もしカルドセプトの続編が出るなら、援護能力を持ったクリーチャー(以下「援護持ち」)は、アイテム制限を厳しくした方が面白くなるんじゃないか…と常々考えてます。
援護という能力そのものを無くしたり使いにくくするのは、サーガでは主力だったのに3DS版では誰にも使われなくなったアスピドケロンの二の舞いになりかねないので、あまりいい方策とは思えません。
それに援護能力には単体で使いにくいゾンビやベヒーモスのようなカードを有効活用できるというメリットがあるので、ただ使えなくしちゃうのは勿体ないですからね。
しかし今までのシリーズに登場する援護持ちの大半は、援護という汎用性に優れた能力に見合ったリスクがほとんどありません。
例えば強力な無効化能力の代償としてスペル耐性やアイテム制限におけるリスクを背負っているデコイやアプサラスと較べてみると、援護持ちは少々優遇されすぎています。
例として、強力なスペル耐性を備えた援護持ちのジャッカロープやグリマルキンが、援護を除いたアイテムを一切使えない状況を考えてみます。
バーンタイタンやコロッサスといった高性能の援護要員を手札に握っていれば、防具や道具といったアイテム抜きでも強力ではありますが、無効化アイテムが使えないことで武器やグレムリンアムルを持った高STクリーチャーが恐ろしい天敵となってしまいますし、グレアムやネクロスカラベ無しではサルファ+ストームコーザー等の即死コンボを防げません。
しかし手札にクリーチャーだけを握って高額地を守る援護持ちを落とせない状況は、現在の対戦環境においても頻繁に見られる事を考えれば、援護要員を握ったジャッカロープとグリマルキンを落とすことが、他のクリーチャーが防御アイテムを持っている場合に較べて簡単とは言えないでしょう。
連鎖を確保するだけなら援護で十分用が足りますし、高額拠点の防衛力についても、先制+付加効果で普段は鉄壁ながら侵略側が無効化や先制を備えていると脆いナイキーやボジャノーイあたりと同程度ではないでしょうか。
この思考実験をもう少し続けてみましょう。
ジャッカロープとグリマルキンのアイテムを厳しく制限する一方で、他の援護持ちのアイテム制限を緩めにしておけば、それぞれの援護持ちに個性を出すことができます。
例えば、ジャッカロープやコダマよりコストが高いくせに目立った能力がないウッドフォークに「地属性の援護持ちで唯一道具アイテムを使用できる」なんて特徴を持たせれば、ブックへの投入を検討する価値ができますね。
これは地属性に限った話ではなく、ブラッドプリンをアイテム使用不可にした上でパイレートは防具を使えるようにしたり、ドラゴノイドを援護持ちでありながらアイテム使用に制限がない便利クリーチャーにするなど、アイテム制限を見直すことで今まで影が薄かった援護持ちを相対的に強化できる可能性が生まれます。
初代では武器や巻物を使用できた為にバランスブレイカー扱いだったデコイがシリーズを重ねるごとに能力を修正されてきた経緯や、道具を使えないことで単なる青天井ではない個性を持ったジェネラル=カン等の成功例を見るにつけ、大宮ソフトには今まで以上に援護能力を含めたアイテムの価値をじっくり考えてもらいたいです。
何だかんだ言いましたが、続編が出たらハードごと買うつもりでいるくらいには期待してますからね。
(2/11追記)続き…というか補足的な記事を書きました。
【ある日の援護とえこひいき】(https://blog.culdcept.net/sarutani/201402120019)
ルヴィアネ (2014年2月2日)
通りすがりで失礼します。
さすがに反射無効化アイテムを使えない援護クリーチャーはただの産廃では?
単純な大ダメの他に即死コンボ全般が防げませんし。
ジャッカロープは単純に安すぎるだけかと。
さすがに3、4枚もつみたくないなぁっていうラインが6~80Gかは置いといて。
グリマルキンが他の援護より優れるといっても所詮は領地コスト持ちなので
4積みで強いかと言われれば疑問。
否定だけするのはずるい気がするので今思いついただけの私案は……
戦闘中に援護能力を使用できない全体セプター呪い(2ラウンド有効)で
90G生贄なしとかそういう感じ?
いちいち生贄を喰うティラニーや自分の構築に影響がでるレイオブロウの
全体スペルが自分も律するのは良いとして、その選択肢を増やして欲しいかなぁと。
JOSYUA (2014年2月2日)
全員道具使える中で明らかに強力な援護クリーがいるせいで
下位互換となっている援護クリが産廃化しているから、アイテム制限でもって
個性化を計れるので、という記事では?
