90000Gお疲れ様でした
まずは、試合完了お疲れ様です。アセンブルンさん、ぽーちゃんさん、グリッサンドさん、レイピアさん、大変お疲れ様でした。
90000Gが連綿と紡がれている様はとても嬉しいものでした。
レイピアさんからの手紙
さて、そんな90000G開催が決まったある日、ひょんなことからレイピアさんのブック構築をお手伝いする事になりました。下記がその際に頂いた画像です。(以下青文字で記載してあるのはレイピアさんのコメントです)
コンセプトはピュアリファイやターンウォール等で絡めてを叩いて純粋なクリーチャーのパワーで土地を維持するというイメージです。スペルの枠がイマイチ練り切れてない感があります。
……前途ある若者来たわ。ひと目見た瞬間「90000Gを継ぐ勇者が現れた」と感じました。今組むとしたら、俺もこんな感じに組む! いやー、めっちゃわかってらっしゃる! (後ほど聴いたのですが、私のブックを参考にしてくださったとのこと。嬉しいが過ぎる)
というわけで、ものすごく気が乗ってしまって、下記のA4用紙8枚分のテキストを送りつけてしまいました。どうも、90000G教え魔おじさんです。レイピアさんの許可を頂いたので公開します。
前提知識の共有
90000Gを志す方であれば、拙作のデータと経験から考える90000G攻略は読んでいらっしゃると決めつけさせていただきます。おそらく世に残った最も精度の高い90000G教科書です。前作のもの(特に護符の有無によりかなり環境は違う)ですが、この知識はあるものとして話させていただきます。→むろん拝読しております!
なお、リボルト90000G考察の生地につきましては、完全に戯言です。このイメージが対戦者間で共有できれば、まともに試合が終了する可能性が高まるかもしれないと思って書いた記事であり、勝利に貢献するための記事ではありません。あれ見て一人でもドリームテレインとかランドトランスとか、場に現金を生み出すカードを入れたなら、俺に都合がいいなと思って書いた記事です。勝ちたいのであれば無価値です、読まないでください。
→いざ蓋を開けるとヨシさんのブックに1枚しかドリテレが入ってなくて面白かったです。
達成系の崩壊
まず、過去の90000Gの達成系について、私のテキストを引用して振り返ってみます。
1-2.形成するべき資産
サドンデスも期間制限もないこの対戦で勝利するためには、当然ながら総魔力を90,000Gまで貯めなければなりません。どのような資産で、この額を目指すべきでしょうか。
まず、土地から考えてみます。土地は5連鎖させてすべてをレベル5にしたところで、17,600Gにしかなりません。メインの資産として考えるのは難しいでしょう。過去4年間の対戦記録を見ても、試合終了時に土地だけで20,000G以上確保している対戦者は1人もいません。15,000Gといったところが関の山でしょう。ただし、土地がないとそもそも護符価値を上げることが出来ないので、無下にしていいわけではありません。重要なのは価値よりも数といったところでしょう。土地が導火線で護符が火薬です。
次に手持ち魔力。過去4年間の対戦記録では、終了時の手持ち魔力は少額~30,000Gくらいといったところでしょうか。終盤はグレイス1発で10,000G弱の収入が期待できることを考えると、周回ボーナスと合わせて20,000G程度は手持ち魔力を見込んでも良いでしょう。
最後に護符。土地の15,000G、手持ち魔力の20,000Gの残りを埋めるとなると55,000Gが求められます。仮に護符を600枚持っていて、価値が99Gになると59,400Gまで伸びます。過去の対戦で同種類の護符を最も持ったのがまがたまのひろよしさんで900枚オーバー、試合の勝者は600枚~700枚程度を持っているケースが多いです。そう考えると、600枚というのは現実的な数字であり、かつ必要不可欠な数字と言えるでしょう。ただし、同じ護符を大量に持つという行為は、ヒートインプやソウルコラプターへの脆弱性に繋がることは意識しておかなければなりません。
護符がなくなったことにより、前作の頃のように、土地で20000G、護符で65000G、という達成系はできなくなりました。土地で(レイピアさんのブックでうまくいって)40000G強、属性石で10000G強、手持ち魔力を無理やり40000G積むしかありません。極端な話、ブラストトラップとオブリタレートを積まれるだけで破綻するゲームなのです。融通の効かない一本道の地獄です。ようこそ、リボルト90000Gへ。
