どうも、たまちょんです。カルドセプトリボルトも発売5周年を無事迎えそうで、セプターそれぞれの楽しみ方をしていると思います。ソフト自体も相当お求めやすい価格帯まで下がったという話もあり、これからカード集め、ネット対戦をするセプターもまだいるのではないでしょうか。対人戦・ネット対戦自体は、オンラインゲームに慣れた現代人にとっては敷居の高いものではありませんが、カルドセプトリボルトにおいては知識や経験の差で勝負がつく部分もあります。私自身も、カード知識に乏しいうちは訳のわからないうちに負けていました。
「拠点があっさりと落とされた」
「相手の拠点が落とせず逃げ切られた」
「なんかよくわからないまま負けた」
今や既知のネタばかりですが、堅い拠点も絡め手を駆使して落とすことは可能です。拠点を巡る攻防について、これから始める方が同じ過ちを繰り返さないよう、あと自分自身の知識の整理のため正攻法と絡め手について紹介させていただきたく思います。
○参考にさせていただいた記事
本稿では状況の定義を行わず、拠点=レベル4やレベル5の土地 として正攻法や絡め手で落とすときにどういったアプローチがあるかを主に紹介することにします。
0.正攻法
・普通の戦闘(武器やアイテムを使った侵略)
侵略用クリーチャー/アイテム/応援 などで侵略側ST≧防御側HPとし拠点を落とす。
侵略用クリーチャー:ティアマト、テュポーン、リビンググローブ、シグルド等。強打、青天井、即死、援護など、強力な能力を持ったクリーチャーがよく使われる。
アイテム:ブーメラン、カタパルト、チェーンソー、スペクターローブ等
応援:ヘルパイロン、デッドウォーロード、マッドハーレクイン、ロードオブベイン等
→上記だけだと、無効化やHP上昇の防具アイテムを持たれるだけで侵略しづらい。戦闘でどうにもならない拠点は、スペルで補助すると良い。侵略補助スペルは手札破壊、ネガティブ呪いがよく使われる。
無効化対策;ムラサメ、ナパームアロー、グレムリンアイ、巻物等
手札破壊:シャッター、メタモルフォシス、スニークハンド、スクイーズ等
ネガティブ呪い:バインドミスト、シニリティ等
本稿では、普通の戦闘とは違う角度から盤面に影響を与える一手を絡め手とし、武器を使わない侵略、土地呪い、瞬間スペル について以下解説する。
1.クリーチャー+アイテム編(武器を使わない侵略)
武器を使わずに侵略を成功させるコツを見ていこう。なおリビングアムル、ウォーロックディスク、ネクロスカラベを持たれると通用しない。手札破壊や削り侵略で何とかしよう。
・アングリーマスク
HP≦STである拠点に有効。ダイヤアーマーやアーメットに注意。クリーチャーが生き残らないと戦闘終了時の効果は発動しないため、戦闘を耐えられるクリーチャーに着せること。
*着せる=アイテムや援護クリーチャーを使用する、の意味
・リビングアムル+バーニングハート
ST30以上の拠点に有効。相打ち後にリビングアムルが復活し、拠点奪取できる。相手が武器を使えば相打ちとなり空き地ができる。バーニングハート単体でも相打ちが狙える。
・無属性クリ+リビンググローブ
リビンググローブを援護アイテムとして使う。無属性クリであれば同様のST/HP上昇が発生する。デコイなどに着せたい。グレムリンに着せるのは上級者向けのテクニック。
・リビングボム
単体ではST10〜20の拠点に有効。リビングアムル、デコイ、シルフなどMHP20以下の復活持ちや無効化持ちのクリーチャーに着せれば起爆条件を満たし相打ちとなる。
・サルファバルーン(+ネクロスカラベ)
ST40以上、HP40以下の拠点に有効。リビングアムルやネクロスカラベで復活する場合は拠点を奪取できる。
その他:トパーズアムル/ターコイズアムル、テトラーム+巻物など
2.土地呪い編(秘術を含む)
呪い効果を中心に拠点侵略を補助するスペルを見ていこう。
・バインドミスト(ハイド秘術、ナイキー攻撃成功時効果)
「戦闘行動不可」を付与する。防魔以外の拠点に有効。攻撃、アイテム、能力が使えなくなり侵略が容易になる。応援は発動する点に注意する。
・ディスエレメント(スクリーマー秘術)
「地形効果無効」を付与する。侵略時にウォーロックディスクを使用することが多い。合成ディスエレメントはダウンした防魔クリに付与できる点で有用。リボルト環境ではST50、60のディスク侵略を警戒したい。
