どうも、カルドブログでは初めまして。機械科ボイラーズです。
いい機会なので、テッドロアさん提案の投稿祭を機に記事を書いてみることにしました。
とりあえず今回は、難度が高いせいかあまり使われてないリンカネーションを入れたブック構築について。
リンカネといえば、だいたいはウロボロスブックやパウダーイーターブックのような特殊なブックで事故らないように入れられていることが多いですね。普通のブックだとアイテムが流れてしまう欠点があるので、なかなか採用されにくいようです。ただ、メリットもあります。それは、複数枚使用することで、試合が終わる前にほぼ確実にブックを一周させることができるという点です。
試合が終わる前にブックが一周することが、どのようなメリットなのか? 最大の利点は、序盤ではいまいち役に立たないカードを、本来の機能時間帯である中盤~終盤にかけて引き直すことができるということでしょう。侵略クリーチャー、メテオ、テレキネシスのような強力なカードですね。
「それならリバイバルでもいいんじゃないか?」と思った人もいるかもしれませんが、リバイバルを使ってしまうと確率的な必然として、試合中一度も引いてこないカードが出てくることになります。テレキネシスを引き切ったのでリバイバルを打ってはみたものの、リバイバルのせいでシルバープロウを一度も引いてこないということもあり得るわけです。これでは本末転倒ですね。
リンカネならば使う使わないは別にして、とにかく50枚全てのカードを引くことはできるわけです。さらにいえば、一周目のブックの残りにキーカードが残っているのであれば、無理にリンカネを使うことはありません。この辺りの判断は難しいところもありますが、選択肢の多さは魅力ですね。
では実際のリンカネ使用ブックの例を二つほど見てみましょう。
「HEAVY」(by 機械科ボイラーズ) | |||||
---|---|---|---|---|---|
アーチャー | 1 | ウィンドアムル | 2 | インフルエンス | 2 |
ガルーダ | 4 | グレムリンアムル | 2 | ウェザリング | 2 |
コーンフォーク | 3 | スティンクボトル | 1 | シャッター | 2 |
スレイプニル | 1 | ニュートラクローク | 2 | テレグノーシス | 1 |
ナイキー | 4 | フュージョン | 1 | ドレインマジック | 2 |
ナイト | 2 | バインドミスト | 2 | ||
ナイトフィーンド | 2 | ピース | 1 | ||
ホーリーラマ | 3 | フォーサイト | 2 | ||
ホーリーワード8 | 4 | ||||
リフレクション | 1 | ||||
リンカネーション | 3 | ||||
クリーチャー | 20 | アイテム | 8 | スペル | 22 |
一見すると土地コストありのクリーチャーが半数を占めているので事故らないようにリンカネを入れているように見えますが、目的はそれだけではありません。試合が終わる前にブックを一周させて、ガルーダ、ナイトフィーンド、グレムリンアムル、フュージョン、バインドミスト等を中盤~終盤に引き直すのがこの構築の狙いです。
アイテムが流れるのが難点ですが、ガルーダやナイキーはノーアイテムでも比較的土地を維持できますし、ホーリーラマやスレイプニルにはピースやリフレクションを打っておけば良いでしょう。
あとは、あまり土地のレベルを上げずにダラダラやることです。守るものが出来てしまうと、簡単にアイテムを流せなくなりますからね。
「きのこパン」(by 機械科ボイラーズ) | |||||
---|---|---|---|---|---|
ダゴン | 2 | シャドウアーマー | 3 | アバランチ | 1 |
マイコロン | 4 | ダイヤアーマー | 3 | インフルエンス | 2 |
パン | 4 | パワークラウン | 2 | シャッター | 2 |
ケンタウロス | 4 | パワーブレスレット | 2 | ソーンフェター | 1 |
ラットハンター | 4 | テレキネシス | 2 | ||
ドレインマジック | 2 | ||||
フライ | 2 | ||||
ホープ | 4 | ||||
ホーリーワード8 | 4 | ||||
リンカネーション | 2 | ||||
クリーチャー | 14 | アイテム | 14 | スペル | 22 |
このブックも事故りやすいからリンカネを入れているように見えますが、もちろん目的はそれだけではなくて、アバランチやテレキネシスを終盤に鬼引きできるようにするのも狙いです。
きのこブックなのでアイテムを流すのは勇気がいりますが、50枚中10枚が防御アイテムなので、リンカネで5枚引けば確率的に1枚ぐらいは引けるでしょう。引けなかったときはあきらめてください。
いかがだったでしょうか。強いか弱いかは別にして、リンカネブックは楽しいです。試合中に全てのカードが引けるので、勝つにせよ負けるにせよ、納得がいくことが多いです。「序盤で引き切った時点で終わってた」「あれを引ければなんとかなったのに」と日々悔しい思いをしている人は、リンカネブックに挑戦してみてはいかがでしょうか。