なので最終的に『終わらせる』ことが目標となるのか、『勝利する』ことが目標となるのかは、マジでよく考えておいたほうがいいです。リボルトの90000Gは終わらないです。本当に終わらないです。何時間以上プレイして終わらなければ降参気味に動くのか、有給を後ろに2日くらいくっつけて徹底抗戦の構えをするのか。心を整えておいてください。マジで。遊びじゃねーから。苦行だからあれは。納得できる結末を迎えられるように祈っております。
レイピアさんのブックコンセプトとその補強
基本的にはマップにリソースを貼り付け続ける、ブリードやシグルドなどを盤面に転がしまくって制圧する、というイメージですよね。理にかなっていると思います。
90000G ー 土地の価値 ≒ 必要な手持ち魔力で確保しなければならない金額
ですので、土地の価値を大きくしないと、達成すべきハードルが高いままなんですよね。場合によっては(具体的には自分以外にオブリタレートが複数枚ある場合)では属性石を購入するのが悪手となる可能性も高いですし。なので、クリーチャーパワーで土地を抑えるというのは下準備として是非実施したい部分です。
そう考えてみた場合、ブリードドラゴンを引いてくるブックパワーに欠けています。具体的にはリバイバルの不足です。
ブリードを2枚引いた(ブリード2枚とミラクルコール4枚のうちどれか2枚を引いた)ブックの残り山には価値がなくなるので、直ちにリバイバルを打つのが望ましいです。ざっくり計算すると、50枚中6枚なので、16.6枚ドローすると2体ブリードを手に入れることができると思います。17枚引いたら速やかにリバイバルを打ち続けるというブックにするためには、2枚はリバイバルを採用したいところです。1枚しか無いと、リンカネーションも打ちにくくなりますし。どうせディスクとか消されますし、なるべく自分のブックの山は自分のタイミングでリフレッシュできるようにして、有効なカードが多い時間帯を長くできるようにしましょう。
クリーチャー選定
めっちゃ分かる。私もこんな感じで選定しましたので。総数16はまあこんなもんだと思いますよ。
採用中のクリーチャー評
- グローブ:「除去するのに手間がかかる」で偉い。「シグルド殺せる」で2倍偉い。4枚是非。
- シグルド:シグルドが嫌じゃないブックは多分無い。もちろん4でOK。
- ティアマト:減らすならコレ。正直なところ、経験則であまりティアマトで嬉しいシーンというのはありませんでした。死ぬほど金余るから、地変は有利な要素じゃないんですよね。
→グローブ耐性× ブリード耐性× シグルド耐性× の3重苦で中盤以降の運用が難しそうですよね。ヨシさんの90000Gを拝見しましたが、かなり足を引っ張っている印象を受けました。私も他のクリと比べると重要度が低い認識ですが、単純に侵略クリーチャーの数合わせ+焼き耐性で入れました。面子的に戦闘に寄せてこない相手がいる可能性(シグルドが腐り、グローブ4攻撃ブリード1では数的に侵略力が足りなくなることを危惧しました)もあるので、そうなった場合細かいクリーチャーを排除するのに役立つかなと考えてみました。3DS版のアスピドケロンみたいな感覚です。4枚はさすがに多すぎるので削りたいです。代わりに入れるクリーチャーにはかなり悩んでいます。
- ラーバキン:「除去するのに手間がかかる」という意味でよい。何らかの手段でHPを1でも盛れば、レベル5に配置したときにST80+STラウンド数ブリードドラゴンに耐えるようになるのもメリット。後述のディスコード対策で4枚でもいいかもしれない。
- ブリードドラゴン:ST45理論は悩ましいところですが、ディスク何枚積むかで変わってくると思います。ディスク4リバイバル2ならばST80でいいのではないでしょうか。盤面に同じクリーチャーを配置しまくるので、ミラワ対策に「世界呪解除」をつけたいところ。間違ってもブリードにカード喰い(手札コスト)をつけてはいけません。コスト220Gはタダです。生息条件(領地コスト)も無しでいいと思いますが、これがあるとエグザイルが効かなくなるんですよね。でも、多分生息条件もなしでいい気はする。
入れることを検討するクリーチャー
- シェイプシフター(おすすめ度高):自分のブリード増やしてもいいし、相手のブリード仲間に引き込んで増やしてもいい。ディスコード対策としてクリーチャー数を調整できるのも優秀。
- デコイ(おすすめ度低):ST上昇ブリードとグローブを処理できるのが強い。ミラクルコールで2枚ドローしながら置けないときついかも?
