ボージェス先生…!カルドがしたいです…
問題を解きたい人は先に見ちゃダメ
実戦で役立つカルドセプト問題集は基礎編/応用編の前後編でおしまいです。しかし、カルドセプトにはまだまだ謎や疑問にあふれています。今回解決しなかった疑問などがありましたら、お気軽に質問してください。いつかまた続きをやるかもしれません。魔力や護符の厳密な計算は僕には扱えませんが、カードの仕様は扱えるようになりたいものです。
前回の解説はあまりにも長すぎてスクロールバーを見た瞬間萎えるだろうと思ったので、今回は解説編をさらに前後編に分けることにしました。それでもまだ糞長いんですけど。後編はまた近いうちに投稿する予定です。
この問題集は実戦・感想戦・配信・配信のコメント・録画・twitter・カルドブログなどで実際に起きた・起きそうだった現象や疑問を元に作られています。「あそこはああすればよかった」「あれはこうなるからこうしよう」「これはこうすればいいんだ」という時に役立ちます。恐らく。
用語について
解説するにあたり、便宜上いくつか用語を使います。ご了承ください。
タイムテーブル:戦闘中の処理順のこと。おおまかに 戦闘開始時→アイテム選択→先手/後手→戦闘終了時→敵破壊時 という順になっている。
優先度:タイムテーブルの順番の早さ。同じ優先度の効果はクリーチャー→呪い→アイテムの順に処理される。先に発動した方が優先されるもの(ダメージ反射など)と、後に発動した方が優先されるもの(先制など)がある。
ステータス:主にST・HP・MHPのこと。スペルや能力で変化することはあるが、カード(手札)に戻るとリセットされる。
基本値:マップ上で確認できるST・HP・MHPのこと。基本HPというように使う。多くの効果はこの値を参照する(ケットシーやボーパルソードなど)。
補正値:戦闘中のみ有効なST・HPの変動値のこと。最終的な補正値は基本値からどれだけ変化したかの値。基本値と一緒にSTは青、HPは緑で表示されるため現在いくつかは計算でしか判断できない。
地形効果・支援効果:マップ上で確認できる修正値のこと。戦闘中は赤で表示され、基本値や補正値とは独立して扱われる。
能力値変化:戦闘中のみ能力値を上下させる効果。黄色く光るエフェクト。タイムテーブルに沿って処理され、現在の値から一定数の変化を与える。
能力値置換:戦闘中のみ能力値を一定値にする効果。青と紫色に光るエフェクト。タイムテーブルに沿って処理され、現在の値を一定値にする。勘違いする人が多いが基本値を置き換える効果ではない。
解答
第33問 戦闘基本Ⅴ
パンがラットハンターを使って侵略した場合、侵略が失敗するのはどれか。
答え d.地レベル4ギガンテリウム g.風レベル3スプライト
パンがラットハンターを使うと、攻撃成功時に混乱と強制変化(G・ラット)を与えます。混乱は与えたダメージの50%を自身も受けるので、ST20/HP10のG・ラットは混乱ダメージにより破壊されてしまうという即死コンボが成立します。しかし、混乱ダメージは毒とは違い補正値と地形効果を無視できません。なのでパンの通常攻撃でその分を削らなければなりません。
混乱ダメージは地形効果と補正値を無視できない
パンはST30なのでレベル3までならアイスウォールだろうがST・HP=80のガルーダだろうがなんでも倒せます。逆にレベル4以上は応援や支援効果がないと倒せません。気をつけましょう。
また、当たり前ですが攻撃成功時効果なので先制でやられたりや無効化されたりすると失敗します。ケットシー・シェルクリーパは問題なく攻撃できますが、無効化[MHP40以上]を持つスプライトや無効化[地・風]を持つG・イールには効きません。
第34問 戦闘基本Ⅵ
サルファバルーンで侵略した際、破壊できないクリーチャーとアイテムの組み合わせはどれか。
答え a.ブラッドプリン+シェルクリーパ f.ガルーダ(ST・HP=100)+パワーブレスレット
サルファバルーンの能力『逆襲』の効果は『自破壊時、対戦相手の基本HP-40』です。基本値を減らす効果なのでリビングシールド(=援護クリーチャー)やニュートラクロークなどの補正値では防ぐことはできません。
ガルーダの天敵と言われる所以
