どうも、テレコムです。
本来であれば次にあげるのは、「今更~」シリーズの最終回のはずだったのですが、予定を変更してこの記事を書いています。その理由はもちろん、先日ひろよしさん主催で行われたジャンクションの大会で優勝したからですね。優勝ってそう簡単に出来るものじゃないですし、せっかくなのでそのことについてはまとめておこうと思った次第です。
…まあこれで「今更~」シリーズの完結がまた遠のいてしまったわけなんですが。あれ本当に完結できるのかな自分。
そんなことは置いといて始めましょうか。
・予選(対戦会)期間
そもそも今回の対戦会の目標は、「リボルト環境を体験する」というものでした。盤面を見るにもプレイングで対処するにも、とりあえず1回見てみないことには始まりません。少しでも試合を重ねて経験を積んでいくのが最初だろうと考えていました。
そこで最初に手に取ったのがメルさんの「水春」。かなりいろんな所で触れられているブックであるだけに、とりあえずここから手を付けてみることにしました。(ミーハー)
結果としては7戦3勝。チェーンソーの効果が分からずにL4を落とされたり、密命にてんてこ舞いになったりしながらも、まあそれなりの結果は出ました。何となくリボルトの環境も分かってきたので、本来の目標はこの時点で達成されたといってもいいですね。
となると、次のステップ。「各色の強み、動きを知る」ということに目標が移行します。水ブックについては何となく理解できたので、残るは火、地、風の3色のブックがどうなるのかを試すことにしました。
まず手に取ったのが地。これまた結果を残してるブックということで、16bitsさんの「カズラ」を選択。…したのですが、これは「水春」のように上手く扱えませんでした。2戦0勝。
一旦地を置いておいて、次に選択したのが火ブック。ここでそろそろ自分でブックを組んでみるかということで、オリジナルのブックを投入。
少しヨシさんの「デブリ」を参考に。高額を落とせる要素を仕込むのは仕込んでおいて、別に行使しなくても勝てるようにしておく。こういう考え方が好みだったりします。
今見るともうちょい上手く組めそうというか気に入らない部分もあるのですが、一応結果は3戦1勝。自分で組んだ割には上出来です。
そしてここでもう1度地に戻ります。「カズラ」は上手く扱えなかったけど他の形ならどうなるだろうという感じで自分でブックを組んでみます。この辺に関しては後で詳しく。2戦1勝。
最後に風ブックとして気になっていたこっきゅんさんの「明星へ登る」を使い、リーチをかけていたもののトップ地変上がりを許し2位になったところで、ここで予選期間は終了。
結果、15戦5勝。上手く3勝ラインに滑り込めたので同率5位という結果でした。
・大会に向けてのブック構築
さて、ひろよしさんが大会を開いてくれることになったので、ここからは大会で使うブックを考えるターン。対戦会の時に使ったブックの変遷をまとめると、
「水春」7戦3勝→「カズラ」2戦0勝→「オリジナル火」3戦1勝→「オリジナル地」2戦1勝→「明星へ登る」1戦0勝
と、こうなります。
戦績だけでみると「水春」を使うのがおそらく丸い。でもせっかくだし自分で組んだブックで出たいから、そうなるとオリジナルで組んだ火か地のどちらかか。いやでも、こっきゅんさんのブックもう少し回してみたい気もするな…。
と、色々考えた結果「自分で組んだブックで」ということで、今回は地ブックで挑むことに決めました。火を棄却した理由は、結局構成が自分好みにはならなそうだったからですね。あくまでも感覚です。
・「カズラ」と自分のプレイング
そうなるとまず最初に始めなければならないのが、なぜ「カズラ」が上手く扱えなかったかをはっきりさせておくこと。ここをはっきりさせないと地の違う形を考えようにも難しくなります。
「カズラ」 - cepter16bits | |||||
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リビングアムル | 1 | スフィアシールド | 1 | アースシフト | 4 |
リビンググローブ | 2 | ダイヤアーマー | 1 | ギフト | 4 |
ウッドフォーク | 4 | マグマアーマー | 1 | シャッター | 1 |