→仰る通り生贄を嫌っての採用0です。素置きしても強いし、攻めにも使えるのはかなり魅力的なんですが…
- ランドアーチン(おすすめ度低):踏まれなければ無いのと一緒。横移動を防げることにどこまで価値を見出すか。
アイテム選定
正直、ここは相手のブックにメチャクチャ左右されるので正解を設定しにくいのですが、そこ(相手のブック読み)をどれくらい煮詰めるかが肝になります。相手の色は何だと思いますか(ヨシはそのメンツのブック読めるほどプレイしていませんがレイピアさんなら少しは予想が立つのでは)? 驚異となるクリーチャーは列挙しましたか? 代替案となるアイテムは列挙しましたか? それを比較検討したでしょうか? さあ考えましょう。90000Gは試合開始前に何をやったかです。
→仮想敵は守り:イエティ、シグルド、ブリード、グローブ、アムル(デコイ)です。ヨシさんに進めて頂き決心がついたので、リバイバル2ディスク4で行こうと思います。
採用中のアイテム評
- ディスク:死ぬほど必要。でかいブリードがディスクを使うというのが基本です。4枚でもいいのでは? ミラクルコールは1~2枚、リンカネーションは3~6枚ドローできると仮定した場合、18枚引く(ブリードを2枚ともピックする)までに、13Rくらいかかるシミュレーター結果でした。レイピアさんのブックは13Rで2枚ST80が出てくるブックです、ディスク強いですよ。
→ディスク4でやってみたいと思います。
- ムラサメ:ディスク4で解決するケースも多いけれど、何かと解決力はある。武器の中であればコレが一番オススメ。シグルドを削れるのが何より嬉しい。
→ディスクだと攻めに使えなさそうなので、何枚かは武器が欲しいかなと考えております。
- マグマシールド:私も入れていましたが、マグマアーマーの方が良いのではと反省した記憶があります。私のようにバードメイデンやバーナックルが入っているならともかく、割と無効化か青天井HPで受けるクリが多い(そしてそれは正着な気がする)ので、指摘させていただいたとおりラーバキンが増えるのであれば、ますますマグマアーマーで良いように思います。シールドの優位点は完全にシグルド耐性をどこまで担保するかという問題だけです。
- マグシでなければ駄目なケース:ブリードがシグルドで殴られる、ティアマトがシグルドで殴られる、ラーバキンがシグルドで殴られる、テュポーン・ST80ST上昇ブリードにチェーンソー持って殴られる
→こう見るとディスクと役割が被っているように感じますね。確かにアーマーの方が魅力的です。
-
- マグマアーマーでなければ駄目なケース:グローブがグローブに殴られる、レベ5ラーバキンがST80ST上昇ブリードにムラサメ持って殴られる、レベル5シグルドやティアマトがST80ST上昇ブリードにムラサメ持って殴られる(10連鎖あれば、シグルドは189Rまで、ティアマトは209Rまでは耐える)
あるいは、リバイバル2枚に甘えてディスク4枚構成にするから防具いらない! もスッキリしそう。
- チェーンソー:正直微妙な気もする。HP伸びるブリードをレベル5に置かれた場合STブリードで倒せないから武器が必要という理屈はわかるんですが、経験則ですがほとんど役にたちませんでした。
→グローブやブリード以外のクリーチャーにもある程度の侵略力を持たせるのが目的でした。
- ブーメラン:いいところは「グローブが使うと、グローブから守れる」「色あってるブリード対決に有利」「レベ5においたラーバキンがSTブリード裸殴りに耐えられるようになる」です。限定的ではありますが、効果はある。どっちがいいか悩ましいですね……。リンカネーションを2枚入れており、ブーメランより遥かに強いブリードを引くためにガンガン手札を流すことを考えると、ブーメランを保持しようとしてリンカネを保留することが無いように注意されたい。
入れることを検討するアイテム
- マグマアーマー(おすすめ度高):前述の通り。よく比較検討してください。
