・はじめに
前回から少し時間が空いてしまいました。早いところこのシリーズを完結させてしまわないと、またお蔵入りになる記事が出てきそうなので何とかしたいところです。
さて、今回はランキングではなく対戦会のお話。おそらく自分が一番印象に残っている大会である「宇宙一リーグオンラインチーム戦」の話になります。
当時から宇宙一リーグのことについては何回も書こうとチャレンジしていましたが、その度に自分の文章力の無さに諦めてしまっていました。
果たして今回書ききることが出来るのか!もう1年以上前だけど覚えているのか!
そんな感じで第3回、始まります。
・あこがれの舞台
実は自分、宇宙一リーグには前々から強いあこがれがありました。
カルドを始めたばかりの時。どうプレイすればいいのか分からなかった自分は、とにかく何か参考になるかもしれないと思い、youtubeで対戦動画をひたすら見ていた時期がありました。全国大会を皮切りに、色々な対戦会の決勝、そして90000G…。その中でもよく見ていたのが宇宙一リーグの動画でした(数が多かったというのもありますが)。
その数々の動画を見た自分は、
「いつかこの動画に出てる人たちと対戦してみたいし、こういった大会で試合をしてみたい」
と、そんなことを思っていました。
…それから少し時間がたち、まさか普通に動画に出てた方と対戦できるようになるとは思ってもいませんでしたが、この話は置いておきましょう。
そんな憧れだった舞台に出れる機会です、これを逃すわけにはいきません。チームのことなど全く考えずに、とにかく参加表明。そしたら運よくぶるうすさんから声をかけていただき、とんとん拍子にチーム結成することが出来ました。この場を借りてチームを組んでいただいたぶるうすさん、イイさん、タカユキさんには感謝を申し上げます。
・難航
さて、とんとん拍子で進んだチーム結成とは裏腹に難航したのがマップについて。
今回のマップ、チェーンは全国大会の決勝でも使われたマップですし、3DS版で一、二を争う人気マップ。しかし、自分はどうもこのマップが苦手でして。その理由が、
そもそもチェーンをやったことがほとんどない。
いや、本当に。キャンペーンから入ってからチェーンをやりこんだことはありませんでした。とりあえずこの辺から何とかしないことには始まりません。
まず個人的な感覚としては、非常に自由度の高いマップだなと。属性の優劣が特にある感じでは無さそうですし、突出して強い戦略も無さそう。どんなブックでもチャンスがあるマップ、と言ったところでしょうか。実際投稿されているブックも多種多様ですし。
で、それを踏まえた上でじゃあどんな感じで戦うのが良いのかというと…、まあ浮かんできません。マップの自由度が高いが故に何やったらいいのか全く分からないんですよね。走るのが良いかと言われると「うーん…」ですし、じゃあ侵略に寄せるのかというとそもそも自分侵略苦手ですし…。
とりあえず叩き台としてバランス良さげな水ブックをスパーに持ち込んだものの、ひどいやられようで即刻没に。果たして一体どうしたものか…。
とまあそんな感じで悩み続けた結果、最終的には色々とぶん投げてしまいました。「自由度が高いってことは何使っても良いだろ!」って感じで。
思い返すと、結局チェーンというマップに対する研究を自分でできなかったのが心残りですね。多少なりともその辺に足を踏み入れるべきだったような気もします。間違っててもいいから。
・対戦相手とブック構築
そんな感じで悩んでる間にも試合の時は近づいてきているわけで。対戦相手の抽選も終わり、あとは誰が何回戦に出るかという話です。スパーの結果としては自分は絶不調。対してタカユキさんが絶好調ですべて1位といった感じでした。
それを踏まえぶるうすさんが、
「1試合目は調子のいいタカユキさんに行ってもらって、山場の2回戦はエースのテレコムさんに行ってもらおう。」
みたいな話をされ、自分は2回戦目に出ることに。となると問題は2回戦の対戦相手なわけですが、その対戦相手というのが…、
2回戦D卓 アール ヤマト チームハイジ(テレコム) おまたーず(?) (敬称略)
…
……
…………これ無理じゃね?