シルバンダッチェス | 4 | マグマシールド | 2 | セフト | 1 |
ブロンティーデス | 2 | ウォーロックディスク | 1 | ドレインマジック | 1 |
マミー | 1 | マジカルリープ | 4 | ||
ランドアーチン | 4 | ランドトランス | 2 | ||
ロックトロル | 3 | ランドドレイン | 3 | ||
バイタリティ | 1 | ||||
ホーリーワード8 | 2 | ||||
クリーチャー | 21 | アイテム | 6 | スペル | 23 |
MOJで使用し、優勝。 地のクリーチャーで、水のクリーチャーの走攻守にどうアプローチするかを考えたブック。 援護に援護を重ね合わせることで容易にHP100を叩き出し、アイテムに依存せずにグローブを拒否する構築。 リボルトの特徴として、アイテムを2枚持たなければ連鎖の維持が困難であることが挙げられる。 これは「ダウン」というルー ++++++++++++++++++++ ▼ | |||||
マップ: ジャンクション | 人数: 4人戦 ゴールGP: 8000 | Posse Book ID: 828 | |||
作成日時: 2017-06-02T14:14:57.227+09:00 更新日時: 2017-06-05T12:31:06.686+09:00 |
16bitsさん本人が解説されている通り、援護クリーチャーを多めに10体採用しているため、仮にアイテムが無くてもレベル上げに移れるために、引きによるムラといったものを回避しやすい。というのが「カズラ」の考えでしょうか。「援護に援護を重ねて」ってありますもんね、うんうん。
「援護に援護を重ねて」
……うん、多分ここが合わないんだな。
どういうことかというと、3DS版のころから援護に寄せたブックはどうも苦手なのです。プレイが窮屈になるというか、うーん何と言ったらいいんでしょう。
まず自分の考えとして、
「クリーチャーの価値はゲーム後半になるほど下がっていく」
という考えがあります。
ゲームが進み、空き土地が少なくなってくるとクリーチャーを清算する機会は限られてくるので、終盤に手札にクリーチャーはあまり持ちたくない。持つとしたら相手の土地にプレッシャーをかけられるカード(3DS版ならシェイドフォーク、グレンデル、ガルーダ。リボルトならティアマト、グローブ辺り)でありたい、というものです。
極論、終盤にはアイテムとスペルだけ手札にあればいいという自分からすると、援護のためにクリーチャーを手札に残しておかなければいけないというのがどうも苦手なんですよ。
もちろんこれはプレイングを変えればいい話。援護を多く使うブックの場合はディスカードの基準を変えるだとかでカバーできるでしょう。
でも、こう…なんか気持ち悪くありません?自分がやりたいように出来ないのって。勝つためにはそれが最善だと分かっていても、自分がやりたいことをしたいって思う時があると思うんですよ。…多分ですけど。
まあ、はい。とにかく自分の考えのままでは「カズラ」はきっと上手く回せないので形を変える必要があります。具体的には援護に寄せすぎない感じですね。目指すは自分の考え、好みに合ったブックにすること。それで勝てるかどうかは、プレイするときの自分に任せればいいのです!…多分ね。
・骨格と調整
まず始めたのがブックの骨格、いわゆる入れたいカードを抜きだすこと。この辺りを固定として、そこに他のカードを足して調整していく感じで進めていきます。
抜き出すとこんな感じ。
クリーチャー17 アイテム5 スペル22 44枚
まずクリーチャーから。援護に寄せすぎない方向で行くとはいえ、ウッドフォークとシルバンダッチェスは外せない。この辺を抜くと入れたいカードが無くなってきます。ただダブルシンボルは結構しんどいので、ダッチェスは3枚に抑えます。
ランドアーチンは連鎖を維持しやすく、ロックトロルは一応援護に持たせて殴りに行けるカード。この辺りの枚数は「カズラ」からそのまま引っ張ってきてますね。
そしてグレートタスカ―とワーベアの2枚が援護ではなくて入れたかった枠。タスカ―は基本スペックが高く援護に持たせてもいいですし、一応テュポーン、ティアマトあたりに耐性を持てるようになるカード。ワーベアは貴重な不屈持ち。こいつ以外だと援護のピクシーになるので、自分の考えと合うこっちになります。