- スクイドマントル(おすすめ度低):もしやスクイドマントルありなのか? バカST+チェーンソー以外には対応できている気がするが……。いやそんなバカな、普通にグローブがST80ST上昇ブリードに殴られたりしたときダメだし………。まあ半分冗談ですが、コレくらい検討する余地がありますよ、という一例として。
- ジェントキー(おすすめ度低):レイピアさんのブックだと、ワイルドセンス、スパルトイ等の47個目の土地を確保するためのギミックが入っていません。後半戦では何か1個そういうギミックがあると、クリーチャーの配置に融通が効くと思います。個人的にはスペルかなーという気はします。
スペル選定
採用中のスペル評
- スクイーズ:勿論必要、打つべきカードの序列を対戦前につけておくこと
- ターンウォール:絶対必要。相手のブリードを潰したり、ディスコード対策の数調整に。自分にも撃って良いということは考えておく。
- ドレインマジック:4積みは義務。
- バリア:3がいいのか4がいいのか判断しかねるが、大事なのは事実。
- ピュアリファイ:後述の理由で減量を提案します。ボーテックスとかに切り替えても良さそう。
- ミラクルコール:勿論4枚。
- メタモ:勿論必要。打つべきカードの序列を対戦前につけておくこと。
- リバイバル:前述の理由で2枚以上ほしいと考えます。リバイバルは他人にも打てますから、ミラーワールド場で、マーシフルを消されて困っている人がいるなら、撃ってあげるのもOKです。
- リンカネ:強いが、とりあえず2枚でよいか。ボーテ4枚入るなら(ドロー力が強化されるなら)、リンカ3枚めが入れられるかもしれない。
- レディビジョン:減量を提案します。理由は後述。
入れることを検討するのスペル
- セフト(おすすめ度高):90000Gでは強いスペルがはっきりしているので、それをかっぱらえるのは単純に強いです。100Gなんて実質タダ、というのも大きい。
- スパルトイ(おすすめ度高):1枚でいいので、空き土地1個のときになんとかできるのは魅力。ワイルドセンスとどっちがいいかはおまかせします。
プレイ中の注意事項
試合前
冗談抜きで、フィジカルの管理が大事だと思ってます。10時間で終わんないんですからね。マジで。私は勝つつもりなら、前日なるべく寝られるだけ寝て、ジャージ着て軽いストレッチ(ラジオ体操的な感じのやつ)が行える状況を整え、2食分の食料+軽食(糖質多めのウィダーインゼリーなど)+水分4Lくらい準備してから臨むと思います。
何でもいいので、箱の中にトークンを2個用意することを薦めます。で、ブックからブリードを引いたらトークンを手元に移動させてください。2個トークンを手元に置いたらブックの山の中にブリードはありません。リバイバル撃ってトークン2個を箱に戻しましょう。これは「しっかりブリードを引くぞ」という意識付けにもなるし、後半戦はブリードを引いた記憶の精度が担保できなくなると思うので、薦めてみました。
あと、スペルで「こうなったときにこうする」は表にしておきましょう。特にスペルに関しては重要で、スクイーズ、ターンウォール、メタモルフォシスについては何に打つのか、リンカネーションとリバイバルはいつ撃つかを死ぬほど考えておいてください。10時間プレイした自分がまともな判断ができると思ってはいけません。「状況に応じて柔軟に撃つ」というのは、事前準備の放棄以外なにものでもありません。状況を定義しましょう。どういう状況になったら撃つのか、試合前に明言できないスペルは、試合中もどこに撃つか迷います。ましてやその時の自分は10時間カルドセプトやって狂っている状態です。臨機応変ってのは下地があるから効果があるんです。試合前に優先順位表や基準表を作り、机の上に置きましょう。
なお、優先順位分類は多くても高・低の2種類に留めるべきです。分類せずこういうシーンで撃つぞ、と想像しておくだけでも構いません。
繰り返します、10時間後の自分が正気で、細かい正確な判断ができるという幻想は捨てましょう。90000G10時間やった人間は例外なく猿になっています。猿でもわかる判断基準を構築しておきましょう。
優先順位の例
スクイーズ | ターンウォール | メタモルフォシス | |
