カルドブログ

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トップページ » ヨシュア » 3DS版クリーチャーの元ネタ調べてみた 地属性編

【アンゴスツーラ/実在の植物・フィクション】

ミカン科の樹木。カクテルに使用する「アンゴスチュラ・ビターズ」には

この樹木の樹皮を原料にしている…と思いきや同名の町の名からとった様で

「アンゴスチュラの樹皮は入ってません」とわざわざラベル表記されてるものも。

ただし実在のアンゴスチュラに食肉性は無く、『ムーミン谷の彗星』に登場する

巨大食虫植物アンゴスツーラが元ネタと思われる。ムーミンの仲間を食べようと

触手で捕えるも、ムーミンから「やーい、この炊事ブラシ」と言われ、カッと

なって仲間を放してしまい、その後メッた斬りにされて切り株にされてしまう。

 

【オドラデク/フィクション】

フランツ・カフカの短編小説『家父の気がかり』に登場する奇妙な生き物。

星型の糸巻きのような形をしており、名を尋ねると「オドラデクだ」と言う。

岩波文庫の『カフカ短編集』等に収録されている。

 

【ガーゴイル/実在の彫刻・フィクション】

西洋建築で怪物などの彫刻を象った雨どい。口の部分から雨水が出るように

なっている。侵入者が近づくと動き出す石像という設定は後世のファンタジー

小説やTRPGによるもの。日本でも似たような怪談は無数にある。

 

【カーバンクル/UMA(パラグアイ)】

名前は現在赤い宝石類の総称として呼ばれているが、元はスペインの詩人

センテレナが著した『アンゼンチナ』にてその目撃情報が記されている

UMAで、輝く鏡を額にのせた小さな動物とされる。

 

【グール/民間伝承(アラブ)】

アラブ人に伝わる砂漠に住む食屍鬼。変身能力を用いて旅行者を誘い込み

殺して食べるとされる。女性のグールはグーラと呼ばれ、こちらの方が

変身能力が高い。ピックマンの『食事をする食屍鬼』は実際に地下で目撃

した食屍鬼をモデルに描かれたものと言われている。

 

【ケルベロス/ギリシア神話】

ギリシア神話に登場する3つ首の魔犬。キメラ・ヒュドラ同様テュポーンと

エキドナの子である。冥府から逃げ出そうとする魂を監視する役目を担う。

音楽を聴くと眠ってしまうという弱点があり、オルフェウスは竪琴を弾く

ことで冥界に侵入した。クロウカードの本が長い間大阪に置いてあった影響で

けったいな大阪弁で喋る。

 

【コカトリス/伝説の生物(ヨーロッパ)】

バジリスクと関わりの深い、石化能力を有する怪物。鶏の卵を蛇や蛙が

孵化させると誕生する。見ただけで石化・触ったら石化・吐息に触れたら

石化と、ハボリム先生真っ青の石化特化能力である。

 

【コダマ/精霊】

「木霊」と書く。樹木に宿る精霊である。コダマが宿る樹木を切り倒そうと

すると祟られるとされ、実際に切ったところ切り口から血が流れたという。

映画『もののけ姫』にて木々の間から顔を覗く、頭を回転させていた、アレ。

 

【ジャッカロープ/UMA(アメリカ)】

アメリカのワイオミング州にて目撃されるUMA(未確認動物)で、鹿の角が

生えたウサギである。ウイスキーが好物。本来変身能力は無い。

 

【トウテツ/中国神話】

中国の神話に登場する魔獣或いは邪神。「饕餮」と書く。何でも食べる人面の

獣で、眼が脇の下にあるとも言われる。渾沌(こんとん)・窮奇(きゅうき)・

檮杌(とうこつ)と合わせて「四凶」と呼ばれる。作品によっては一番早く

入手出来るメギド使いなので重宝したサマナーも多いはず。

 

【ドリアード/ギリシア神話】

ギリシア神話の木の精霊ドリュアスのこと。「ドリアード」はフランス語読み。

自らが宿る木が枯れると死んでしまうので、これを害そうとする人間を懲らしめ

ようとする。コダマと同様樹木崇拝により生まれた神性。

 

【トロル/民間伝承(北欧)】

北欧に伝わる妖精の一種。一般的には醜い顔の毛むくじゃらの巨人とされるが

地域によっては小人だったりする。高い治癒・再生能力を有し、ファンタジー

作品にも多く登場する。トールキンの『ホビットの冒険』だと太陽光を浴びて

石化した。また映画『となりのトトロ』での「トトロ」がトロルのことを指す

のは有名。

 

【ドワーフ/民間伝承・北欧神話】

童話にたびたび登場する「小人」のモデル。身体は小さいが高い鍛冶や工芸の

才能があり、ドワーフが作った武具は大抵魔力が宿る。北欧神話ではドヴェルグ

という名で登場している。魔剣ティルヴィングが呪われているのは脅迫されて

創らされた恨みによるもの。

 

【ノーム/精霊】

サラマンダー・アンダイン同様「四精霊」の一つで、大地を司る。小人の

老人の姿をしており地底で生活している。

 

【バジリスク/伝説の生物(ヨーロッパ)】

睨んだ相手を即死させる、蛇の王。ギリシアの大プリニウスが著した『博物誌』

にも紹介されるなど、かなり古くから知られているモンスターで、時が経てば

経つほど逸話が増えていき、槍で刺すと槍から毒が伝わって死ぬ・火を吐く・

コカトリス同様石化させる・鳴き声を聞いただけで死ぬなどグレードアップ

されまくりで、かえって存在の信憑性が薄まってしまったという。

 

【バロメッツ/伝説の植物(黒海沿岸)】

実から子羊が収穫されるという伝説の植物。イラストだと羊の足が根の様に

なっているが、実際はまっすぐ伸びた茎の先に羊がドーンと生えているという

シュール極まりない姿をしている。これは木綿のことを知らなかった当時の

人々が「羊毛のようなモコモコした実を付ける」を「羊の実を付ける」と

ウルトラ勘違いした挙句広まってしまった為。

 

【バロン/聖獣(インドネシア)】

インドネシアのバリ島に伝わる聖獣。善の象徴であり、悪の象徴である魔女

ランダと終わることのない戦いを繰り広げているとされる。バロンの姿を

模してガムランの演奏に合わせて踊る「バロンダンス」は観光客に大変人気。

 

【パン/ギリシア神話】

ギリシア神話に登場する半獣神。ローマ神話におけるファウヌス。突然混乱や

恐怖をもたらすことがあり、「パニック」の語源となった。持っている楽器は

パンパイプ。

 

【ハンババ/シュメール神話】

現存世界最古のファンタジーとも言われる『ギルガメシュ叙事詩』に登場する

森の怪物。森にある大量の杉を得る為ギルガメシュとエンキドゥによって

殺されるが、行き過ぎた自然への破壊という横暴に怒った神々によって

エンキドゥは死に、ギルガメシュは死への恐怖から永遠の命を求めるように

なる。

 

【ラクサス/インド神話・仏教】

インドのヒンドゥー神話における人間と神々の敵対者、邪鬼ラクシャーサが

元と思われる。このラクシャーサはヤクシャ等と共に仏教に取り込まれて

仏法を守護する十二天の一柱「羅刹」となった。

 

【レーシィ/民間伝承(スラブ)】

スラブ人に伝わる森の精霊。森の中を歩いている時に視線を感じた場合、

その正体はレーシィであるとされる。旅人の方向感覚を狂わせ森の奥へ

誘おうとするが靴を左右逆に履くと防げる。

 

 

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