とんでもない卓に入ってしまいました。あのアールさんにあのヤマトさん、おまたーずにもかむいまるさんや竹餅さんなど、対戦したことは無いものの名前は聞いたことがある方がいらっしゃいます。何という場違い感。
まあ腐っていてもしょうがありません、何とかこの場で勝てる方法を見つけなければ。とはいえそんなのがあるかというと、そんなうまい話などあるはずが…いや、一つだけありました。
人メタです。
まだ誰が来るのか分からないおまたーずは置いておいて、アールさんとヤマトさんとは一緒に対戦したことも多く、戦い方やブックを幾度となく見ていました。何とかここに付け込めれば、あるいはワンチャンス見えてくるかも。
と、そんなことを考えて作った叩き台がこんな感じ。
「れいおぶほーぷ」(by テレコム) | |||||
---|---|---|---|---|---|
サイクロプス | 2 | アースシールド | 2 | シャッター | 1 |
シェイドフォーク | 2 | ニュートラクローク | 2 | スクイーズ | 1 |
デコイ | 1 | ネクロスカラベ | 1 | セフト | 1 |
ガーゴイル | 2 | ドレインマジック | 2 | ||
ギガンテリウム | 1 | ピース | 1 | ||
グリマルキン | 1 | フォーサイト | 2 | ||
コダマ | 2 | ホープ | 2 | ||
サクヤ | 2 | ホーリーワード6 | 4 | ||
ストーンウォール | 4 | ホーリーワード8 | 4 | ||
ドリアード | 3 | マジックブースト | 2 | ||
マミー | 1 | ランドプロテクト | 2 | ||
レイオブロウ | 2 | ||||
クリーチャー | 21 | アイテム | 5 | スペル | 24 |
キーに据えたのはレイオブロウとランドプロテクトの2枚。理由としては、
- 2人ともコスト高めのカードを使ってくる気がする(コロッサス、カウンター、グレアムetc)
- 2人とも少しはアンエレみたいなネガ呪いが入っている気がする。
- そもそも極端なメタカードは失敗する気しかしないのでこの2枚あたりが限度。
とまあこんな感じ。
で、この2枚を有効に使えそうな色ということで、「グレアムやグレンデル等、コスト100以上のカードにキラーカードになってしまうものが多く」、「グリマルキン以外のクリが呪いやダメージにあまり強くない」地ブックを選択しました。
ここからスパーを繰り返し、
「少しは殴れるようにサイクロプスはバーンタイタンの方がいい。」
だったり、
「せっかくカウンター切れるんだし、他を争わせるためにもスピットコブラ入れたら?」
のようなありがたいアドバイスをいただき、ついでに自分で不満だった部分を直して出来上がったのがこのブック。
「Ray Of Hope」(by テレコム) | |||||
---|---|---|---|---|---|
シェイドフォーク | 2 | アースシールド | 2 | インフルエンス | 1 |
デコイ | 1 | ニュートラクローク | 2 | シャッター | 1 |
バーンタイタン | 2 | ネクロスカラベ | 1 | セフト | 1 |
ガーゴイル | 2 | ドレインマジック | 2 | ||
グリマルキン | 1 | フォーサイト | 2 | ||
コダマ | 1 | ヘイスト | 2 | ||
サクヤ | 2 | ホープ | 2 | ||
ジャッカロープ | 2 | ホーリーワード6 | 2 | ||
ストーンウォール | 3 | ホーリーワード8 | 4 | ||
スピットコブラ | 1 | マジックブースト | 2 | ||
ドリアード | 3 | ランドプロテクト | 2 | ||
マミー | 1 | リコール | 1 | ||
レイオブロウ | 2 | ||||
クリーチャー | 21 | アイテム | 5 | スペル | 24 |
最終的にはまあまあ納得のいく出来になったところでそろそろ本番。あとはこのブックを使って自分が果たしてどこまでやれるのかの勝負。
「負けても悔いはない試合をしよう」と心に誓い、いざ本番へ。
ちなみにブック予想は、ヤマトさんが水か地。アールさんは色々武器があって絞れませんが、ドラゴン型と仮定。おまたーずは誰が来るにしてもそこまで変わったことはしてこないだろうという予想でした。果たして。
・試合振り返り
初手、アールさんの手札に見えるミューテーションとスピリットウォーク。この2枚が同居するブックはおそらく一つしかありません。そうパウダーイーターです。
…いや、ここでパウダーイーター使いますかアールさん!
