星野です。ここまでお付き合いいただきありがとうございます。
これまでの記事を読むと更に内容がわかりますので、ぜひご覧ください。
その1https://blog.culdcept.net/hoshino_golbeza/202111262304
その2https://blog.culdcept.net/hoshino_golbeza/202112032245
タイマンカルド
2018年、海外ではどうやら1vs1の対戦が主流らしい。という情報が届きます。
そこでこちらでもやってみよう、と始まったのがタイマンカルド。
最初は火侵略一辺倒の環境で始まりましたが、研究が進むにつれて様々な属性のブックが誕生しました。
そんな状況で始まったのがゼファーさん主催のタイマンカルド大会。
ちなみに、当時も火侵略以外の研究が進められていましたが、本格的にタイマンカルドの研究が進んだのはこの大会だと思っています。
私はタイマンカルドやってはいたものの、そこまで明るくなかったため、他の人のブックを参考にしてなんとかやっている状態でした。
今までの4人対戦ではなく1vs1。まさに相性が勝敗を決める状態です。
そのため、普段からあまりブックのネタを持っていない私にとっては試練になりました。
何せ、一度出したブックが使えなくなるのと同義であったからです。
当たり前の話ですが、相手をメタるときに参考にするのは今までに使用したブックです。
そこで、試合が終わるごとに全く違うブックを作ることになりました。
大会が進むにつれて、私は大きい壁に当たりました。
準決勝の相手、ボイラーズさんです。
普通の4人対戦でも独特なブックを使用する人で、メタを張ろうにも見当がつきません。
そこで、ある視点にたどり着きます。
無理に読み勝つ必要はない、読み負けなければいいのだと。
相性が悪いブックに当たってしまえば一気に形成不利になりますが、相性が五分五分であればそこから先はプレイングの勝負です。
元々ブック構築は苦手分野だったため、そこでの勝負をあくまで「負けない」ことに注力することで、自信のあるプレイング勝負に持ち込む算段でした。
その時、普段4人対戦で使う属性は全て使い尽くしていたため、あえてほぼ使ったことのない無属性ブックで挑みました。
結果としては、普段使わないタイプのデッキを使うという作戦が功を奏し、勝利を収めることが出来ました。
決勝戦ではボイラーズさんが相性に関係なく純粋に強いブックを持ってきたため、優勝することはできませんでした。
未だにブック(デッキ)構築は苦手分野です。他の人のものを参考にして改造することはできますが、一から生み出すことは中々できません。
ここら辺についてはまだ修行が足りていません。コツすらわからない状態ですから。
別ジャンルの話ではありますが、デッキ構築はデータ勝負、と聞きますので、環境分析と一人回しこそがものをいう領域なのかもしれません。
ラストリボルト
2019年4月。リボルトにおける最後の大きな大会が行われました。
その知らせを聞いて誓いました。
この戦いで潔く第一線から退こうと。
本当の意味で最後の戦い、有終の美を飾りたい。
前日入りしようとするも、着替えがないことに気づき急遽調達する等トラブルはありましたが、なんとか会場に到着。
当日、自分の持てる力を全て注ぎ込みましたが、戦果を残すことはできませんでした。
前回決勝まで行っていたのもあり、準決勝にすら進めなかったのは本当にショックでした。
また、この時じゃんけん大会が行われておりPS3を勝ち取ることが出来ました。今でも愛用させていただいています。
この時の反省点を述べるのであれば、体調管理を徹底してなかったことと、単純に練習不足だと思います。
ブック構築は環境分析とデータ勝負である。と先述しましたが、そもそも研究とは何なのか。
それは、今まで自分が見えてこなかった視点を見つけ出すことではないか、と思いました。
所謂、自分の思う「正着」以外にどのような可能性があったか?その可能性を見つけ出し、それがどのような結果をもたらすかの検証。その繰り返し。
しかし、その可能性を見つけるには自分の視点を一旦否定する必要があります。自分の「正着」以外の視点をどうやって手に入れるのか。それは、誰かに聞けばいいのか、それともひたすら経験を積むしかないのか。それは今でもわかりません。
また、明らかな「悪手」と一見「悪手」に見える「正着」の違い。この違いがわからなければ可能性の提示すらできないのでは?と思うのです。
また、「正着」をわざと外すことはとても気持ち悪いことです。
その「気持ち悪さ」の理由を説明できるようになれば更に上に行ける、と。
正直、この辺が恐ろしく苦手分野ではありますので、時間がかかるとは思いますが、習得していきたい部分です。
あとがき
3回にわたって私のカルド界隈における軌跡を書いてきましたが、今の自分が思うこととしては、「当時の自分よくこんなことが出来たなー」とか「ここまでの熱量よく維持できたなー」という具合です。
これまで様々な界隈を渡ってきましたが、ここまで入れ込んだのはカルド界隈以外にはないと思います。
今回の記事のタイトルでも激情と表現していますが、当時の自分を表現するならこれだと思っています。
私としては、激情のままに突き進むこと自体は悪いことだとは思いません。
自分の思うままに進んで得られるものもあります。むしろ、深いところまで行かなければ得られないものは多いです。
ただし、激情に飲み込まれて本質を見失うこともありますので、そこだけ注意すれば自分の核となりえるものが手に入るかもしれません。
また、「カルドは人格形成に役立つ」と言った人がいますが、これは事実だと思います。
実際、カルド界隈を通じて様々な人とつながりが出来、今まで見えてこなかった違う世界がありました。
私は、ゲームは関わり次第で人生を変えると思っています。
世間ではようやくe-sportsのようにゲームがただの遊びではない見方もしてもらえるようになりましたが、やはり「たかが遊び」という認識が強いです。
しかし自分がどこを目指していくか、どういう人と関わっていくかで「たかが遊び」で終わるのか、人生すら変えるほどのかけがえのないものになるかが決まると思うのです。
少なくとも、私にとっては「カルドセプトリボルト」がそれでした。
だからこそこのままで終わってほしくないと思っています。
何年でも待ちますので、どうか、カルドの新作が出ることを祈っています。