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14年目のカルドセプト (2012年8月13日)

 カルドセプトを始めてからかれこれ14年。これまで本当に色んなことがありましたが、よく無事(?)にここまできたなぁとつくづく思います。

カルドをはじめたきっかけは、14年前、当時の恋人がSS(セガサターン版)をプレイしていたのを観たのがきっかけ。それからカルドセプトの酸いも甘いも経験し、本当にいろんなことがあり、一時はカルドセプトから離れました。

 しかしながらひょんなきっかけから9年前、「ボードゲーム」と出会い、ボードゲームの世界に入り、次第に「ボードゲーム」という大きな”枠”からの「カルドセプト」を見てみようと、大きな転機になりました。

 私は、「ボードゲーム」に出会う前「勝利主義」に拘り、常に「強くなりたい」という気持ちがありました。しかしながらその想いは沢山の心を失い、沢山の大切なものを見失うことになり、結果私自身、心も身体もボロボロになっていきました。

 そんな状態で出会ったのが「ボードゲーム」で、私のこれまでの考えを変えさせ、新しい「カルドセプト」との付き合い方を見つける切っ掛けとなりました。そして新しい仲間や、主人、私の家族ができました。

 「勝利=強さ」という考えがいかに、「強さという鎧を身にまとった自己満足」ということを、ボードゲームの中で思い知らされ、自分のプレイスタイルや考えが如何に浅はかで、愚かしいものだったのを客観的にとらえるようになった時、やっと自分の目指しているカルドセプトの「付き合い方」が現実的になりました。

 「盤面を制する者はボードゲームを制する」私にボードゲームを教え、そして戦友となった人が私に残してくれた最後の言葉。その戦友は、カルドセプトを再開しようとした私の背中をポンと押してくれて、今は空で私を仲間を見守っています。

 彼は、如何にゲームプランを作り、「そのゲームプランで”見せ場”」を作る。それが出来てやっと「一人前」、私にカルドとの付き合い方を、「ボードゲーム」の「ゲームプラン中」に私に体験させてくれました。その時の「ゲームプラン」はまさに圧巻でした。

 そうすると、仲間のボードゲーマーは自分たちがしているボードゲームを一旦中断し、手をとめ、その盤面を見に行くのです。それで、皆がうなずき、自然と拍手が起こるのです。そういったゲームプランを「カルドセプト」で表現して欲しい。それを体験し、また様々なボードゲームに触れることで、自分の財産となっていく。私にとってそれが「目指しているカルドセプト」との付き合い方です。

 マップをみて、「一体何が起きたか?見せ場があった。」とギャラリーや周りが驚き、「その見せ場はプレイヤー全てに均等に用意されている」そういったゲームプランを「作る」ことができる「精神力と心の余裕」を私は「カルドセプトのでの”強さ”」だと確信しています。

 そういう気持ちをもってからか、CPUでのストーリー攻略ではともかく、対人戦における「ストレスに感じること」はなくなりました。それは、対人戦において「精神力と心の余裕」を常に保てるようになったと感じていますし、「ドキドキ・ハラハラ」を「楽しい・喜び」と感じることが出来るようになったからです。

 ただし、私は「カルドセプト」を主人にも家族にも、ましてやこれから大きくなっていく息子に「教えたり・勧めよう」とは思いません。カルドだけでなく、他のゲームも同様です。

 本当にプレイしたいとおもうなら、私にわざわざ「楽しい?」なんて聞かず、もうすでにゲームを手にして「自分なりの楽しみ方」を研究していることでしょう。息子には「自分で楽しみ方を研究して、考えるプレイヤーに将来なってくれれば」と私は、希望するのです。カルドを触れてから14年。家族をもち母となった私の長年かかった「カルドセプト」に対する「答え」です。

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MiyabiNinas Miyabi-F
@Miyabi_mfti
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2児のママセプターです。子育て・家事の合間の貴重な時間にカルドセプトリボルトをプレイ中、趣味の紅茶を嗜みながら楽しくプレイしています。こんな私ですが、どうぞよろしくおねがいします。

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