優先順位 高 | 序盤:相手のコストなしクリ
中盤以降:相手のブリード、シグルド |
相手のブリード
ディスコード喰らいそうなときの自分ブリード 自分の隣のシグルド・ST上昇系ブリード |
中盤以降:ミラーワールド、ディスコード |
優先順位 低 | 中盤以降:地政学的な有利を取るため
例 敵A 敵B(ブリード) 敵B(グローブ) 自分 この感じでクリーチャーが並んでいたら、敵Bブリードではなくグローブに打つと、ブリードが敵Aを攻めるかもしれない |
序盤:自分の入れていないドローカード(ホープとか)撃つ
中盤:自分がリバイバル持っているときにディスクに撃つ 終盤:自分の達成系が見えたときにドレマ・レディビに撃つ |
ドローなどを撃つべき基準の例
リンカネーション | リバイバル | |
①こうなったら撃つ | 序盤:ブリード、ミラクルコール、(ブリードが既に引き切られている状態で)リバイバルが手元に無い | 全般:ブリードが山から無くなった
中盤以降:ディスクがメタモルフォシスされた |
② ①を満たしていてもこうなったら例外的に撃たない | 序盤:ブリード出す現金がない
全般的:手札がリンカネ含め2枚以下 |
中盤以降:ディスクに撃たれそうなメタモを保持されている |
序盤戦
基本的にはレベル上げは最低限(いざというときにラントラできるように、踏まれにくいところにレベ5を1個だけ作っておくといいかもしれない)にして、配置やドロースペルを撃つことを優先します。このブックは最終的に土地を押さえられなければ有利は取れません。
脳が生きている序盤(開始1時間半後くらいかな?)に相手のブックを見た上で、試合前に作った判断基準の表を必要に応じて書き換えてください。(ミラワブックが無いなら、どこにメタモを飛ばすべきか? など)
試合後半にまともな脳みそが残っているわけはありません。ありませんが、もしかすると序盤の自分からの手紙で、後半戦のプレイの精度が上げられるかもしれません。
相手のブックについて確認すべき項目
- ブリードの内容
- オブリタレートは何枚見えたか?
- ミラーワールドは何枚見えたか?
- ディスコードは何枚見えたか?
- シグルドは何枚見えたか?
中盤戦
盤面にリソースを貼り付け続けるレイピアさんのブックの場合、一番やられてしんどいのはミラーワールドです。私も同じようなブックコンセプトで90000Gをやったので、ブリードに『世界解呪術』をつけており、それがなかったらひろよしさんのミラワの前に完全敗北していたと思います。
レイピアさんのブリードも、どちらか、あるいは両方とも世界解呪をつけることを薦めます。経験を踏まえてレイピアさんのブックを見ると、ピュアリファイを3~4枚程度ボーテに差し替えるかもしれません。自分でバリアーを打つタイミングがシビアになるのがしんどいし、デコイを倒すすべがアイテムしか無いのも不安なので。
→デコイを倒す手段を欠いているのは盲点でした。ミラワ耐性でみたときボーテはワンドローもついていて優秀ですよね。ブックを回転させてブリードを引いてくるというコンセプトには明らかにこちらの方が適していそうです。
個人的にピュアリファイの差別点は
・コイツでも世界呪いを消せるのでブリードの能力枠を開けられる(例えば、「世界解呪術」の代わりにHP応援等を積めばグローブ対決や侵略ブリードvsLv5ラーバキン等の場面でアドを取れる、あわよくばブーメランが不要になる。侵略ブリードであればこの枠に先制を積める等です)。
・エンチャントレス+メタルフォームといった呪い主体のブック対策。
・ペナライズ等の致命的な全体呪い対策
・確実性が高い(ブリードと違いターンウォールやペナライズ等で一時的にでも無力化される可能性がない)
ことにあると考えていました。4枚入れて逐次打てればいいかな?というイメージでした。
2番めに面倒くさいのはディスコードです。ミラーよりは対処がしやすいですが、このブックはブリードにディスコードを食らうと致命的な機能不全を起こします。最初の40Rでディスコード入っているかどうかを必ずチェックしてください。ラーバキンとグローブは他人も入れてる可能性大なので、たくさん並べてディスコードリスクをコントロールしましょう。
