あけましておめでとうございます。hsuです。
セプターのお正月は、毎年元日に掲載される大宮ソフト公式ページに年始の挨拶を見にいくところから始まるわけですが、ここ2年は投稿がなく、寂しい思いをしている方も多いと思います。
また、発信が少ない近年の大宮ソフトにおいては、年始挨拶が唯一のバイタルサインともいえ、その存否を案ずる声も多く聞かれます。
いま大宮ソフトがどういう状態にあるのか、理解の一助とするため公式サイト開設以来の年始挨拶をまとめてみました。下の表がその概要となります。
年 | 要約 | 主な出来事 |
1997 | (この年にウェブサイトを開設?) | カルドセプト発売 |
1998 | あけましておめでとうございます。今年もまた新しいゲームを作らなくては。 | |
1999 | (投稿なし、前年12月29日に年末挨拶) | EX発売、公式全国大会 |
2000 | 2000年問題も大したことないみたいでまずは一安心。言い訳もできなくなったので頑張る。(備考:4日更新) | 2nd発表 |
2001 | あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします! | 2nd発売、公式全国大会 |
2002 | 昨年は大宮ソフト初のネット対戦ゲームを発売した。 今年はさらに楽しんでもらえるよう頑張る。 | 2ndEX版発売、公式全国大会 |
2003 | 昨年はPS2版発売、全国大会ができた。今年も楽しんでもらえるよう頑張る。(備考:発熱のため3日更新) | |
2004 | 昨年中は新しい情報をお伝えできなくて残念。現在いろいろと準備中。 | |
2005 | あっという間に一年が過ぎた。現在いろいろと準備中。 | モバイル版発表 |
2006 | 現在いろいろと準備中なので今年こそ。モバイル版をお楽しみに。 | モバイル版リリース、サーガショック |
2007 | あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。 | サーガ修正パッチ多数、アーモダイン発売、DS版発表 |
2008 | 今年はDS版をリリースできそう。ファンの方はもちろん、今まで知らなかった方にも遊んでほしい。 | DS版発売 |
2009 | 昨年はDS版が無事リリースできた。全国大会をはじめ、これからもいろいろ盛り上げていく。 | DS版公式全国大会 |
2010 | 前作からかなり間が空いたが、今年こそは新しい発表をできるように頑張りたい。 | |
2011 | 昨年は新しい発表をできずにすみません。今年こそはと思っているので気長に待ってほしい。 | 3DS版発表 |
2012 | 昨年ようやく新タイトルを発表できた。作り込んでいるのでご安心を。 | 3DS版発売、公式全国大会 |
2013 | 開発を頑張るので、次回作の報を楽しみにお待ちいただければ。 | |
2014 | 開発を頑張るので、次回作の報を楽しみにお待ちいただければ。 | |
2015 | 次回作の報を楽しみにお待ちいただければ。さすがに今年こそ、いけるのでは。 | リボルト発表 |
2016 | リボルトの詳細発表と発売を、ぜひ楽しみにお待ちいただきたい。 | リボルト発売 |
2017 | 年内に新しいお知らせをできるかわからないが、生き残りをかけてあれやこれや頑張る。 | ハニワールドリリース |
2018 | (投稿なし) | |
2019 | (投稿なし) |
年ごとに見ていきましょう。
◇1997年(カルドセプト発売)
カルドセプト発売の年。この年にウェブサイト開設? 当然年始挨拶もなし。
◇1998年 https://www.omiyasoft.com/news19980101.html
初めての年始挨拶。テンションが若い。
◇1999年(EX発売、公式全国大会)
年始挨拶はないものの、12月29日付更新で年末挨拶あり。この頃は月に何度も「ニュース」を更新しており、充実ぶりがうかがえます。
◇2000年(2nd発表)https://www.omiyasoft.com/news20000104.html
2000年問題の対応で待機していたことがうかがえる内容。更新も4日で、この年までは元日の年始挨拶が恒例とはなっていませんでした。
◇2001年(2nd発売、公式全国大会)https://www.omiyasoft.com/news20010101.html
短く二言だけ。2nd開発で忙しくしていたことがうかがえ、前向きな印象。2007年とほぼ同じ文面なのですが……これは後述。
◇2002年(2ndEX版発売、公式全国大会)https://www.omiyasoft.com/news20020101.html
2ndEX発売、公式全国大会開催と充実した年。この頃は普段のニュースも頻繁に更新されています。
◇2003年 https://www.omiyasoft.com/news20030103.html
発熱により3日更新、文面でもそのことに触れており、この頃はすでに元日更新を意識していることがわかります。
◇2004年 https://www.omiyasoft.com/news20040101.html
