ドレインマジック
強いですよね。
相手が入城したあたりで打てば、だいたい200G、L3を踏ませたくらいの価値をスペルターンで得られるスペルです。
そんな強いスペルですが、ライタさんはほとんど使っていません。
「ライタさんはマイオナ厨なんだ。クズセプターなんだ。」という前に、ちょっとだけこのコラムを読んでやって欲しいです。
そんな難しい話じゃありません。
ドレマの目的
冒頭で「ドレマはL3を踏ませたくらい強い」と言いましたが、実はコレは誤解です。なんでしょう、先ほどの例えは「クジラは強い」
と言っているようなもので、「クジラは大きい」とか「クジラは重い」「-は美味しい」などという「クジラ」という事象が直接有する特徴(特長)を捉えていないフレーズだと思っています
では、ドレマはどう強いのか
700G持ったセプターがL3を踏んだケースと、ドレマを打ち込まれたケースについて考えます
700G持ったセプターがダイスを振ってL3を踏みます
この時領地を通過していれば100Gの土地をL4にし、魔力が下回り、土地売却のシーケンスに入ります
仮に4連鎖だったとすると、差し引き420Gのゲインを得、通行料を200Gだったとすると、920Gの手持ちに落ち着きます
自分は次のダイスで、この200Gを増資にあてられます
700G持ったプレイヤーにドレマを撃ちます
相手の手持ちは490Gになり、次のダイスではL4を作れなくなりました
自分は次のダイスで、差し引き120Gを増資にあてられます。ただしスペルは使えません
両者で動くゲインは大体同じでも、結果は結構違います
ドレマの利点は「相手の増資をトリガとしたゲインコントロールの抑止」です。
仮に上記のL3を踏んだケースにおいてドレマが見えていたら、天トラはそもそもしないだろうし、さらには踏みを嫌って脚を使ったり、、、
とまぁ、カルドは詰まる所見えているカードが、どう作用して、数R後に誰が一番有利になるか想像しながら、手順が進んで行くゲームなわけです。
ライタさんがドレマを入れない理由
さて、いよいよ本題です。ここまでの話は「ドレマによるゲインコントロールの抑制効果」とその強さ、さらに付け加えるなら、現在のカルドではドレマが唯一の抑制手段である以上、その強さを否定する気はさらさらありません。
やっぱりライタさんはマイオナ。。。
こちらはドレマを使っています。相手も1枚カードを使えてしかるべきでしょう。
さて、そのカードは、マジックブースタです。相手がマジブを持っている時に、上記の2ケースを考えてみます。
700Gでマジブを撃ちます。350GでL4を作ります。200G払います。100G余ります。以上
490Gでマジブを撃ちます。350GでL4を作ります。90G余ります。以上。
まったくドレマが抑止力になっていません。
非常に単純な話、マジブが瞬間的にゲインを2倍にするのに、ドレマが3割しか魔力に干渉できないのが原因です。
今作はマジブがとても強いです。ほとんどのブックが多かれ少なかれ領地のレベルを上げてゲインを増やします。
ドレマはその手順を抑止するカードなのにもかかわらず、ブーストするマジブを抑止できないのでは、困るわけです
そんなわけで、ライタさんはドレマを入れません
代わりに刺しているカード
クインテ:先打ち、後打ち。マジブの使用そのものを抑制します。
ドラウト:先打ちですが、手離れ良し。キャントリップなのもGood
シャッタ:割ります。
リフォーム:消します。とはいえ、マナになるのも考えもの
終わりに
上記の理論はあくまで「700G持っているセプターが素ダイスで自領値を超える」ケースに限って説明しており、とても恣意的でしかも一面しか見ていません。
踏みなどが原因で2000G以上もつセプターが居ればドレマのゲインはもちろん大きくなりますし、「ドレマがない場」というのも、得てして荒れがちです。積極的にいれたくないけれど、場に1枚はあって欲しい、というのがホンネだったりも。
俗に上級セプターと呼ばれる人たちは「今妨害スペルを撃たれても困らないように」自分のリソースをコントロールしています。それだけに、ドレマを撃てるタイミングは実は結構シビアです。
ライタさんは手札とプレイの自由度を重視するので、手札を縛るドレマを嫌います。(同様にマジブも嫌い) そんなマイオナ厨のお話なので、話半分に聞いておいてください
特にオチもなく終わる