バンパイアの『HPドレイン』で吸ったHPは基本HPに加算されますが、基本HPはMHPを超えられないという前提があるため、MHP40を超えた分は補正値として加算されてしまい、破壊されてしまいます。トウテツやウィンドアムルなどの『敵破壊時MHP+』は同時に基本HPも上昇しますが、逆襲の方が早く発動してしまうためこれも破壊されてしまいます。
逆襲よりも早く基本HPを上昇させる方法はブラッドプリンの『援護吸収』があります。シェルクリーパを使った場合、基本HP50/MHP50になり逆襲ダメージに耐えることができます。そもそもブラッドプリンはST20しかないので、特に理由がなければ何もせずとも守れます。他のクリーチャーも同じようにガセアスフォームやカウンターシールドでSTを0にすることで守ることができます。ガルーダの場合は基本ST0なのでパワーブレスレットを使えば逆襲されません。
第35問 戦闘基本Ⅶ
レプラコーン VS 風レベル5スプライト
レプラコーンがダイナマイトを使った場合、スプライトが防衛できるアイテムはどれか。
答え e.パワークラウン
レプラコーンの『アイテム与え』は相手が使用したアイテムを上書きする形で与えます。実はこの『アイテム与え』は『アイテム破壊』『アイテム盗み』と同類の効果です。なので『アイテム破壊と盗みの効果を受けない』能力を持たないアイテムでは守ることはできません。また、グレムリンアムルも侵略側の効果が先に発動するため防ぐことができません(侵略側のグレムリンアムルならアイテム与えを防ぐことができます)。
防御側グレムリンにグレムリンアムルが効くのと同じ
ブラックオーブは『アイテム破壊と盗みの効果を受けない』能力を持っていますが、レプラコーン+ダイナマイトのST80ダメージでやられてしまいます。これはセージやアーチビショップが守る時も同じなので気をつけましょう。パワークラウンならレプラコーンのST20分、HP+20されアイテム与えとダメージを同時に防ぐことができます。
第36問 戦闘基本Ⅷ
コンジャラー VS 風レベル1コーンフォーク
コーンフォークには毒がかけられている。コーンフォークのHPは20になっている(MHP40)。コーンフォークが防衛できるアイテムはどれか。
答え c.トラペゾン
毒の効果は『戦闘終了時、基本HP-(MHPの50%)』です。逆襲同様、リビングシールドやニュートラクロークなどの補正値では防げません。能力値置換のパワーブレスレットもダメです。ウィンドアムルの成長効果も毒ダメージが先に入るので間に合いません。ファイアーアムルの再生も毒ダメージの後なのでダメです。
毒ダメージをアイテムで防ぐ方法は変身しかありません※。トラペゾンで変身するとHP50/MHP50の新品のバ=アルが毒ダメージ25を受けます。もちろんHPが25以下になると毒ダメージで破壊されてしまいますが、耐えることができれば変身解除時にステータスがリセットされた新品のコーンフォークに戻ります。
毒ダメージを肩代わりしてくれる
戦闘離脱の瞬間、コーンフォークのHPが40に回復している
※レインボウピースの解呪も毒ダメージの後に発生するので守れません。かつてはバンパイアリングで基本HPを回復できました。
第37問 強制変化Ⅰ
ニンジャ VS 地レベル2コカトリス
コカトリスには毒がかけられている。ニンジャがライフスティーラーを使った場合、コカトリスが防衛できるアイテムはどれか。
答え b.アースシールド c.アワーグラス
ニンジャ+ライフスティーラーは80ダメージが出ます。ニュートラクロークを使うと20残りますが、毒ダメージが20入るのでやられてしまいます。アースシールドを使った場合は雪辱を受けてしまいますが、MHPが10になるため毒ダメージも5に減りギリギリ守ることができます。
毒ダメージはそのときのMHPを参照する
また、コカトリスは先制して相手を強制変化させ守ることも可能です。強制変化は補正値をリセットするので、ライフスティーラーの補正値+40もなかったことにできます。しかしこの場合相手はニンジャですので、普通の先制ではダメです。アワーグラスによる先制を無効化した超先制でなくてはいけません。
強制変化によりパワーブレスレットの補正値ST+60が消える
第38問 強制変化Ⅱ
第37問で、選択肢のカードがコカトリス側の手札にある時、ニンジャが侵略できるアイテムはどれか。
