今回カルドブロググランドルールを制定した理由について書いてみます。皆々様にお読み頂くような整った文章にするつもりは、あんまりないです。ふーん、くらいに読んで下さい。
はじめに断っておきたいのは、テッドロアさんの大会での顛末がルール策定の理由ではないということ。きっかけの一つではありますが、前々から考えていたことです。このルールの策定に、あてつけだったり、非難だったり、そういう意図は一切含んでおりません。そう感じられるのであれば、それは私の筆の至らなさによるものであると、予め断っておきます。
さて、ちょっと昔話をしますと、カルドセプトのネット対戦に私が参加し始めたのはカルドセプトDSの頃からで、今までに100を超えるであろう大会に参加していました。自分で大会を開催したことも何度もあります。
そして、参加者として「主催には事前にルールを決めて、その通りに実施して欲しい」と思ったことが、ルールを作りたい動機となりました。
以前、大会参加にちょっと遅れそうになったことがありました。主催に遅れそうなんだけれどちょっと待ってもらえないか、とダメ元でお願いしたところ、ルールで○時集合となっているし誰かを特別扱いするわけにはいかないのでダメと言われました。結局間に合わなくて私は失格になってしまったんですが、きちんと裁定されたなあと思い、気持ち良かったことを覚えています。
逆に、なんとも言えない気持ちになった事。遅刻者がいたためリザーバーを募集し、リザーバーが決定しました。その数十秒後に遅刻者がやってきて、リザーバーを差し置き出場することになったことがありました。
いや、今リザーバーが出るって言ったじゃん! おかしくね!? 遅刻してるじゃん! 遅刻しないことも予選の内だろうが! 本来の出場者が出られる方が良いという判断もわかります。しかし、だったら予めどこで遅刻者を切るのか決めておいてくれと強く思った記憶があります。
しかし、そういう参加者の「納得行かないこと」をすべて主催が解決するべきとは思いません、主催者は参加者の奴隷ではありませんし。
昔の自分のブログから引用します。
主催者が万人に対して対戦会内容の楽しさや妥当性まで保証しなければならないのであれば、それは対戦会の衰退につながると思っています。誰も万人に受け入れられる対戦会なんて開催できるはずがありません。楽しめなかった人たち、レギュレーションに納得出来なかった人たちに対して主催者が何らかの責を負わなければならないとしたら、主催者は常に「楽しめなかった人たちへの対応」を強いられてしまいます。そんな中で、対戦回を主催しようとする人が果たして何人いるでしょうか。セプト部の対戦会を今後も活発に続けて行くためにも「主催者に楽しさや妥当性を保障する責任はない。主催者には事前に告知した通りの対戦会を運営する責任のみがある」と意見させていただきます。
これは、ルール制定について言及した時の一文です。主催者の責務なんて、せいぜい言ったことをきちんと守るくらいです、そんなもんで良いと思います。でも、その「言ったこと」に意見が食い違うことがあるのはともかく、言及されてないことがあるのは、納得行かない裁定につながると思っています。
立場変わって主催者として思うのは「やりたい事以外をやるのは面倒くさい」です。
大会をやるからには、対戦を見たいとか、カルドセプトを盛り上げたいとか、やりたいレギュレーションの大会がないから自分で開催したいとか、そういう目的があります。目的を達成するために大会を開催するわけですが、ほとんどの人にとって「ルールを作る」のは目的ではなく、手段です。
なので、そこを決めるのだいたい面倒くさい! 特殊なレギュレーションを練り上げる、とかなら多少の楽しさもあるかもしれませんが、それ以外の切断した時どーのこーのを定めるのなんて、やりたくないんですよ。
でも決めておかないと、いざその事態になった時に、ますます面倒。予め「じゃんけんでグーよりもパーが強い」と知らされていれば勝敗に納得もいきますが、じゃんけんした後に「その石みたいな形あるじゃん? それグーって言うやつだから。パーよりも弱いから、君負けね」とか言われたら、絶対納得行かないでしょ。だからもうだれか作っといてくれよ! ルール!!
という、過去の自分の要望と、苛立ちを糧に今回のルールを策定してみました。
ただでさえ競技人口の少ないカルドセプト、その中で大会を催して頂ける主催者の方にはなるべく楽をしていただきたい。なのでこちらのルールをご利用いただき「日程とマップと魔力条件だけ決めたからあとこのルール通りによろしく!」とか「あーそういう時は○○ってことになってますねー。すいませんねえ、ご不満があればこのルールに言ってください」とか、手間削減や不満の矛先そらしのお役に立てて頂ければ幸いです。