・シニリティ(オトヒメ戦闘終了時効果)
「戦闘終了時破壊」を付与する。防魔以外の拠点に有効。ネガティブ呪いは上記のバインドミストやスクリーマー秘術がほとんどであるが、忘れた頃に飛んでくるスペル。
・ディジーズ
「能力値ー20」を付与する。戦闘開始時にST, HPに-20の修正をかけることができる。HP20以下であればほぼ勝利確定。アイテム補正は間に合わないが、援護クリの補正は間に合う。「衰弱」(プレイグやスピットコブラ秘術)とは異なる点に注意。
*衰弱=戦闘終了時にMHPの1/2が減少する効果。
・ボーテックス
「戦闘能力不可」を付与する。地形効果を除く戦闘効果が発生しない。使用アイテムによる修正は発生せず、無効化や復活といったクリーチャー効果も発動しない。属性不一致や無属性クリに対して有効。
その他:ピース(侵略を諦める。通行料を0にすることができる)。
3.瞬間スペル編
戦闘で倒すことが難しい場合は、スペルによる排除が有効。
・ターンウォール(+バタリングラム)
防魔のない拠点に有効。壁は道具以外使用不可となるため、正攻法の火力だけで倒せる場合もある。バタリングラム使用前提の場合、マジックシェルターでもOK。
・合成シャイニングガイザー(+バードメイデン)
空き巣その1。HP40以下で、防魔のない拠点に有効。マスファンタズムなどで予防されることがある。
*空き巣=高額土地を空き地にして、奪い取る方法全般を指す。
・アウトレイジ(+マイコロン)
空き巣その2。拠点隣の土地が別セプターの土地の場合に有効。呼び込み先がマイコロンだった場合、防衛成功時に増殖が先に発動、侵略側のクリが元の土地に戻れず死ぬことがある。
・スラストブロウ(+バードメイデン)
空き巣その3。拠点の隣が空き地である時に有効。防御型クリは領地コマンドで移動ができないため実質除去となりうる。
・エグザイル、ホーリーバニッシュ、フィアー
空き巣その4〜6。呪い付与やクインテッセンスなどの仕込みが必要で状況を選ぶが、あまり見ないカードなので不意をつける。
その他:ランドドレイン(手持ちGを減らしてアイテムを使えなくする)
4.番外編 初見殺しランキング
個人的に対人戦初心者にはわかりづらい効果を持つカードをまとめた。
1位 アングリーマスク
戦闘終了時のHP減少について、初見では挙動を理解するのが難しい。アクアデューク拠点が狙われがち。
2位 ウォーロックディスク
攻めにも守りにも使えるのは強すぎる。土地呪いと共存できる部分で後述のボーテックスより使い勝手がよくなっている。戦闘から駆け引きを排除する、洗礼とも言えるカード。
3位 ボーテックス
守りがとても堅くなる。3枚くらいアイテムを無駄にして仕様に気づく。呪い上書きや削り侵略の大切さを教えてくれる一枚。
4位 リビングアムル
テキストを読んだだけでは強さが分かりにくい。回収可能なネクロスカラベみたいなもの。リボルト対人戦から巻物を駆逐した主犯。上述のバーニングハートの組み合わせにより侵略もできる。
5位 リビンググローブ
テキストを読んだだけでは強さが分かりにくい。単体で使った方がST/HPが伸び、どんなブックにも入る。ブックの多様性を狭めた戦犯。グレムリンアイと組み合わせてお手軽に拠点侵略できる。
次点 シルバンダッチェス
援護クリ、道具を破壊する能力がえげつない。何回か拠点を取られてから、防具アイテムの重要性に気づく。
上のランキングに加えてランドアーチンも大概おかしい性能をしており、絡め手や移動侵略を防ぐ意味でも地ブックの安定性は捨てがたい。メタゲームに合わせてライトフロア用のブックは少しずつ変えている。ランドトランスを持て余すことが多く、クイックサンドに差し替え。バインドミストやターンウォールが増えてきたため、メタモルフォシスを採用。バリアーやマジックシェルターにしても良さそう。
5.最後に
拠点を巡る攻防について所感を書かせていただきました。これからオンラインの誰でも対戦やカルドセプトスタジアムのフレンド対戦、有志主催の大会に参加される方には有用かと思います。発売当初からプレイされている方にとっては既知の内容ばかりですが、新しい戦術のヒント集や久しぶりに対人戦をするときの備忘録にしていただければ幸いです。拠点を奪う機会が増えると、対人戦の面白さも深みを増してくる事でしょう。それでは良いカルドライフを!