答え e.フュージョン
アースアムル・パワーブレスレット・ボーパルソードは全てアワーグラス・アースシールドで防がれしまいます。アースシールドにはブラックオーブで、アワーグラスにはアースシールドで突破できますが、今度はニュートラクロークを使われると侵略できません。
確実に侵略できるのはフュージョンです。ニンジャ+フュージョンは巻物攻撃の75ダメージで、アースシールドは巻物攻撃を防げないので倒せます。ニュートラクロークを使われるとHP5残るも毒ダメージで倒せます。アワーグラスは強制変化で補正値をリセットされてしまいますが、通常攻撃の代わりに行う巻物攻撃はリセットされません。さらに本来ストーンウォールは巻物を使えませんが、戦闘中に変身した場合は使えます。ただし巻物強打はなくなります。
強制変化しても巻物攻撃は有効
第39問 強制変化Ⅲ
ケルベロス VS シェイドフォーク
シェイドフォークは戦闘中ST=20。ケルベロスがラットハンターを使った場合、シェイドフォークが防衛できるアイテムはどれか。
答え b.アースシールド
ケルベロス+ラットハンターは、1度目の攻撃成功時に強制変化を与え、2度目の攻撃でG・ラットを破壊する即死コンボです。ただし強制変化で地形効果を消すことはできないので、ST20だとレベル3までしか倒せません。(この問題では相手がシェイドフォークなので考慮しません)
それでも強制変化で補正値は消せます。ニュートラクロークやパワーブレスレットでは防げません。アースアムルは『地属性のクリーチャーが使った場合強打』なのでケルベロスは倒せません。しかしアースシールドには『地属性のクリーチャーが使った場合通常攻撃を無効化』の他にも『地属性の通常攻撃を無効化』という第二の能力がありますので、これで守ることができます。
第40問 強制変化Ⅳ
コカトリス VS 地レベル1ドリアード
ドリアードには毒がかけられている。ドリアードが防衛できるアイテムはどれか。
答え c.アースアムル d.カウンターシールド g.ホーリーグレイル
強制変化は補正値をリセットしますが、変身と違いステータスはリセットしません。すなわち基本HP30のドリアードが強制変化でストーンウォールになった場合、基本HP30/MHP60のストーンウォールになり、補正値がリセットされます。当然毒ダメージはMHP60を参照するので、30ダメージを受けて破壊されてしまいます。
コロッサスの補正値+70/+70がリセットされる上、毒ダメージでやられてしまう
いわば即死コンボなので、コカトリスの攻撃を防ぐしかありません。素直にカウンターシールド・ホーリーグレイルで防ぐ他、アースアムルを使えば先制に加え強打が発生するので返り討ちにできます。同じようにファルコンソードで返り討ちにしようとすると、ドリアードは武器が使えないのでやられてしまいます。気をつけましょう。
第41問 パイエティコインⅠ
ケマゾツ VS 複属性レベル1バーンタイタン
バーンタイタンは戦闘中ST・HP-30。バーンタイタン側のセプターは地護符のみを50枚持っている。ケマゾツ側のセプターは水護符のみを50枚持っている。ケマゾツはパイエティコインを使った。この時の戦闘中に起こる事で正しいのはどれか。
答え b.ケマゾツのST+60 e.ケマゾツは護符を得られない h.ケマゾツは相手の地護符を30%減らす
まずケマゾツの第一の能力は『ST+(対戦相手の基本ST)』です。バーンタイタンが能力でST30になっても基本STはあくまで60なので、ケマゾツの補正値はST+60になります。
次にパイエティコインの効果は『敵破壊時、使用者は戦闘が行われた領地と同じ属性の護符を10得る』です。当然バーンタイタンはやられてしまうので敵破壊時の条件は満たしています。しかし戦闘が行われた領地は複属性土地です。残念ながら無属性土地・複属性土地でパイエティコインを使っても護符はもらえません(モーフ土地で戦闘を行うことは理論上不可能です)。ちなみにエリアが分かれていた場合は、『戦闘が行われた領地と同じエリアの同じ属性の護符を得る』になります。
