攻略を絡めながら達成を目指すことがほとんどになります。
①水ブックミラー
同色の高額奪取を考えるので、バハムートによる地変がなくともアクアデューク+援護(ST100)であらかたの拠点を攻略し、そのまま自分の高額として組み込むことができます。
なお、これで突破できない
・レベル4以上のG・ノーチラス
・レベル5のキングトータス、ラハブ
※なおラハブによりMHP増強される場合は大幅に水ブックの防衛力が高まる
もアクアデュークで攻略できるよう、ドリルランスを採用することに決めました。
ラハブ応援+G・ノーチラスを取りに行きたい場面のみ、バハムートを侵略のカードとして使うことを検討します。
②対他色の攻略
基本的にバハムート+ドリルランスですべて攻略できますが、スペクターローブでSTを出しながら取りに行かなければならない場面もかなりあります。スペクターローブを着たバハムートが100点以上出る確率は約2/3なので、ポケモンでいう催眠術(60%)を当てに行く感覚で立ち回れます。
ただし、この手法ではマッドハーレクインの応援込みでのテュポーンは攻略しづらいため、風ブックが盤面にいた場合は優先的にマッドハーレクインを処理する必要があります。
Ⅲ.メタカードの採用
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こういうカードをブックの機能を落とさない程度に何枚採用できるかというのはブック構築で常に考えたいところです。このブックでのびっくり要素は2枚までなら採用できると判断しました。
ⅰ)ピュアリファイ
マジックシェルターを入れた守りに特化したブックは非常に強力ということが分かっていたため、これらに対してのメタカードを1枚採用しました。
この枠にはアーチビショップ、プレイグ、マスファンタズム、イモビライズが考えられますが、「自分が走れた場合のネガ呪いの対処」・「ドリームテレイン主軸へのメタカード」の役割まで期待してピュアリファイを選択しました。
ⅱ)ドリルランス
チェーンソー・プラックソードと悩んだ枠です。
終盤は連鎖を削られ3連鎖となるケースがそれなりにあり、チェーンソーでは十分な威力を発揮できない可能性があることを考慮し、他の武器を考えることとしました。
バインドミストを絡めた場合、プラックソードはドリルランスの下位互換であることが判明し、ドリルランスとしました。
具体例しては3連鎖まで削れたレベル5のG・ノーチラスはアクアデューク+チェーンソーで突破できませんが、アクアデューク(アクアホーン)+ドリルランスであれば突破することができます。
その他のカードの採用についてはリボルトポッセに記載の通りです。