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トップページ » 森陽 » 【軍神凱旋】ホーネットは泣いていい【決勝】

森陽「くそッ、ラマではめるにはナイキーではダメなんだッ! このマジブさえ届けば、あのガルーダをLv4に……ッ!

 

 マジブ1  Σ(;△;)ガハァ 

 

 い、いいや…まだだ。 まだ勝負は終わっちゃいない。

 いまマジブを使ったボイラーズさんだって……城まで2歩もあるんだ、届くわけない。

 きっとダイス1か2だ。ボイラーズさんもこちら側の人間のハズだ……!

 

 ボイラーズ「フハハハハ、残念だったな! 俺のマジブはダイス8まで出るぜ!」

 

森陽「?!」

 

――というアホな夢を見てしまい、夜中に飛び起きた私です。

 

 

昨晩は悔しくて眠れなかったという人、多かったと思います。私もその一人。 

試合の勝敗を分ける決定機、選択の分水嶺。そういった局面が次々とフラッシュバックするんですよね。試合は全力で楽しめたんです。ですけどもっ!

やっぱり、勝てないと悔しいですよね。

 

決勝卓の放送をご覧になっていた方もいらっしゃるかとは思いますが、試合中私が何を考え、どういう意図をもってプレイしていたかを改めて解説させていただきたいと思います。

 

軍神凱旋 決勝

カタス砲(by 森陽)
コロッサス1ウィンドシールド2インフルエンス2
シェイドフォーク2グレムリンアムル2ウェザリング1
デコイ2ニュートラクローク2カタストロフィ2
パイロマンサー3 セフト1
ガルーダ2 ディジーズ2
スレイプニル1 テレポート2
ナイキー2 ドレインマジック1
ナイト2 パーミッション1
ホーネット2 ピース1
ホーリーラマ3 ファインド1
フライ2
ヘイスト1
ホーリーワード84
マジックブースト1
リコール2
クリーチャー20アイテム6スペル24

ブックはこちら。

削りカタスとでも言えばいいのでしょうか。走れるなら走り、出遅れても相手の拠点を落として巻き返すパワーを持たせた風の中速型侵略ブック。カタスを撃っても拠点を守れるよう、ナイキーやガルーダを盛り込みました。攻め手はデコイ、パイロマンサー、そして切り札ホーネット。カタス+毒で、相手がパワーブレスレットを持とうがニュートラクロークを使おうが即死させることができます。

 

決勝では自分らしく、こうした型破りなブックを使おうと準備していましたが、対戦相手の中にボイラーズさんが入ったことで確定。きっと何かしてくるに違いない。ほうたるさん、ドクビンさんが走ったら二人で頑張って止めよう。そして適当な頃合いを見て出し抜こう!(鬼畜)

 

序盤は、各々のブックの傾向がだいたい見える穏やかな 出だし。ほうたるさんのシニリティとか、ボイラーズさんのアバランチとか。

キーカードをいつも序盤に引ききってしまう病に罹患しているため、「初手でカタス見えたらどうしよう」と気が気ではありませんでしたが、なんとなく順調に土地がとれて高速周回までできてしまったため、うまい具合にカモフラージュされる格好に。

しかしボイラーズさんがバンシーのみならずメタルバグまで配置しだすにつれ、徐々に焦り始めます。今はダイスの良いほうたるさんと私で競っていますが。アバランチのせいでLv4までしか作れないうちは思い切った達成アクションが取れない。Lv5に上げた瞬間、バンシーとの合わせ撃ちでHP40のクリーチャーすら一瞬で溶けます。

 

しかし、これは実はそこまでデメリットではありません。ほうたるさん、ドクビンさんが突出したとしても同様に達成速度を抑えられるわけですから。

中盤以降、脅威に思っていたのは徐々に追い上げてきたドクビンさん。手札のカン将軍が怖すぎる……!

