こんばんは!そしておやすみなさい。
自己満足昔語り。
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チェーンで初めて遊んだ日のことを覚えている。
実際に全国大会の本選でチェーンが使われるアナウンスがあり、
DLが出来るほんのちょっと前に、
不意打ちでカルドセプトの公式ガイドブックにチェーンのデータが掲載された。
わたしたちは、すかさずこの本のデータから、
机上カルドセプトを構築して遊んだ。
どのようなブックが考えられるか。
既存の戦術が通用するか。近い性質のマップはどこか。
新しい戦術はどうか。どんなブックが適応するか。
これがわたしたちのチェーン元日。
実際に配布される以前の日。
私たちがチェーンというマップと対峙したときにチームメイトの一人が呟いた。
「なんて乾いたマップなんだ。砂漠に放り出されたようだ」と。
要するに手持ち現金が潤沢ではない。
一週が長い。つぎの周回ボーナスを得られるまでにかかる時間が長い。
マジックブーストに必要なゲインを持ち運ぶことはドレインの存在により困難。
マナの効果も弱い。特定の強い収入カードがない。
分岐の数が多いので踏ませも難しく、狙い踏みも可能で守りづらい。
そしてアンチエレメントが作る「呪い戦」という概念。
当然に備えていなければならない「シェイドフォーク耐性」。
総合すると、これらに備えようとすると、
「ゲインが足りない勝ちきれない。
そのうち踏みが入るかもしれない。
何が有効なのか一概に言えない」
ということになってくる。
ゆえにチェーンは初期のころから誤解されがちだ。
色んなブックが成り立つ懐の深いマップだと。
そしてそれはリボルトの発売まで変わらぬ誤解であった。
自走だけで勝ちきれない、という共通認識が蓄積する。
走ろうとしてもどうせ走り切れないなら、
何したって同じじゃん?と。
(勿論一部のセプターはそれでも最適な戦術が何か検討し続けた)
(実りの少ない日々であったし、全国大会には誰も間に合わなかった。)
2012年辺りの理解は、大体この辺りに根差している。
さらに加えて言うならば、
全国大会では文化的な連続性も強く引きずったブックが多い。
ジャンクションによる国王杯。
野良でよく対戦されていたダムウッド。
直前に行われていた王女杯。
このあたりのブックの影響が、
チェーンのブックにも若干影響を残していることがうかがわれる。
だが、全国大会の終了によって秘匿された情報が開示され。
また、全国大会の対戦そのものについて分析がなされるにつれて、
チェーンはその姿を徐々に明らかにしてゆき
「決してどんなブックでも目のある懐の深いマップではない」
「残酷なまでに構築骨子がものをいうマップである」
という感想がもたれるようになっていく。
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全国大会について少し。
カルドセプトの全国大会という場は(信じがたい事に)
対戦相手のレベルが不安定であり、対戦相手がいったい何をしてくるか分からない。
アーシェ殴りが居たり。
コイン本が居たり。
城にマイン置く人が居たり。
焼きブックが登場したり。
全て過去の全国大会で実際に起こったことだ。
もちろん我々もたくさんの準備をして挑むのだが、
未知のコンボを叩きつけられる可能性もある。
故に安全性をかなり重たく確保する構築を選択した。
自走を志向するものではあるが、
地上戦やスペル戦の干渉要素もある程度は
受け止められるという点が重視された。
全国大会に臨むにあたってブックの基準は
「100点のブックを持ち込むのは過去の戦訓から言っても無理である。
現状でもっとも安定する理屈を背骨にして、
自分の手になじむ武器を調整して持ち込もう」
と割り切って用意された。
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結果的な勝敗は兎も角にしても、
時代が下って2014年近辺に構築されたあまり出来の良くないブックを
チームメイトが評して曰く
「2012年っぽいブックだなぁ…」
みたいな斬り方で例えたところを見ると。
這うようではあったが進歩が為され、
2012と2014では構築の骨子が全く違っていたのだろう。
そして見る人が見ればそれが分かるようなものなのであろう。
蓄積された技術の進歩により、
チェーンは20R程度で自走が可能となったのだから。
shiro9ma (2017年7月4日)
こんちわ、しろくまと申します。
読んで面白かったのでfavしようかと思いましたがお嫌いだそうなのでコメントします。
自分は、ながらく特定の友人らと、如何に相手を悔しがらすか、如何に相手を驚かすかみたいな遊び方しかしてきませんでした。4人戦はほぼしたことがなく、タイマンか3人戦が常でした。
ので、kokkyuさんが書いているような発想や着眼点は自分の中にはまったくと言って良いほど無いので面白いのだと思います。
おそらくkokkyuさんの意図と噛み合ってない明後日からのコメントになってしまった気がしますがfavがわりということで。
kokkyu (2017年7月4日)
>>shiro9maさん
こんばんは、コメント嬉しく思います。
私もはじめてカルドに触れたときは友人や兄弟同士で他愛ないカルドしてました。
初めからこんな風に考えてやる人は少なくて、なんかの競技の経験者かなにかでしょう。
別に無理やり合わせなければならないラインはどこにもありませんからご安心ください^^
逆に、競技として何かやろうとするならば、
こんな風に自分の行動も他人の行動も、その力関係や影響も思考に織り込んで、
深く洞察が出来た方が勝ちやすいということが一般的に言われています。
このテキストは私自身が忘れそうなのでダラダラ吐き出しているだけですが、
何かしら示唆が得られれば(或いは単に楽しく読んでもらえば)幸いです。