仕様検証&解説と謳っていながら解説をすっかり忘れていました。
コメントて補足してくださったカニネテさんありがとうございます。
なので今回は解説メインにしようと思います。
先に忠告しておきますが、長いです。
ルナティックヘア&サキュバスリングはどういう仕様なの?
シリーズ経験者ならご存じウサギサキュリン即死コンボですが、どういう仕組みでSTが下がり、能力値が交換され、死ぬのか、ちゃんと理解している方は少ないんじゃないでしょうか。
現に僕も、つい最近になって理解することができました。
原理を解くにあたってまず、戦闘中の能力値に関して知っておくべきことがあります。
0.最大値 MHPです。基本値が超えることのできない限界です。
1.地形効果・支援効果 これらはルール効果として戦闘開始時に加算されています。例外としてホーンカメレオンの擬態能力は後から加算されます。
2.補正値 「援護」「能力値変化」「能力値置換」「応援」による基本値からの増減量です。戦闘終了後0になり、マイナスだった場合は回復します。
3.基本値 マップ上で表示される値です。この値が0になるとクリーチャーは死亡します。(HP)
4.合計値 基本値と補正値の合計値です。この値が0になるとクリーチャーは死亡します。(HP)
通常ダメージは1→2→3の順に受けていきます(HP)
ここで重要なのは補正値と基本値は同じ色で表示されるということ、
そして「能力値置換」は基本値に関係ないということです。
これが原理をわかりにくくしている要因なのです。
以上を踏まえてコンボについて解説します。
ルナティックヘアの効果を具体的に言うと
「戦闘終了時に対戦相手のST&HPの最大値と補正値と基本値を交換する」
だと思われます。※1
サキュバスリングは
「攻撃成功時、対戦相手の基本STを0にする」
です。見たまんま。
ここまで分かれば自ずと答えは導き出されるでしょう。
※1 正確にはわかりません。というのもルナティックヘアと同じ処理をしていたチェンジソルブの仕様が変わったので、ルナティックヘアの仕様も変わった可能性があります。少なくとも今回の記事には影響しませんのでご了承ください。
例1 ルナティックヘア+サキュバスリング VS ファイター+クレイモア
1.クレイモアの効果発動→ファイター90/40(40+50/40)
2.ルナティックヘア攻撃→ST20→サキュバスリング発動→ファイター50/20(0+50/20)
3.ファイターの攻撃→ST50→ルナティックヘア20/0→ルナティックヘア死亡
4.戦闘終了。ファイター生存(0/20)
クレイモアの補正値は0にできません。しかし、もしルナティックヘアが生存した場合、能力が発動しファイターは死亡します。
例2 ルナティックヘア+サキュバスリング VS ガーゴイルLv.1
1.ガーゴイルの能力発動→ガーゴイル50/50+10(30+20/50+10)
2.ルナティックヘア攻撃→ST20→サキュバスリング発動→ガーゴイル20/40(0+20/40)
3.ガーゴイルの攻撃→ST20→ルナティックヘア20/10
4.ルナティックヘアの能力発動→ガーゴイル40/20(40/0+20)→ガーゴイル死亡
5.戦闘終了。ルナティックヘア生存(20/10)
補正値は基本値からの増減量で決まります。能力値置換は値を固定するだけであって、基本値を変化させる効果ではありません。固定した値が基本値から増減していた場合、それが補正値になります。よってガーゴイルのSTは補正値の20だけ残ります。
最後に永久能力値交換が行われ値が逆転します。補正値の20は残りますが、基本値が0なので死亡します。例1でファイターが死亡する場合もこれと同じです。
例3 ルナティックヘア+サキュバスリング VS ガーゴイルLv.1+ウィークネス
1.ガーゴイルの能力発動→ガーゴイル50/50+10(0+50/50+10)
2.ルナティックヘア攻撃→ST20→サキュバスリング発動→ガーゴイル50/40(0+50/40)
3.ガーゴイルの攻撃→ST50→ルナティックヘア20/0→ルナティックヘア死亡
4.戦闘終了。ガーゴイル生存(0/40)
ガーゴイルの基本STを0にしてしまうと、補正値が50に増えてしまいます。「能力値置換は基本値を置き換える効果」と勘違いするパターンが多いので気をつけましょう。
例1と同様、補正値が残り反撃で死亡してしまうと永久能力値交換は行えません。