 実は、ほうたるさんのアプサラスLv4にディジーズでちょっかいかけて、そこがゼラチンウォールに替わった局面が数ラウンドありました。その時、周回を挟んで私のナイキーLv4にビタ止まりするダイスをドクビンさんが出したんですよね。STはちょうど70。私のアイテムは風シールドとグレアムなので、ピッタシ落とされます。その時は生きた心地がしませんでしたが……隣のガルーダにすぐ取りかえされると思われたのか、内周方向へ進まれた時は心底ほっとしました。

私は早い段階から、「どうせ誰もすぐには規定魔力までもっていけないのだから、カタス出るまでだらだらやってワンチャンに懸けるか、ラマでLv4にはめて通行料を稼いでいくしかない」と試合展開を考えていました。風に置いていたコロッサスを横移動でバンシーにけしかけ、返り討ちにされたり。

 (^q^)ホゲェ 

ほうたるさんにラマの領地能力かけてメタルバグつぶしてもらおうとして、反対の西砦に進んで領地機会をプレゼントフォーユーってしまったり。

 (^q^)デスヨネー 

途中うだうだして小細工を弄していたのもその一環。むしろ総魔力が下がって警戒心が薄れてくれるなら本望といったところなのです。う、うっかりじゃないよ、ホントだよっ!

 

で、肝心の私の配置はというと、内周のショップ横の風にLv4、東転送円の2歩外の地を風に色変えしてナイキーLv4、と拠点は2カ所のみ。唯一踏ませられそうなのはナイキーだけですが、ここから6歩の距離は三叉路と城直上。どっちから来てもハメられないんですね。これには参りました。

もう一つの候補は、西外周の風に配置したナイト。(ラマはメタルバグで土地を焼かれた時にリカバリーできるよう、よほどのことが無い限りLv1に止める予定でした)しかしこれも隣にプリンがあるため安定しませんし、何よりその周囲にほうたるさん、ドクビンさんの高額地があるので、無理して上げにいった場合踏む危険性がある。

また、カタスを引いたときに即撃てるよう、手持ちを最低400Gは確保しなければならない。

と、いう事情があったので、私が達成のためにうてる布石はナイキーの隣、ガルーダのLvをマジックブーストを使って一気に4に引き上げ、東砦を誰かが踏んだ際にラマではめられるようにする事くらいしかなかったわけです。

 

その結果が、マジブ1って! もう!

 

その後、ガルーダをドクビンさんが踏んだりしたので悔しさは募るばかり。

しかも次ターンでカタス引けたから、その先のボイラーズさんのクラーケンを踏んだとしても落とせてたんですよね。(確か、あの時はニュートラクロークなかった……はず?)

 手札にパイロマンサーも切り札ホーネットも、シールドもニュートラもあるし、ドクビンさんのカウンターも割ったし、高額地に止まったらどこでも落とせるって時に止まらない!

 

決め手に欠け、やきもきしている間に、ボイラーズさんが城3歩前でマジブ発動。

 

周回挟んだら一気にLv5ができてしまう……しかも、手札にはHW8とかもあるし。

で、でも大丈夫、きっとボイラーズさんも1か2を出して笑いを誘ってくれるはず……

  ↓

 ダイス6 ⇒ パイレート Lv5作成、総魔力8000G

 

 

 

もう、頭真っ白になりました(笑)

 

ほうたるさんがボイラーズさんの8歩先の内周の土地をLv4にしたのに合わせ、私もテレポを使いボイラーズさんの8歩先の外周の土地(ナイト)をLv4に。ただ、この時完全にテンパってました。ボイラーズさんの手札にテレポがあるのを見逃してました……

 

最後の望みは、ドクビンさん(※正しくは、ほうたるさんでした。私の記憶がボーン!してました。お詫びして訂正致します)がボイラーズさんのニュートラクロークをブラックスミスでごにょごにょした後、私がダイス3振ってパイレートLv5にパイロマンサーで突っ込むことくらい……ですが、ドクビンさんも同じくテンパってたのか2枚あるHW8を破壊。私へバトンを渡します。

 無理ッス!、もう自分、手札破壊スペルとか入れてないッス! 虎の子の1枚入れセフト、序盤でほうたるさんに使っちゃったッス!