最後にケマゾツの第二の能力は『敵破壊時、対戦相手は最も多く持つ護符1種を30%失う』です。つまりバーンタイタン側のセプターが持つ地属性の護符を15枚減らします。ちなみに最も多く持つ護符が2種類あった場合はランダムです。価値やエリアは関係ありません。なお、基礎編の解説でやりましたが、死者復活された場合はパイエティコインもケマゾツの第二の能力も発動しません。ウロボロスに横付けしても意味がないので注意です。
第42問 オファリング
第41問で、ケマゾツがオファリングを使った場合はどうなるか。
答え b.火護符の価値が30%あがる
オファリングの効果は『戦闘終了時、使用クリーチャーと同じ属性の護符の価値を30%あげる』です。参照するのは使用したクリーチャーの属性で、上がるのは全てのエリアのその属性の護符の価値です。
オファリング・パイエティコインなど護符効果は紛らわしいのでまとめました。
カード名 | タイミング | 参照するもの | 対象の護符のエリア | 効果 |
オファリング | 戦闘終了時 | 使用したクリーチャーの属性 | 全エリア | 価値+30% |
パイエティコイン | 敵破壊時 | 戦闘が行われた領地の属性とエリア | 参照したエリア | 枚数+10枚 |
ソウルコラプター | 雪辱 | 対戦相手の最も多く持つ護符1種 | 参照した護符のエリア | 30%奪う |
サンクタムガード | 敵破壊時 | 戦闘が行われた領地の属性とエリア | 参照したエリア | 枚数+5枚 |
ケマゾツ | 敵破壊時 | 対戦相手の最も多く持つ護符1種 | 参照した護符のエリア | 枚数-30% |
ラクサス | 雪辱 | 対戦相手の最も多く持つ護符1種 | 参照した護符のエリア | 30%奪う |
ヒートインプ | 領地能力 | 対戦相手の最も多く持つ護符1種 | 参照した護符のエリア | 枚数-40% |
ダブルディーラー1 | 戦闘終了時 | 全エリアの全ての護符 | 全エリア | 価値-20%~+20% |
ダブルディーラー2 | 自破壊時 | 全エリアの全ての護符 | 全エリア | 価値-30% |
イクリプス | スペル | 対象セプターの最も多く持つ護符1種 | 参照した護符のエリア | 枚数-20枚 |
オーロラ | スペル | 全エリアの全ての護符 | 全エリア | 価値+20% |
プレッシャー | スペル | 全エリアの全ての護符 | 全エリア | 価値-30% |
グレイス | スペル | 対象セプターの持つ護符総額 | – | 魔力+総額の15% |
なお、ケマゾツ以外の『対戦相手の最も多く持つ護符1種』は『1種』の部分がありませんが、どれも1種です。
第43問 パイエティコインⅡ
バード VS 風レベル1ナイト
ナイトがパイエティコインを使った時、最も正しい戦闘結果はどれか。
答え c.バードは空き地に飛び、ナイトは護符を得られない
バードの能力は『対戦相手を破壊できなかった場合、攻撃成功時、ランダムな空き地に飛ぶ』です。つまり先に攻撃したバードはナイトを破壊できず『飛ばされた』状態になります。『飛ばされた』は破壊扱いではないので、敵破壊時の効果が発生しません。よってナイトは護符を得られません。
DS版以前では『飛ばされた』も戦闘中に限り破壊扱いで敵破壊時の効果が発生していましたが、変更されました。これによりリトルグレイ+パイエティコインのコンボができなくなってしまいました。
第44問 パイエティコインⅢ
ホーネット VS 水レベル1ファンゴノイド
ファンゴノイドがパイエティコインを使った時、最も正しい戦闘結果はどれか。
答え e.ファンゴノイドは護符を得られず空き地になる
まず、毒ダメージは再生より先に入ります。よってホーネットによるST40+毒攻撃を受けたファンゴノイドは残りHP10になり、最終的には毒で破壊されてしまいます。しかし毒ダメージを受ける前にHP30のホーネットを破壊することができ、戦闘結果はお互いが破壊され空き地になります。
問題はこの場合護符を貰えるかという点ですが、『敵破壊時』といっても実は破壊した瞬間に発動するわけではありません。厳密には『敵を破壊し、生き残った時』です。よってこの場合は護符を得られません。
再生もできず、護符も得られない
一見稀なケースに見えますが、ダイナマイトを使うとお手軽に確認できます。リバイアサンやマトックテイルがダイナマイトで敵を破壊しても土地変性や土地レベルアップは起きません。実はデスゲイズの抹消も敵破壊時効果なので、ダイナマイトで倒しても抹消できません。