前述の通り、13Rで2枚ブリードを引けるブックなので、130Rくらい経てば合計20枚のブリードを供給できているはずです。半分駆逐されていてもブリードで10土地確保できています。気合い入れてばらまきましょう。ロストウッドは土地47個くらいなので、ここまで地上戦に寄せたブックであれば土地15個以上は確保したいところですね。
終盤戦
1時間に1回位アラームかけて、軽く動きましょう。今あなたは拷問を受けているのです。体を動かしてください。どうせそんなことしても脳が復活するわけではありませんが、わずかに他の3人の死体のような脳みそよりはマシになることを期待しましょう。
15連鎖全部レベル5でもたかだか42000Gです。土地だけでどうこうするのは絶対に無理です。手持ち魔力が30000Gくらいあって、バリアーの切れ目にドレマぶち込んで20000Gくらい吸い取ってゲートに駆け込む、みたいなムーブ以外に、まともな達成系は無いです。手持ち魔力以外でどれだけ下駄を履けるかは重要なので、土地確保は是非頑張ってください。
そういう意味では長い長い最終盤を有利に運ぶドレインマジック4とかバリアー3は大変合理的です。私はどちらも2枚しか入れてませんでしたが、終盤のイメージができていませんでしたね。めっちゃ後悔しました。
逆に、レディビジョンは誰かが持ってればそれでいいカードです。コレ撃って達成って多分無いでしょうし。私だったらレディビジョンを0~1枚にします。空いた枠にリバイバルもう1枚+αを入れます。
もしかするとレディビを入れないことによって「バリア撃っている相手の現金に手出しできず負けた」というストーリーをたどるかもしれませんが、そこまで煮詰まったらもうその負けは受け入れてもいいと判断します。むしろ、バリアとドレマジをしっかり入れて、自分がうっかり達成できるシーンをたくさん作ったほうがいいと思います。
→レディビジョンは「(場の総魔力が飽和していない限り)コレ一枚でいつでも確実に達成をキャンセル出来る」「バリアー対策」というまさにご指摘頂いた観点で入れておりました。自分もバリアー+ドレマをガン積みしているのだから、最低五分は担保されており、それで十分というのはまさにその通りだと思います。
オブリタレート場になった場合
→宝石屋がないので、恐らく入れる人はいないと期待しております…
→ヨシ追記:うっかり!!!!!!!
オブリタレートが場になかった場合は、属性石は買い急ぐ必要はありませんが、最終的にはMAX購入する必要があります。レディビジョン、ドレインマジックで吸われない資産なので、まあ領地が増えるようなもんです。
オブリタレートがある場合は話が変わってきます。MAX(20個*4属性)まで持っていると、1枚に付き5600G失うことになります。これにより大きな損失が出るかと言われればNO(最終盤の5600Gは誤差の範疇)なのですが、複数枚入れられた場合は流石に「オブリタブック以上に石は買わない」とするしかなさそうです。1枚しか入ってないのであれば、後半戦は知らん知らんで買ってもいいと思います。現金15000G余らせてドレインマジックされる可能性のほうが多分高いですよね。
オブリタレートブックがまともに運用されるとしたら、複数枚オブリタレートを見せて相手に宝石を買わせないようにして、(自分だけ買ってしまうと同調行動的に同じ個数くらいまでは買われると思われる)自分はドレインマジックなどで浮いた現金をカットしに行くという感じだと思うのですが、それで有利を取れるとは思いません。どうか4人の中でオブリタレートなんていう非人道的なスペルを入れている人がいないことを祈るばかりです。
結びに変えて
マジでリボルトで90000Gやるの正気の沙汰では無いと思いますが、この苦行の歴史が紡がれていくことには得難い喜びを感じます。応援しております、頑張ってください。
試合後の追記
最終的にレイピアさんが組んだブックがこちらです。