カルドラフト。先日のオフ会でプレイしましたが非常に楽しいです。
マジック:ザ・ギャザリングのカードにシールを貼り付けたアイルトンさんのカルドラフトカードセットは大変な労作。遊んでいる様子はこんな感じ。
ひろよしおじに捧ぐカルドラフト大阪 pic.twitter.com/67KPfQz9Os
— アイルトンおじ (@cepter_ayrton) May 6, 2017
ただ、このカルドラフト、まだルールがかっちり固まってません。セプターの数だけ考え方がありますから、各自が好きなように遊べば良いとは思いますが、ルールが複雑すぎるとミスや勘違いが増えてしまいますから、できるだけシンプルなルールのほうが望ましいと思います。
そんなわけで、おれなりに考えてみたルールです。
カルドラフト・ウェザリング版ルール
ウェザリング版では、4人あるいは8人で遊びます。
準備
まず参加者と対戦条件 (マップや目標魔力など) を決めます。マップは自由で良いと思いますが、迷ったときは16bitsさんのツイートが参考になります。
カルドラフトのマップは参加者の好みで良いとは思いますが、自分なりのベストなマップを考えてみました。まず、クリーチャーは全種類が対象となるので、狭い&中程度の広さのマップだと小さいサイズのクリーチャーは生き残れません。土地数30以上のやや広めのマップが良いように思います。
— 16bits (@cepter16bits) May 2, 2017
過去の経験上、ドレインマジックなどの魔力干渉手段が限られる(フラクシオン、レディビジョン込みで3枠)ので、魔力を持ち歩くいわゆる「現金輸送」の状態が発生しやすくなります。そこで、トラップや魔法陣で、現金輸送への対策をマップレベルで用意できるとベスト。
— 16bits (@cepter16bits) May 2, 2017
宝石屋はオブリタレートなどのカードの枚数が限られるので、同様に無い方が好ましい。分岐が多すぎるのも、ゲームのテンポが悪くなるので却下。以上をまとめると、①土地数30以上、②トラップか魔法陣がある、③宝石屋はない、④分岐は4つくらい、となる。
— 16bits (@cepter16bits) May 2, 2017
結論:カルドラフトに向いたマップは次のとおり。
イン・ヤン(ノーマル)、デュアルブランチ(ノーマル)、バンブルビー(トラップ)、ラージウィンドウ(ノーマル)、ブラードライン(トラップ)、ホッピングトード(トラップ)— 16bits (@cepter16bits) May 2, 2017
ちなみにおれは先日ホッピングトードのトラップで遊びましたが、とても楽しく遊べました。
参加者と対戦条件が決まったら、ドラフトに使用するカードを準備します。
除外カード
リボルトのカードはクリーチャー236種類、アイテム75種類、スペル133種類。まず、ここから「ゲームから除外するカード」を抜きます。抜く枚数はクリーチャーを20枚、アイテム3枚、スペル13枚です。
どのカードを抜くかは主催者もしくは参加者同士の協議で自由に決めて構いませんし、ランダムに決めても良いかと思います。ただ、カルドラフトではブリードカードは使わないので、ブリード関連スペルの「ミラクルコール」と「ペナライズ」は抜くと良いでしょう。ランダムに抜いたカードは、全ゲームが終了するまで誰にも見えないようにしまっておきます。
(後述の「救済措置」を採用する場合、抜くカードはランダム等ではなく救済措置用のカードとなります)
パック作成
上記のカードを除外して残ったクリーチャー216種類、アイテム72種類、スペル120種類を、タイプごとにカードを混ぜ合わせます。よーくシャッフルしないと混ざらないので頑張りましょう。クリーチャーごと、アイテムごと、スペルごとにそれぞれシャッフルしたら、パックを作ります。
クリーチャー9枚、アイテム3枚、スペル5枚、合計17枚のカードを1パックとします。この枚数の組み合わせを全部で24パック作ると、カードがきれいに全部パックに分かれます。パックができたら、いよいよドラフト開始です。
ドラフト
参加者は各自3パックずつ持ち、4人で卓を組みます。
第1パック
卓を囲むように座ったら、各自が第1パックを見ます。17枚のカードの中から欲しいカードを1枚ピックし、そのカードをあなたがドラフト終了後にブックを組む際の「カードプール」に加え、それ以外のカードを時計回り (左隣) に回します。
全員が第1パックの第1ピックを終えたら、第2ピックです。回ってきた16枚のカードを見て、再度同じように欲しいカードを1枚ピックし、時計回りに回します。これを最後まで繰り返し、最後の17枚目は回ってきたカードを自動的にプールに加えます。
レア度について
ウェザリング版ルールでは、ピックするカードの「レア度」が重要になります。
レア度がNのカードは3枚まで、Sのカードは2枚まで、Rのカードは1枚だけ、ブックに加えることができます。強力なレア度Rのカードばかりピックすると、その分だけブック構築の幅が狭まりますので、バランス良くピックする必要があります。
第2パック、第3パック
第1パックの17枚を取り終えたら、次は第2パックです。手順は第1パックと同じですが、今度はピックの後、反時計回り (右隣) にカードを渡します。
第2パックが終わって第3パックに入ったら、再び時計回りに戻します。全てのピックを終えて51枚のカードが自分のカードプールに加わったら、ドラフト終了です。
ブック構築
ウェザリング版ルールでは、次のルールでブックを作ります。
- ピックしたカードのみ使用できる
- ピックしたが使わないカードがあっても構わない
- レア度Nのカードは、カード1種類につき、最大3枚までブックに使用できる
- レア度Sのカードは、カード1種類につき、最大2枚までブックに使用できる
- レア度Rのカードは、カード1種類につき、最大1枚までブックに使用できる
どのカードをピックしたかは、他の参加者に分からないように秘密にしながらブックを作りましょう。ドラフト終了後、ブック構築時間として最低20分くらいは確保したほうが良いと思います。
救済措置 (共通カード)
ウェザリング版ルールでは、ピックしたカード以外はブックに使用できません。しかしこれだとカードが揃っていない人はプレイできないことになるので、まだカードが揃ってない人でもプレイできるように、事前に参加者同士で協議して、救済措置を採用しても良いかと思います。
救済措置は、次のカードを「共通カード」として、ピックしたカード以外に各カードを最大4枚まで使えるようにします。
クリーチャー (20種類)
ゴブリン、スケルトン、スタチュー、ファイター、フェニックス、レッドオーガ、ミノタウロス、クリーピングフレイム、アイスウォール、リザードマン、ブルーオーガ、アクアリング、スクワリン、ストーンウォール、グリーンオーガ、ロックトロル、イエローオーガ、ブリッツレイブン、トルネード、スペクター
アイテム (3種類)
チェインメイル、メイス、ロングソード
スペル (13種類)
フライ、マナ、リストア、グロースボディ、マジックボルト、エスケープ、ブラックアウト、グリード、ポイズンマインド、ホーリーワード3、ホーリーワード6、ペナライズ、ミラクルコール
これらの共通カードを採用する場合、パック作成の準備段階で抜くカードを上記カードに設定し、ダブらないようにします。
対戦開始
全員ブックが出来上がったら対戦を開始します。あとは楽しむだけです。
準備は大変ですが (特にカードを作るのが)、普段と違った感覚で楽しめるカルドラフト。とても面白いので、機会があったらぜひプレイしてみてくださいね!