例4 ルナティックヘア+サキュバスリング VS ガーゴイルLv.1+カウンターシールド
1.ガーゴイルの能力発動→ガーゴイル50/50+10(30+20/50+10)
2.カウンターシールド発動→ガーゴイル0/50+10(30-30/50+10)
3.ルナティックヘアの攻撃→ST20→反射→ルナティックヘア20/10
4.ガーゴイルの攻撃→ST0なので攻撃せず
5.ルナティックヘアの能力発動→ガーゴイル50/0+10(50/30-30+10)→ガーゴイル死亡
6.戦闘終了。ルナティックヘア生存(20/10)
サキュバスリングの効果は無効化できますが、カウンターシールドの効果で0になったSTがHPになってしまいます。補正値が戻るのは戦闘後で、地形効果が残っていても合計値が0になったため死亡します。ちなみに補正値は最終的な基本値との差なので、+20-50ではなく単に-30です。
これこそがルナティックヘアの強みであり、ワカラン殺しの筆頭でもあります。
例5 ルナティックヘア+ガセアスフォーム VS ガルーダLv.1(風クリーチャー10体)
1.ガルーダの能力発動→ガルーダ100/100+10(0+100/40+60+10)
2.ガセアスフォーム発動→ルナティックヘア0/30(20-20/30)
3.ルナティックヘアの攻撃→ST0なので攻撃せず
4.ガルーダの攻撃→ST100→無効化→ルナティックヘア0/30
5.ルナティックヘアの能力発動→ガルーダ100/100+10(40+60/0+100+10)→ガルーダ死亡
6.戦闘終了。ルナティックヘア生存(20/30)
見た目の値(合計値)は変わっていませんが、基本値が交換され基本HPが0になったため死亡します。ガセアスフォームに関係なく、ST0の対戦相手に最後まで生き残った場合は能力で死亡させることができます(例3ではガセアスフォームを使うことでこれと同様に処理されます)。
これはルナティックヘア単体のコンセプトでしょう。
おまけ シェイドフォーク(相手属性クリーチャー3体)+リフレクション+パワーブレスレット
1.シェイドフォークの能力発動→シェイドフォーク30/40(10+20/40)
2.リフレクションの効果発動→シェイドフォーク0/40(10-10/40)
3.パワーブレスレットの効果発動→シェイドフォーク20/80(10+10/40+40)
補正値の処理順は
援護>クリーチャー能力>呪い効果>アイテム>応援
ルナティックヘア+リフレクションのコンボはクリーチャー能力より後に発動し、クリーチャー能力による補正値を無効化できるため強力です。
ただしアイテム(と応援)による反撃は気をつけましょう。 念のため補足しておきますがアイテムはパワーブレスレットじゃなくてもちゃんと最後に発動します。
その他
レッドキャップ→例2と同じ。補正値による反撃に耐えればコンボで倒せます。
ケマゾツ→例1と同じ。能力による補正値が20なので普通は耐えられます。
ペリ→例2と同じ。
ダイヤアーマー→STが0になった場合は例5と同じ。1でも残れば補正値は戦闘後に0になり回復します。
さらなる謎
コンボとは関係ありませんが、ルナティックヘアの仕様には未だに不明な点が多いです。
1.ルナティックヘアの対戦相手がチェンジソルブを使った場合
2.ルナティックヘア+サキュバスリングで倒した相手がゴールドグースを使っていた場合
最後に
今回の記事を書くにあたって現実逃避人BANAさんのサイト、BANAの実験室(http://www.geocities.co.jp/Playtown-Dice/2551/bana/culdcept/)を参考にしました。
シリーズは違いますがほとんど書いてあることは同じで、大変勉強になるサイトであり、検証しようと思ったきっかけでもあります。今後もお世話になる予定。
kaninete (2012年8月16日)
2.ルナティックヘア+サキュバスリングで倒した相手がゴールドグースを使っていた場合
と同等の事例が確認できました。
ルナティックヘア vs マッドマン+ウィークネス+ゴールドグース
でマッドマンが破壊され、グースの遺産で0G手に入りました。
悲しみを背負ってしまった・・・
Hyder (2013年2月20日)
The honesty of your poisntg is there for all to see