前回の記事では、カルドラフト (ウェザ版) の環境では
- 領地なしクリーチャーを多めにすること
- 防具を厚めに盛ること
- 無効化クリーチャーも拠点候補にしやすいこと
を書きました。その続きです。
ピックすべきカード
カードをピックする際は、そのレア度が判断の大きな基準になります。1枚しか入れられないレア度Rの強力カードより、レア度NやSでそこそこ有用なカードを選ぶほうが、ブックの強さの底上げに繋がりやすいからです。
もちろん圧倒的な性能を持つレア度Rのカードであれば1枚でも戦況をひっくり返せる可能性を秘めますので、バランスを見ながらトータルでブックを構築できるように気を配りましょう。
今回は、そうした特に優先的にピックしたいカードを挙げてみます。
最強クラスのカード
いずれも最強クラスで、初手にあったら必ずピックすべきカード。
G・ノーチラス
高HPに加えて防具も使用でき、鉄壁の拠点を作ることができるクリーチャーが、レア度Nなのでブックに3枚投入できる。1パック目で出てきたら他のどんなカードより最優先で取るべき。問題は2パック目以降で出てきた場合で、水以外の属性に走っている場合はそれまでのピック次第で路線変更すべきかどうか検討する。
マッドハーレクイン
どんなブックにも入る強力なクリーチャー。レア度Sなのでブックに2枚しか投入できないが、配置した時に盤面全体に与える影響が大きいので最大級の評価とする。他のセプターに使わせるわけにはいかないので、見たら何も考えずに取って良い。
スフィアシールド
拠点を鉄壁にできる最高のアイテム。玉石混淆なブックになりやすいカルドラフトにおいて、防具さえ使えればどのクリーチャーの領地でも守り切れるという安心感は非常に大きい。ワンダーチャームに比べて、即死などのやっかいな能力を防げる点も優れている。
インフルエンス
地形変化スペルを確保しにくいカルドラフトにおいて、ブックに2枚しか投入できないとはいえ、属性に関わらず使用できるのは非常に強い。どんなブックにも入るので、これも見たら取って良いカードのひとつとして最大級の評価。
ドレインマジック
現金輸送になりやすいカルドラフトで、このカードをピックした場合、自分だけが有利になり、かつ、他者から突然撃たれる心配をゼロにできる。初手なら必ず取るべき。ただしこれだけで勝てるカードではないので、2パック目や3パック目で出た場合、どうしてもクリーチャーが不足している場合などは見送ることもあり得る。
強力なカード
かなり強力で、ブックの実力を底上げしたり安定させたりしてくれる。
キングバラン
武器も防具も使えるので攻防両面で活躍してくれるクリーチャー。拠点を任せられる性能に加え、序盤のレベル1争いや連鎖切り要員として大活躍が見込める。
バーナックル
HP60で防具が使用できるため、強力な拠点を構築できる。秘術はおまけだが、移動スペルが不足しがちなカルドラフトでは嬉しい効果。
ウッドフォーク
ウォーロックディスクが少ないカルドラフト環境で、援護能力は頼りになる。拠点も維持できるし、余った適当なクリーチャーをお供にレベル1攻防に送り出すこともできる。
ランドアーチン
移動侵略を防げる能力が強力。ブックに2枚しか入れられない点を差し引いても、このカードがピックできるなら地属性を選ぶ理由になる。
スペクターローブ
攻防両面で使える優秀な防具がブックに3枚まで入れられる。早めに取れればアイテム枠用のピックをクリーチャーやスペルに回せるので、ブックを底上げできる。
ダイヤアーマー
防具さえ使えればほとんどの拠点を守り切ることができる。巻物に強いのも嬉しい。
ワンダーチャーム
防具が使えないクリーチャーでも拠点にできる。ブックに3枚入れられるなら間違いなく初手級だが、2枚でも十分強力。
スクイーズ
どんなカードでも破壊できるスペルがブックに3枚投入できる。玉石混淆なカルドラフトで、強力カードを自由に破壊できるのは非常に強い。
ホープ
カルドラフトにおけるドローカード最大の利点は、序盤のクリーチャー事故率を下げてくれること。詳しくは前回の記事を参照。
ランドトランス
天トラでカバーできるとはいえ、任意のタイミングでトランスできるのは強力。回ってきて取らないのは、相応の理由がある時のみ。
優先的に取りたいカード
タイミング次第のカードもあるが、積極的にピックしたいカード。
カード名 | 説明 |
---|---|
リビングアーマー | アイテムとしても優秀な上、素置きもできる。 |
リビングアムル | カルドラフトでは武器が入りやすいので過度の安心は禁物。 |
ガスクラウド | 無効化が強い。防具以外でHPを増やせるなら鉄壁になる。 |