第45問 能力値変化Ⅰ
スプライトにバイタリティがかけられている。この時ストームコーザーを使った場合どうなるか。
答え b.HP10になる
前回もやりましたが、同類の効果の優先度はクリーチャー>呪い>アイテムの順です。最も基本的なのは能力値変化でしょう。
この場合はバイタリティが先に発動するため、ストームコーザーを使ってもスプライトはやられません。
(初期値)20 → (バイタリティ)+20=40 → (ストームコーザー)-30=10
最終的にHPは10になります。
第46問 能力値変化Ⅱ
スプライトと、ベールゼブブが配置されている。この時スプライトがダイヤアーマーを使った場合どうなるか。
答え b.ST10になる
一見HPの時と同じように見えますが、応援は能力値変化ではありません。応援のタイミングは能力値変化より後なので、この場合最後に+10されます。さらに、ダイヤアーマーを使った場合、単純計算で20-30+10=0になると勘違いしがちです。HPは0になった時点で破壊判定されてしまいますが、STは0以下になるとき補正値はそこで止まります。
(初期値)20 → (ダイヤアーマー:本当は-30)-20=0 → (ベールゼブブの応援)+10=10
最終的にSTは10になります。
第47問 能力値変化Ⅲ
フェイト VS 火レベル1バーンタイタン
バーンタイタンは戦闘中ST・HP-30。さらにバーンタイタンはHP30になっている(MHP60)。バーンタイタンが防衛できる方法はどれか。
答え a.リビングシールドを使う e.ボーテックスを使う
バーンタイタンの能力は現時点の基本HPから能力値変化で補正されます。なので領地を5つ以上持ったバーンタイタンはHPが30以下になっていると自滅してしまいます。さらに能力値変化・能力値置換は同類の効果かつクリーチャーの効果であるため、真っ先に発動してしまいます。能力値変化より先に補正値を加える効果は援護しかありません。リビングシールドは『援護クリーチャーとして使うことができる』能力であるため、先にHP+30され自滅を防ぐことができます。
能力値変化が起きる前に援護が発動し助かる ※この能力値変化はその後のST-30・HP-30のものです
また、ボーテックスをかけることでデメリット効果を消すことができるのでこれも有効です。さらに対戦相手がSTの低いフェイトなどであった場合はバインドミストでも防ぐことができます。マヒは危険ですがデメリット能力を消すためにあえて使えることも考慮しましょう。
ちなみにスラッジタイタンの自壊はリビングシールドで防ぐことはできません。スラッジタイタンは基本HPとMHPを参照して差があれば自壊してしまうので、リビングシールドによる補正値では補うことができません。
第48問 能力値変化Ⅳ
コーンフォーク VS デコイ
デコイにはディジーズがかけられている。デコイが防衛できるアイテムはどれか。
答え a.リビングシールド
バーンタイタンの時と同様、呪い効果より先に補正値を加えないとデコイは破壊されてしまいます。アイテムによる補正値は呪いよりも後なので全てダメです。やはり援護クリーチャーであるリビングシールドを使うしかありません。
援護の補正はアイテムを使用した直後で、特にエフェクトが発生しない
第49問 能力値変化Ⅴ
ディジーズがかけられているマッドマンがいる。さらにHPは20になっている(MHP40)。このマッドマンは戦闘中HP+30される。この時マッドマンがパワーブレスレットを使った場合どうなるか。
答え e.HP80になる
この問題も今までと同じです。
(初期値)20 → (マッドマンの能力)+30=50 → (ディジーズ)-20=30
ディジーズの効果が後に現れるのでマッドマンは生存できます。そして生存した場合、最後に発生するパワーブレスレットの能力値置換でそれまでの補正値は無かったことにされます。
(ディジーズ)-20=30 → (パワーブレスレット)=80
パワーブレスレットが参照するのは基本HPや現在HPでもなく、MHPです。ダメージや補正値に関係なくMHP40の2倍、80に置換されます。バーンタイタンが能力で弱ってもパワーブレスレットで120/120になるのはこのためです。