まぁ現状からアイテム制限だけ不可したのではダンピールが一方的過ぎたり
グリマルキンに土地コスト分の価値が無くなったりするので、1個変えるなら
全体を変えてバランス調整する必要がありますが、案としては面白いです。
ルヴィアネ (2014年2月2日)
>JOSYUAさん
その指摘は理解した上のコメントです。
あと別に答えあわせやら否定やらをしているつもりはありません。ただの私見です。
だいたい無茶な極論しか言わない私の言い分に納得がいかないのはまぁ当然ですし。
ジャッカロープを40Gのまま鎧制限をつけるというならそれもありかなとも思う。
地援護に限って言えば、明らかに他の援護クリを喰っているのはジャッカロープだけで、
それ以外はそこそこには差別化されていると思っているもので、
むしろテンプレ援護構築を使ってれば安泰という、
非援護ブック側からの干渉手段の脆弱さが問題かなと。
ブラッドプリンは言うほど好き勝手できるクリーチャーじゃないので分からなくもないですが、
ジヤッカロープとシャラザードのコスト設定が完全に意味不明なのが駄目なんじゃないかと。
Sarutani (2014年2月2日)
>ルヴィアネさん
>JOSYUAさん
厳密にゲームバランスを調整しようとするなら、援護クリーチャーのアイテム制限だけに留まらない変更が必要になるのはご指摘のとおりですが、今回はテーマを明確にするために話を単純にしてますので悪しからず。
(ご承知のうえでコメントされているとは思いますが、念のため)
…とはいえ実際にアイテム使用不可になっても、そこそこはイケそうな気はしますけどね。
グリマルキンがコロッサスを握ってLv5にいた場合、これを落とす手段はさほど多くはないですし。
ルヴィアネ (2014年2月3日)
>Sarutaniさん
私の方もなにぶん言葉使いが悪いもので、
噛み付いているように受け取られているなら申し訳ないです。
自分の言いたい事が先行して話を逸らしてしまったでしょうか…。
原文で援護を弱体させて産廃にしてはいけないといわれていたのに、
援護最強の拠点候補のクリーチャーに鎧道具制限がついていたらそれは産廃では?
と思ったまでです。
おそらく見解の違いはグリマル+コロッサスがちゃんと土地を守れるのかの意見の違いが原因かと。
私としては援護が拠点たりうるのはやられる前に逃げ切れる事が前提と考えています。
グリマルキンをレベル5にしたら防魔で干渉をはじける内に速やかに試合を終わらせる必要がある。
アイテム使ってのHP100は拠点なら普通レベル。
例えばネッシーならHP90からまだアイテムを使うこともできます。
グリマルキンの場合は防魔という干渉を受けにくい性質がある為、逃げ切りに向いていますが、
逃げ切りに失敗した場合に十分耐えられるかと言われれば私は信頼できないと思うので。
ジャッカはともかく拠点のグリマルキンにアイテム制限はきついなぁ……と思った次第です。
Sarutani (2014年2月3日)
>ルヴィアネさん
噛み付いてるなんてとんでもない。
建設的な反対意見は問題点の洗い出しになるので、むしろ歓迎してます。
グリマルキンが無効化を使えない場合、逃げ切りには強いが長期戦に弱くなるのは事実だと思いますが、その場合は短期戦向きならグリマルキン、じっくり行くなら他の拠点候補を用意しておくなどといった、戦略の違いによる住み分けが必要となるでしょうね。
そもそも援護クリーチャーは、大抵のブックに20枚ほどは入っているクリーチャーをそのまま戦闘力強化に使えるという点で他のクリーチャーに較べて優遇されている点も無視できません。
アイテムの場合は普通10枚も積みませんしね。
Sarutani (2014年2月3日)
…長くなるから記事から省いちゃったけど、なぜ援護クリーチャーだけを特別視したのかっていう私なりの考えを添えとかなかったのは、少々乱暴な構成だったかな。
需要はともかく、そのうち補足的な記事を書くかも。
ルヴィアネ (2014年2月3日)
最初っから完璧な問題提起したらしたで、そだね~って言うだけで黙っちゃう人も結構多いし…。
私は無責任な発言で煽った挙句に、釣られて出てきた反対意見を見てなるほど参考になるわ~とか、
しれっと言っちゃうタイプなので、問題提起なんて乱暴な位でちょうど良いと思いますよ。
そのやり方では友達は無くすかもしれませんが、友達相手前提で問題提起するのは何だかなぁ…と。
むしろ自分の意見が全部正しくて同調しない奴の意見をdisるとか、
始めから自分の中で答え決めてるなら問題提起なんてするんじゃねぇと思っちゃう。
またこんな発言…これね、無意識なんですけど、あえて煽っていくスタイル…反省(してない)。