アイテムはざっくり1枚ずつ。ここに別のカードが足されるとはいえ、この5枚は変えないつもりで。
そしてスペルは、この段階でほとんどが完成しています。マジカルリープ4、ギフト4、ランドトランス2はなんとなく固定枠。水のマカラや火のティアマト、風のテュポーンみたいに地変効果を持ってるクリーチャーが入ってないので、シフトは4枚。
増収手段にもなるドレインマジックとランドドレインは合わせて4枚ほど欲しい。追加の足スペルとして初手で地土地を取れる8が2枚と、ジャンクションということでフォームポータルを入れて、一応の手札干渉としてセフト。
感覚としてはここにクリーチャーが3枚~4枚、アイテムが1~2枚、そしてスペルが1枚足されて、21:6:23か20:7:23の比率になればちょうどいいなーという感じですね。
さてここからは調整の段階。試したカードは以下の通りです。
- クリーチャー…リビンググローブ、リビングアムル、アーマードラゴン
- アイテム…スパイクシールド、ダイヤアーマー、ネクロスカラベ、マグマシールド2枚目
- スペル…フィロソフィー、ホープ、プロフェシー、メタモルフォシス、シャッター
スペル枠はドローをもう1枚とるか、手札干渉をとるかの2択。個人的にはドローにしたい感じです。アイテムは6枚にするならスカラベかダイヤアーマーで、7枚ならスパイクシールドとマグマシールドの2枚目かなーみたいな。やっぱりこの辺も感覚で。
問題はクリーチャー枠で、グローブ1枚はすぐに決まったのですがそれ以外がなかなか決まらず苦悩。アムルもアマドラも試しはしましたがいまいちで、何か別の選択肢を探す必要が出てきていました。こういう時さっとカードが浮かんでくるといいんですが、自分はそういうタイプではないので、とりあえず色んな方のブックを眺めることにしました。
そこで目についたのがメルさんとテッドロアさんがあげていたブックに入っていたスクリーマーでした。
これまでの構成だとダッチェスにトロル付けて殴るぐらいが精いっぱいだったのが、スクリーマーの秘術からディスク持たせて殴るプランもとれるようになる。これなら相手の手札に関わらず高額を落とせる可能性がありますし、何より援護に寄せすぎない理由付けが出来ます。ちょうど入れているタスカ―を別の形で生かすことも出来るかもしれません。
こんな感じで考えがまとまっていきスクリーマーの採用が決定。それに合わせて相性のいいデコイも入れる、ウォーロックディスクを2枚に増やす…と、どんどん決まっていきます。このパズルのピースがはまっていく感覚は初めて感じるものでした。
スクリーマー自体の防衛力は低めなのでアイテムは6枚ではなく7枚にしようとなり、もしかしたら侵略にも使えるかもしれないスパイクシールドを入れて、これでクリーチャーとアイテムが決まったので残るはスペル1枚のドロー枠。ヨシさんの「デカジャ」を見て、ボーテックスがキャントリップになってることに今更気付いたのでそのまま採用。これで完成です。
・「キネラ」
クリーチャー20枚 アイテム7枚 スペル23枚
多分今まで自分であれこれ考えたブックの中では、1番好きなブックと言ってもいいかもしれません。自分が思っていた地点にブックを持ってこれたので、かなり満足しています。
といったところで前半はここまで。後半では準決勝、決勝の試合展開と自分が考えてたことを書いていこうと思いますので、少しお待ちください。
それでは。
16bits (2017年8月1日)
カズラを参考にしつつ、問題点を抜き出して、それを自分なりに調整して結果を残されたのはお見事です。
カズラは、MOJ当時のカルスタでの環境(長丁場の試合)を意識して作られているので、現在の環境(早ければ18ラウンドで終了する)に適合していない可能性が高いです。
たった2か月前のブックですが、今の自分から見ると古さを感じます。
さて、地の援護に関しては、防衛用のアイテムさえ握ってしまえば、基本的にクリーチャーはディスカードして構いません。
恐らく、ここがプレイングで注意しなければいけない部分だったのだと思います。
また、実際の試合(準決勝)では、ブックの構築レベルの優劣よりも、プレイングで差が付いたように感じました。
試合を見直すと、私は明らかに数か所でミスをしています。
後半の記事も楽しみにしています。