 

カーソルをさまよわせるも、周回回復のおかげでホーネットをしてもどこも落とせず。

くっそう、せめてバンシーがもう一回泣いていれば!

あと5%分ダメージが入っていれば!

「途中からバンシーさん泣かなくなりましたね。」って思ってたら、私が泣くという結果に。うわーん!

 

 スペルと領地能力で最後まで試合をコントロールし切ったボイラーズさんの作戦勝ち。

軍神の名に値する、実にお見事な試合運びでした。

 

 

抑制の手法 

準決勝でボイラーズさんの試合をちら見してはいましたが、実際に当たってみて初めてその恐ろしさがわかりました。

ボイラーズさんのブックの戦略的核は(ボイラーズさんのブック「消えた毒蜂」解説欄 でご本人が言及されている通り)対戦相手のマジックブーストの効果を抑制しつつ、――タイミングは限られますが――自分だけその恩恵にあずかることができるという点にあります。

セフトで移動スペルを集めつつ、周回をはさんで一気にLv5作成⇒城へ駆け込む、という試合展開はまさに会心の出来だったことでしょう。

 

私が使ったのが、ボイラーズさんが捨てた蜂「ホーネット」を使用したブックだった、というのも泣けてきます。

 あ、あれです! これがまさしく“泣きっ面に蜂”ってやつですね(ドヤァ

 

 

すみません、話を戻します。

何が言いたいのかというと、相手を抑止する戦略の質の差が出た、ということです。

蜂を使用した私のブックは拠点奪取型。Lv4でもLv5でも、止まれば落とせる強みと、それに付随して「どこでも落とせるなら、どの進路も安心して進める」という進路保証の効果があります。いわば、カタスはその為の通行手形のようなものです。裏を返せば、踏まれさえしなければ相手にとって脅威にならない。心理的に上げづらくさせても、あくまで牽制であって完全な抑止にはならない。

 対して、ボイラーズさんのバンシーブックは(極一部の例外を除いて)MHP40以下のクリーチャーのLvを100%確実にコントロールすることができる。つまり、前述の抑止手段を保持しつつ、自分だけが任意のタイミングでマジブLv5を作ることが出来るということ。

つまり、抑止力と達成までの手順構築能力の精度の差ですね。

それを考えると残念ながら、ボイラーズさんのブックから蜂が外されてしまったのは必然という感じすらしてきます。地力で上がりまでもってけるんですから、無理して守れないクリーチャーを入れることはありません。

私のブックでも、蜂を守るためにシールドを入れたりニュートラクローク突っ込んだりしていますが……防具と同時に、先制持ちやらG・イールやらの拠点奪取時に使うので半分は攻め用途。その分、ブックは窮屈になりました。 

 

 

 

眠れない夜にボイラーズさんを止められなかったかシュミレートして過ごしてみたものの、

 

中盤でパイレートに止まった時に蜂で突っ込んだら援護で返り討ちになってたし(パイレート、マジ強っ!)、

ドクビンさんにラマの領地能力をかけてキメラ横移動で確実にパイレートを落としてもらい、その後私が3振ってキメラを蜂で刺し……たところで、周回回復して毒でしなないしパワーブレスレット2個持ちなのでSTも足りないし。

なんだかんだでやっぱしニュートラ割りでHPが伸びない系の武器が出るなししてもらわないと勝てなかったわけです。

 

私自身が伸びるには、途中でラマをほうたるさんに使う為に迂回せず、城に戻ってナイトのLvを4にすることくらいでしたでしょうか。それで通行料が入ったとしても、投資機会を作れたかどうかはギモン。

Lv4乱立で、カタス引くまで進路選択が非常に難しかった。結果、達成までのアクションが更に限定されるという悪循環。う~む、思い返せばますますボイラーズさんのブック、プレイングの妙に唸るばかりです。

 

栄えある対戦会を、 普段日の目を見ないカードを使って優勝されたボイラーズさんに最大限の賛辞を!