ティアマト | 強いのは間違いない。ドラフト序盤や火属性が取れている時なら取りたい。 |
アクアデューク | 水属性が多めに取れているなら鉄壁拠点を築くためにピックしたい。 |
アンダイン | 終盤はHP80〜120になる。防具なしでも十分守れる。 |
カイザーペンギン | 基本性能が高く、アイテム破壊能力も頼りになる。 |
キングトータス | 攻防両面で役立つ。援護要員としても優れる。 |
シルバンダッチェス | 初手で取るカードではないが、地属性が多めに取れたらブックを強化できる。 |
ロックトロル | 基本性能が高く、援護要員としても優れ、ブックを底上げしてくれるカード。 |
グレートニンバス | 防具不可は痛いが、HPが高い不屈持ちなので連鎖要員などに使える。 |
テュポーン | 侵略要員はもちろん、風属性は拠点候補が少ないのでその候補にもなる。 |
ブーメラン | そこそこのクリーチャーが多いカルドラフトで、繰り返し使えるのは強力。 |
プラックソード | ブックにレア度Nが多くなるので使える場面が多い。他者に使わせたくもない。 |
プリズムワンド | カルドラフトは複数属性ブックが多くなるので、攻防両面で使える機会は多い。 |
ストームシールド | 無効化は強力。早めに取れたら水・風ブックにしていく理由になる。 |
プレートメイル | シンプルな分、悩まずに使える優秀な防具。拠点が安定する。 |
マグマシールド | ドラフト終盤で火・地を全く集めていない場合は見送る。それ以外なら取りたい。 |
ネクロスカラベ | 最後に逃げ切る時、弱いクリーチャーの領地を上げれるようになる。 |
アースシフト | ドラフト序盤に取れたら相当有利。中盤終盤は属性が合っているかどうか次第。 |
ウォーターシフト | ドラフト序盤で流した場合、下家をその属性に後押しする効果が見込める。 |
エアーシフト | 地形変化が使えるかどうかで早さが全く異なるので、自分の色を確保したい。 |
ギフト | 2枚しか入れられないものの、強いのは間違いないので積極的に取りたい。 |
シャッター | ドラフトの性質上、SやRのカードを破壊するだけでアドバンテージになる。 |
スパルトイ | スケルトンを素手で倒せないクリーチャーが多いので、通常プレイ時よりかなり強い。 |
ファイアーシフト | 他にめぼしいカードがなければ初手で取り、属性を合わせていくのも有効な作戦。 |
フィロソフィー | ドロースペルが限られるカルドラフトでは貴重。合成で増えるのはおまけ。 |
ランドドレイン | ドレマジ同様、自分が確保することで他者に撃たれる心配がない点も見逃せない。 |
それなりに使えるカード
うまく当てはまるブックを選ぶカードや、使える状況が限られるカード。
無属性クリーチャー
ティラノサウルス、デコイ、バンディット、リビンググローブ
(次点) アーマードラゴン、グレートフォシル、ロックタイタン
火属性クリーチャー
ケットシー、コンジャラー、ローンビースト
(次点) オールドウィロウ、キメラ、グラディエーター、クリーピングフレイム、バルキリー
水属性クリーチャー
アイスウォール、アプサラス、ブラッドプリン
(次点) アクアホーン、ケルピー、シーボンズ、バハムート、マカラ、ミストウィング
地属性クリーチャー
グレートタスカー、ストーンウォール、ドラゴンゾンビ、ドリアード
(次点) スクリーマー、ドワーフマイナー、ブロンティーデス、マミー、モルモ、ヨルムンガンド
風属性クリーチャー
デューンタイタン、ナイト
(次点) グレムリン、コーンフォーク、スレイプニル、ナイキー、ルフ、ワイバーン
アイテム
カタパルト、チェーンソー、トライデント、ドリルランス、スケールアーマー、アーメット、ウォーロックディスク、ドラゴンオーブ、ネクロプラズマ
(次点) クレイモア、ストームコーザー、ムーンシミター、ムラサメ、スパイクシールド、アングリーマスク、ペトリフストーン、シャドウブレイズ、チリングブラスト、バーニングロッド
スペル
アウトレイジ、シャイニングガイザー、チャリオット、フラクシオン、プロフェシー、レディビジョン、クイックサンド、シニリティ、ディジーズ、ドリームテレイン、バインドミスト、バイタリティ、ヘイスト、ホーリーワード8、ボーテックス
(次点) スニークハンド、ターンウォール、エナジーフィールド、グリード、バリアー、ホーリーワード1、リキッドフォーム
今回はここまで。次の記事:カルドラフトの戦い方 (3) ピックの考え方
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