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トップページ » ウェザリング » カルドラフトの戦い方 (1) 環境を知る

カルドラフトは通常のプレイと比べてブックパワーが弱いです。また通常ならば多くのブックに積まれるカードが、カルドラフトではほとんど無いため、普段とは違った環境になります。

例をあげると、

ランドトランスがない
→ 天トラを決めれるスキルが重要

ドレインマジックがない
→ トランスを抑止できない、現金輸送しがち

ランドドレインがない
→ ばらまき戦略が有効

ギフトなどのドローがない
→ 事故率を下げるブック構築が必要、手札破壊が強い、供物コストが重い

ウォーロックディスクやムラサメがない
→ 無効化が強い

シャイニングガイザーがない
→ HP40以下のクリーチャーでも能力次第で拠点にできる

といった変化があります。

この中で特に重要なのが、カードを引くカード (ドローカード) が少ないことです。

通常ならば多少事故っても (初期手札にクリーチャーが無いなど) ギフトで強引にリカバリー可能ですが、それができないため最初に事故ると逆転が難しくなります。また無闇に防具を消費してしまうと引き直すことが難しく、拠点の維持が不可能になります。

ほかにも様々な影響がありますが、上記2点は本当に致命的ですので、ブックは「序盤から事故りにくい構成」かつ「防衛向きのアイテムを厚めに盛る構成」を目指すのがオススメです。

ドロー減少による事故率増加について

ここでは事故という言葉を「序盤にクリーチャーを1体も配置できないこと」という意味で使います。

リボルトの通常プレイ環境では最序盤に出遅れた場合でもギフトで挽回できるため、領地コストのないクリーチャーが13枚程度のブックでも機能不全に陥りにくいです。しかしカルドラフトではドローが弱いため、事故を防ぎたい場合は領地コストのないクリーチャーを15〜16枚ブックに入れる必要があります。

次の表を見てください。

枚数 1R 2R 3R 4R 5R
10枚 24.15% 18.67% 14.32% 10.91% 8.25%
11枚 20.53% 15.40% 11.46% 8.46% 6.19%
12枚 17.37% 12.63% 9.11% 6.51% 4.60%
13枚 14.63% 10.31% 7.19% 4.97% 3.39%
14枚 12.26% 8.36% 5.64% 3.76% 2.47%
15枚 10.21% 6.73% 4.38% 2.82% 1.79%
16枚 8.46% 5.39% 3.38% 2.09% 1.28%
17枚 6.97% 4.28% 2.59% 1.54% 0.90%
18枚 5.70% 3.37% 1.96% 1.12% 0.63%
19枚 4.63% 2.63% 1.47% 0.80% 0.43%
20枚 3.74% 2.04% 1.09% 0.57% 0.29%
21枚 2.99% 1.56% 0.80% 0.40% 0.19%
22枚 2.37% 1.19% 0.58% 0.28% 0.13%
23枚 1.86% 0.89% 0.41% 0.19% 0.08%
24枚 1.45% 0.66% 0.29% 0.12% 0.05%
25枚 1.11% 0.48% 0.20% 0.08% 0.03%

この表は「ブックに領地コストのないクリーチャーをX枚入れた場合、1〜5ラウンド時点で1枚も引けない確率」です。ブックに15枚入れた場合、3ラウンド目までに引ける可能性は95.62%ですから、まずまず戦えると言えるでしょう。

ドローカードをうまくピックできるかどうかで変わってきますが、いずれにしても領地コストのないクリーチャーをある程度多めにブックに入れるつもりでピックを行うことが、カルドラフトで勝つためには必要になってきます。

防衛向きのアイテムについて

ドローが弱いため、ピンポイントの手札破壊や粘着侵略によって防具が破壊されると、すぐに引き直すことができず拠点が危険にさらされます。また領地コストのないクリーチャーをブックに多めに入れた場合、どうしてもクリーチャー自体の質が低くなりやすいため、通常プレイより防具が要求される場面が増えがちです。

そのため防具やHPを高めてくれる道具などの防衛向きのアイテムは通常プレイより多く積みたいものです。他との兼ね合いもありますのでさじ加減が難しいですが、通常のブックよりも2〜3枚多く積んでみると良いかもしれません。

拠点候補のクリーチャーについて

通常プレイではウォーロックディスク、ムラサメ、ボーテックスなどの影響で、無効化などの能力で守るタイプのクリーチャーは拠点として盤石とは言えません。またシャイニングガイザーを今引きされる可能性を考えると、HP40以下のクリーチャーは常に危険を伴います。

カルドラフトでは影響を受けるカードが少なくなりますので、無効化を持つ低HPのクリーチャーが活躍できる余地が大きくなります。もちろん絶対はないので誰かが持っている可能性はありますが、通常プレイに比べれば危険度は落ちるでしょう。

 

今回はここまで。次の記事に続きます → カルドラフトの戦い方 (2) 強いカード

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