第50問 能力値変化Ⅵ
コロッサス VS 水レベル1アンダイン
アンダインは戦闘中HP=60。アンダインが防衛できるアイテムはどれか。
答え e.スリング f.プリズムワンド
第49問でやったように、能力値置換は発生以前の補正値を無視します。アンダインの能力『戦闘中、HP=(使用者の持つ水領地の数×20)』は能力値置換なので、それより先に補正が加わるリビングシールドは効果が消えてしまうため注意が必要です。
この場合はHPが10でも上がれば守れるのでスリングでも十分です。プリズムワンドを使えば削られず、返り討ちにできます。安易にウォーターシールドやカウンターシールドを使おうとするとアイテム制限に引っかかるので気をつけましょう。
第51問 能力値変化Ⅶ
ドルール VS 火レベル5バーンタイタン
ドルールは戦闘中ST=30。バーンタイタンは能力値変化が起きない。ドルールが侵略できるアイテムはどれか。
答え b.ウォーターアムル d.カウンターシールド
アンダインと同じで、ドルールの能力『戦闘中ST=(使用者の所持する水領地の数×10)』は能力値置換です。貫通を持っているためST+30で倒せますが、リビングソードでは補正値が無視されてしまうのでダメです。さらにプリズムワンドは武器なのでドルールは使えません。気をつけましょう。
ウォーターアムルはST+20ですが、強打が発生するので倒せます。また、カウンターシールドを使うと貫通によりバーンタイタンの地形効果を消し、反射ダメージで倒すことができます。貫通は巻物攻撃とは違い、『地形効果を無視してダメージを与える』ではなく『地形効果を消す』であるため、反射ダメージや混乱ダメージなども地形効果を無視して与えることが可能です。
アイテムで防がれているが、貫通→Gアメーバの攻撃→反射で実質70ダメージを与えている
第52問 能力値変化Ⅷ
第51問で、選択肢のカードがドルール側の手札にある時、バーンタイタンが防衛できるアイテムはどれか。
答え e.スリング
ウォーターアムルによる貫通75ダメージはパワーブレスレットとプリズムワンドで耐えることができます。しかしどちらもSTを一緒に上げてしまうため、カウンターシールドを使った貫通反射ダメージを防ぐことができません。ST=0にすれば防ぐことはできますが、バーンタイタンは防具を使えないのでカウンターシールドではダメです。
実はこの場合、スリングを使うことで守ることができます。貫通が発生するタイミングは強打と同じ攻撃する直前なので、先制すると貫通が発生する前にバーンタイタンが攻撃できます。70ダメージを反射されますが、この時点で地形効果はまだ残っているためHP50で残ります。その後ドルールの貫通が発生するも、ST0で地形効果も消えているので意味がありません。もちろんウォーターアムルを使われた場合でも先制70ダメージで返り討ちにできます。
先制されるとGアメーバの攻撃→反射→貫通になってしまい、地形効果を消すことしかできない(画像ではシルバーアイドルを置いてます)
第53問 無効化と反射Ⅰ
デコイA(侵略側) VS デコイB(防御側)
アレスが配置されている。防御側のデコイBには支援効果が10付いている。侵略側のデコイAが侵略できるアイテムはどれか。
答え b.ニュートラクローク
デコイは反射能力を持っていますが、反射ダメージは反射できないので自身は反射にとても弱いです。相手のデコイは反射ダメージで倒せますが、その前に自分が反射ダメージでやられてしまいます。ホーリーグレイルでも反射ダメージは防げません。ガセアスフォームを使っても、応援の補正は最後にくるためSTは0になりませんし、反射ダメージを無効化することもできません。
この場合はHPを増やすしかありません。といってもパワークラウンは『HP+(対戦相手のST)』なので上昇値は0です。パワーブレスレットもMHP10の2倍、20にしかならないので耐えられません。素直にニュートラクロークを使いましょう。
第54問 無効化と反射Ⅱ
第53問で、選択肢のアイテムがデコイAの手札にある時、防御側のデコイBが防衛できるアイテムはどれか。
答え b.ニュートラクローク d.パワーブレスレット