完全にやられました。ほかの2名は、竹餅さん風、ヤマトさん(動画内ではたかぎさん)水と、そこそこ読み通りでしたが、アールさんのパウダーイーターはあまりにも予想外。早くも心理的動揺が走ります。
さて試合の方は、序盤から竹餅さんが連鎖を順調に築く中、アールさんが粉を増やす体制を整えていく展開。ヤマトさんはクリーチャーのコストと牛歩、あと自分のちょっかいに足を引っ張られ少し遅れ気味といったところ。
自分はというと、デコイでヤマトさんにちょっかいかけたり、タイタンで竹餅さんのラマを落としたりしながら少しずつクリーチャーを配置していく感じ。連鎖こそまだですが、展開的には悪くありません。気になるのは早々にランプロが2枚出てしまったところでしょうか。
そんなことをしている間にも粉がどんどん増えていきます。他の2名もかなり侵略や妨害を飛ばしているのですが、これといって有効打にはならずリンカネーションで軽々とリカバリー。どーすんだこれ。
とにかく自分も形を作らなければ。すでに残り1枚のランプロをドリアードに打ち込み、将来的なレベル上げを決意します…が、ヤマトさんがグレンデルを回収し、手札にグレアムとのセットが揃ってしまいピンチ。このままではレベル上げても落とされてしまいます。ああこんな時にレイオブロウが引ければ…。
あ、引いた。
あまりにも完璧なタイミングでのレイオブロウ引きでした。ここまで完璧なタイミングでメタカード引いてきたのは多分初めてです。自分でもびっくりしました。
とはいえこれでかなり楽になりました。ドリアードをL4まで上げ、アールさんのイビルが竹餅さんに飛んでいる隙に、サクヤの能力を連続して使用し一気に連鎖を伸ばすことに成功。そのままの勢いでガーゴイルをL4に上げて、これで大分自分が有利な展開になってきました。
そして迎えた27R、自分がアールさんのリコールをセフトしたシーン。個人的なこの試合のハイライトがここだと思っています。
この場面、選択肢としてはアールさんのリコールを奪うか、踏みを警戒してリスク回避で足を使うかの2択。目の前のグリード付きL3は怖く出来れば回避したいですが、ここを逃すとアールさんにリコールを使われ色々厄介なことになるかもしれません。
多分今までの自分なら「逃げ」の一手で足を使っていたであろう場面です。
でもこの時だけは、「ここでリコールをセフトしないと多分勝てない」と、「ここで逃げたら後悔する」と強く思った記憶があります。それがなぜだったのかはもう思い出せませんが、とにかく「攻め」の一手でリコールをセフトすることにしました。
結果的に自分は砦ダイスで踏むことはなく、逆にリコールを奪われたアールさんが自分のL4踏み。その魔力をもとにHW8で砦を渡り歩きながらレベルを上げ、最後に竹餅さんが自分のL5にはまりチェックメイト。嬉しさを抑えながらゆっくりとリコールを選択し勝利となりました。
大金星でした。それも憧れだった宇宙一リーグの舞台で。最後にリコールを選択するあの時の感覚を自分は忘れることは無いと思います。それぐらい嬉しい勝利でした。
・宇宙一リーグを終えて
結果的にチームとしては自分の1勝のみという結果に終わりました。
もちろん自分が勝てたことは嬉しいんですが、それと同じぐらい自分の意見をチームに言えなかったのが心残りでして。いろいろと制約がある中で、もう少しチームとして動けていたらよかったのかなーという風に思ったりします。
宇宙一リーグオンラインチーム戦全体を振り返った時印象に残るのは、枯山酔のチーム力でしょうか。おそらくチーム内でチェーンを研究しつくし、その研究の結果組まれたであろうブックには非常に感銘を受けましたし、とても自分が真似できるようなものではありません。
実際大会後「MAROL」をひたすら回してみましたが、まあ難しい。プレイングがというよりは、「なぜこういうブックを作ったのか?カード選択の意味は?」という、思考を読むことがですね。なんかあのチームの3名は、自分とは全く違う目線でカルドをしている気がします。
と、嬉しさも反省も驚きもあった宇宙一リーグでしたが、本当に楽しかったです。羽場さん運営ありがとうございました!(遅すぎる)
・終わりに
何とか第3回終わりそうでほっとしてます。もう1年以上前のことなのに割と鮮明に覚えていてびっくりしました。それだけ印象に残っていたということなんでしょう。
もちろんこの記事の全てがあってるかというと多分間違ってるところもありますが、その辺はご容赦ください。全て当時に書いておかなかった自分が悪いんです。…すみませんでした。
でも、宇宙一リーグについてまとめられなかったことは心残りだったので、こうして遅れながらもちゃんとまとめることが出来てよかったです。このシリーズ始めてよかった。
というところで今回はこの辺で。それでは。
追伸:最近やっとリボルトのストーリークリアしました。