充電の年。ちなみにこの年から14年連続で元日更新。
◇2005年(モバイル版発表) https://www.omiyasoft.com/news20050101.html
準備中。モバイルとサーガを仕込み中か。
◇2006年(モバイル版リリース、サーガショック)https://www.omiyasoft.com/news20060101.html
仕込んでいた作品が大爆発(2つの意味で)した年。あいさつの末尾が「おたにしみに!」となっているのは「Omiya Sfot」を暗示していた。
11月にサーガショックが発生、年末年始はとんでもない忙しさになったと想像されます。
◇2007年(サーガ修正パッチ多数、アーモダイン発売、DS版発表)https://www.omiyasoft.com/news20070101.html
2001年とほぼ同じ文面だがテンションの差が歴然。忙しさの内容が違う。
サーガショックの戦後処理こそありましたが、アーモダイン発売、DS版発表と充実した年でした。ここで二の矢が撃てたのが、その後につながったと思われます。
◇2008年(DS版発売) https://www.omiyasoft.com/news20080101.html
破壊の後には再生がある。私自身、初めて触ったカルドセプトはDS版でした。思い出深い作品です。
◇2009年(全国大会開催)https://www.omiyasoft.com/news20090101.html
全国大会などDS版盛り上げの年。次回作を期待する声が高まり始めます。
◇2010年 https://www.omiyasoft.com/news20100101.html
「今年こそは新しい発表を」と決意を語るも、この年は発表できず。
◇2011年(3DS版発表) https://www.omiyasoft.com/news20110101.html
二度目の「今年こそは」で、見事に3DS版発表。この年の2月に発売されたばかりの3DSにハードを移し、任天堂からの発売ということで期待が一気に膨らみました。
◇2012年(3DS版発売) https://www.omiyasoft.com/news20120101.html
開発の充実ぶりをうかがわせる内容。そういえば深刻な発売延期って一度もないですね。有言実行。
◇2013年 https://www.omiyasoft.com/news20130101.html
開発に頑張ると明言。次回作の報を待ってほしいとの表現もあり、明確に「次」があることを示唆しています。
◇2014年 https://www.omiyasoft.com/news20140101.html
2013年と同様、開発を頑張っており次回作を待ってほしいと明言。トーンに変化なし。
◇2015年(リボルト発表) https://www.omiyasoft.com/news20150101.html
「今年こそは」と、2013、2014年より踏み込んだ表現に。実際、この年にカルドセプトリボルトが発表。有言実行。
◇2016年(リボルト発売) https://www.omiyasoft.com/news20160101.html
リボルトの出来にかなり手応えがある旨の書きぶり。実際、リボルトは過去作からかなりのルール変更が加わり、その是非についてはファンからも賛否両論。
公式全国大会について発売当初は全く言及がなく、その後に事実上の否定があったことで熱がスッと引いたのは残念な部分もありました。
◇2017年(ハニワールドリリース) https://www.omiyasoft.com/news20170101.html
一見、普段とトーンが変わらないように見えますが、「生き残りをかけて」という物騒なワードが登場。これまでの「次回作」は「なにか新しいお知らせ」に、「開発」は「あれやこれや頑張る」に変わり、何やらこれまでとは違うことが起きていることがうかがえます。
実際「なにか新しいお知らせ」はあり、それはハニワールドのリリースでした。そして、その告知以後、公式サイトの「ニュース」が更新されることはなくなり、2004年以降14年連続で更新していた元日挨拶も途絶えたままになっています。
以上、これまでの大宮ソフトの年始挨拶を見てきてわかるのは、
基本的に「有言実行」であるということです。開発状況やリリースの見通しなどについての表現はほぼ正確ですし、「今年こそは」と書いて何も発表できなかったのは、2010年のただ一度のみ。
したがって、2017年には本当に「生き残りをかけて」ハニワールドをリリースした可能性が高く、それがために2018年以降新年挨拶ができない状況になってしまったと推測されます。サーガショック後の2007年元日にできていたのにしなくなるんですから、これは相当なことですよ。
実際、スマブラSPには大宮ソフトのクレジットがあるようですし、ハニワールドの運営も継続していることから、法人としての大宮ソフトは生きているような気はいたします。ただ大きな状況変化があったことはほぼ間違いないでしょうし、それが何なのか気がかりではあります。
ということで、まだ松の内ですし、大宮ソフトが今からでも年始挨拶をアップロードしてくれると安心なのですが……。