そして末筆ながら、素晴らしい対戦会を企画・運営し終始盛り上げて下さったアヴァさんに最大限の感謝を!

 

そして対戦会に参加された皆様。

この悔しさをバネにもっと面白いブック制作に取り組みましょう(笑)!

この記事への反応

  • ドクビン (2013年5月13日)

    どうもお疲れ様でした。
    最後にブラックスミスうったのはほうたるさんですね。
    パワブレキメラで移動侵略しなかったのは完全にミスです。
    あのときのパイレーツはとてつもない拠点に見えたんです。

  • 森陽ShinYoh (2013年5月13日)

    ドクビンさん、ご指摘ありがとうございました!
    テンパった末に記憶が混濁していました。お詫びして訂正させていただきます。

    いやぁパイレート。なんだかんだで固かったですよね~。
    キメラが横移動しても一回では倒せなかったでしょう(たしかST40か50では?)。
    ボイラーズさんがアイテム使用⇒私がパイロ直踏みできたとしたら、
    ドクビンさんが再度移動侵略かけてトップに立ってましたね。

    どちらにせよ、私の1/7のダイスが出ないことにはどうしようもないので限りなく細い線ではありましたが。
    やはりボイラーズさんの手札の揃え方、達成アクションの仕掛け方が上手かったです。

  • ドクビン (2013年5月13日)

    実はキメラST60あったのでパワブレ120点で落とせたんです。
    ただしカタスでHP減ってるのでその後のほうたるさんのボジャ侵略に備えて
    前ラウンドでパワブレ2枚目を切ってはダメで、そうしていたとすると
    アバランチがキメラに飛んで・・・まあ終わった試合ですので!
    ちなみに試合の動画は下記アドレスで保存してあります。
    http://www.twitch.tv/dokubin/b/402137373

  • 森陽ShinYoh (2013年5月13日)

    動画アドレスありがとうございます!

    そうだったんですねぇ。STもHPもうろおぼえでした……
    キメラ横移動後の、LV5をめぐる血みどろの抗争とか、面白そうですけど(笑)
    4人とも中央に集中していたので、ダイス次第というところはありますが
    配置的にも水連鎖的にもほうたるさんがかなり優位になったでしょうね。

  • ボイラーズ (2013年5月13日)

    どうも、大会お疲れ様でした。
    決勝戦はカタスホーネットが超絶うざかったです。
    ニュートラクロークは持ってましたが、ホーネットに刺されたらどっちにしても
    クラーケン死にますからw
    フェイトに交換するかどうかかなり悩みましたが、もうすぐ周回だったので
    無視することにしました。踏みダイスが出なくて本当に良かったです。

    >ドクビンさん
    同じく大会お疲れ様でした。
    私も隣のキメラのSTについては失念しておりました。
    キメラ+パワブレでST120が出るという状況を見たことがないので、
    想像できなかったようです。
    わかってたら上げなかったと思いますが、その後のレベル5の奪い合いが
    起こる世界線もそれはそれで見てみたいですね。
    確か2枚目のアバランチがまだブックに眠ってたはずw

  • 森陽ShinYoh (2013年5月14日)

    お疲れ様でした。
    ホーネット、もっとうざくしたかったです!
    あの時ばかりは「イントルードほしい」と思いました。
    今作でイントルードなぞ復活しようものならシェイドフォークが益々酷くなりそうですが。
    対抗手段としてプロテウスリングが増えるかも知れません。

    今、決勝の動画を見てきたのですが。
    改めて自分の記憶力がいい加減だと思い知りましたw
    パワブレ2枚あったかと思ってたのに、残ってたのはソウルコラプターの方だったとは……

    2/7のビッグダイスが出たことに、3人ともうろたえていたことが
    カーソルの迷い具合等から手に取るようにわかりますねw
    みな冷静さを欠いていたように思います。
     ※↑マジブ成功確率は、正確には城ビタ止まりを含む3/7ですね。