前の問題とほぼ同じです。反射ダメージは反射・無効化できません。ガセアスフォームを使っても支援効果は基本値・補正値とは別扱いなのでSTを0にできません。さきほどと同じようにニュートラクロークを使いましょう。しかしこちらは支援効果10しかないので、パワーブレスレットでも守ることができます。デコイとパワーブレスレットは基本的に相性が悪いと言えますが、こういう時には使えます。
なお、ブラックオーブを使えば反射されないので、仮に相手がニュートラクロークを使ったとしても守ることができます。侵略側もブラックオーブを使えば防御側がニュートラクローク以外だった場合侵略が成功します。デコイはデコイに弱くもあり、ブラックオーブに弱いですが、同時にデコイに強くもあり、ブラックオーブと相性が良くもあるのです。
第55問 無効化と反射Ⅲ
ナイト VS 火レベル5ソン=ギョウジャ
ソン=ギョウジャにはシミュラクラムがかけらている。ナイトがライフスティーラーを使った場合、ソン=ギョウジャが防衛できるアイテムはどれか。
答え c.ブラッドプリン
ライフスティーラーやコダマの『雪辱[MHP-30]』は反射ダメージで返り討ちにすれば防ぐことができます。しかしこの場合シミュラクラムがかかっているので『ダメージ変換』が先に発動してしまいます。
実はシミュラクラムやホーリーグレイルの『ダメージ変換』、カウンターシールドやデコイの『ダメージ反射』、サラマンダーの『ダメージ吸収』は全て同類の効果です。すなわち優先度はクリーチャー>呪い>アイテムの順ということです。
この場合シミュラクラムは呪い効果なのでクリーチャー能力による反射でなくては返り討ちにできません。ソン=ギョウジャがデコイを使えばソン=ギョウジャのクリーチャー能力のように思えますが、実際の処理は『反射の効果を持った援護クリーチャー(=アイテム)』扱いです。実質カウンターシールドを使ったのと同じことなので反射は発動しません。つまりデコイ以外のクリーチャーにシミュラクラムがかかっている場合は絶対に反射できません。逆にデコイはクリーチャー能力の反射が優先されます。
デコイを使ってもシミュラクラムが優先して発動してしまう
トウテツで成長させようとしても、雪辱は攻撃が無効化された時点で発動してしまうため間に合いません。この場合は第34問のサルファバルーン同様、ブラッドプリンによる援護吸収で早急に成長を行うしかありません。ソン=ギョウジャがブラッドプリンを使うと『MHP+20されるアイテム』として扱われます。基本HP50/MHP50になれば雪辱を受けても基本HP20/MHP20になるだけで守ることができます。
第56問 無効化と反射Ⅳ
あなたはレベル5デコイを所持しており、今そのデコイがテレキネシスによって隣のニンジャへ移動侵略させられてしまった。この時ニンジャを倒さず元いた領地に戻ることのできるアイテムはどれか。
答え b.ガセアスフォーム
簡単にいうと、デコイに反射をさせてしまってはいけないという問題です。リビングシールドやニュートラクローク、ネクロスカラベを使っても反射でニンジャを倒してしまいます。スパイクシールドは使えません。
前の問題でやったように、ダメージ反射とダメージ変換は同類の効果でアイテムよりもデコイのダメージ反射が優先されてしまいます。なのでホーリーグレイルを使っても反射は止められません。
あえて黙っていましたが、実は『無効化』と『無効化してダメージ変換・反射・吸収』は全く別の効果です。特にダメージ変換・吸収はテキスト上では『無効化[通常攻撃]』など、無効化と全く同じように書かれているので非常に分かりにくいです。ではどう違うかというと、単純に優先度が違います。無効化はダメージ変換などよりも優先度が高く、クリーチャー効果のダメージ反射やダメージ変換であったとしても、アイテムの無効化が優先されます。同様に無効化クリーチャーがカウンターシールドを持っても、無効化が優先され反射できません。
無効化はダメージ変換よりも優先される(念のため上の画像を掲示しています)
無効化は攻撃を受ける前に発動し、攻撃を受けた際「キンッ」という音と共に攻撃エフェクトが弾くエフェクトになり、ダメージが0と表示されます。ダメージ変換や反射は、一度ダメージを受けてから発動し、そのダメージを変換・反射して0まで下げるエフェクトになります。なお、無効化50%と併用した場合は残りの50%を変換・反射します。