カルドセプトは結局、何が面白くてどう楽しめばいいの?
カードバトルができる双六というイメージは聞いたことがあるけれど、実際どうすんの?
ちょっとそのイメージから近からず、遠からず、私の視点でカルドセプトを解説してみようと思います。
ずばり、参加者がやることはこれ
「二つの資産を守り抜く」
どういうこと?
カルドセプトでは、参加者に配られる資産が二つあります。一つは試合前に配られるカード。もう一つは試合中に配られる土地。
つまり、プレイヤーはカードという資産と、土地という資産を守りながら、同時にそれらをやりくりしながら目標達成に向けて驀進していくことになるのです。
これらの資産を守り抜くことが出来れば、論理的にはゲームをクリアすることが出来ます。もしも、それらの資産を奪われて順位が大きく後退したり、資産そのものが枯渇して破産したりしても、ゲームから退場ということにはなりません。敗北でもありません。そのゲームの中で挽回する機会を何度も与えられながら続行するのです。実際、資産を奪い返して最後には勝利をもぎ取る大逆転なんか珍しくありません。試合の中で最下位から一位までの順位をいっぺんにひっくり返すぐらいの逆転なら何度でも起こります。それがカルドセプトです。
ただ、そのような逆転は、カードの効果を知り尽くし、戦闘ルールを正しく理解し、他者が使ってるブックの内容を把握し、その戦術への対処方をすぐに思いついて、果ては参加者四人のシステマチックに表示される順位とは別の本当の順位を見抜けるような、そんな経験の豊富さが必要になってきます。
ところが、もの凄く端的に言えば、ひたすら自分の資産が減らないよう――危険を回避すること。無闇に他人にちょっかいを出さないこと。あまり目立たないこと。ヘイトで自分を見失わないこと(これが凄い大事)。これらができれば、ゲームのシステム上、資産は自動的に増えていくので、その資産が決められた額に到達すればラストスパートをかけて一気にゴールに駆け込むだけで、ちゃんと勝利することはできるのです。
これがカルドセプトの面白いところで、対面バトルでは身を隠す場所がないから相手が繰り出す攻撃は全てこちらに飛んでくるわけですが、カルドセプトは四人戦であり、なおかつ相手をやっつけることを目標にしなくても勝利に向かえるゲームなので、頭を低くしていれば、それだけでも、嵐に吹き飛ぶトタンの板もうまく躱して命拾いできるのです。そのトタン板を食らって誰かがうずくまっていれば、その隙を突いて早足で駆け抜けるのです。カルドセプトの四人戦はよくカオスと言われます。ですが、四人戦だからこそ、そんなイメージで生き抜くことだってできるのです。
なので、四人で試合をするけれど、他の参加者をやっつけなくてもいいし、彼らが何をやっているか分からなくてもいいし、ぶっちゃけ知っているカードの種類は半分以下でもいい。何もかも知ろうとしなくていいし、何もかもやろうとしなくていい。それでも何だか勝ててしまう。それはカルドセプトが運の絡むざっくばらんなゲームシステムの上に成り立っているからなので、それでも十分にカルドセプトを遊んだことになるのです。
ほんまかいな
ほんまなんです
一つずつ解説していきましょう
まずはカードという資産から
これは試合前に自分であれやこれやして40枚をワンセットにしたブックを作り、これを試合に持っていくわけですが、試合をこなした後の報酬として集まってきます。その集まったカード全てを指してカード資産と形容することの方が多いのですが、試合中においては持ち込んだ40枚のカードを土地と同じ資産としてとらえた方がいろいろわかりやすくなります。
なぜなら、カードは自分の資産を守る手段であり、誰かの資産を奪う手段でもあり、根本的にはゴールを速める手段にもなるからです。これがなくては戦えません。試合をどう運ぶか、そのビジョンを具体化するための手段がカードに込められているのです。ですから、カードは資産そのもの、あるいは資産と直結したものと言いうることが出来るのです。土地とカードは表裏一体。どちらを先に壊すか、それとも奪うのか、敵の資産を崩す方法はいくらでも用意されています。それと同じく守る方法もいくらでも用意されています。自分のカードを守るのは、自分の資産を守ることそのものです。例えば、手札にアイテムカードが1枚しかないときはシャッターの標的になりやすいが、3枚以上あるなら標的になりにくい、みたいな心理を把握しておけば、資産を守ることが出来るのです。
カードにはクリーチャー、アイテム、スペルの三種類があります。常に強いカードはありません。誰に、どのようなタイミングで使うかで強さは決まります。強さというより、どんな効力が期待できるか、そういうとらえ方のほうが肝心です。なぜなら、カードを誰か一人に向けて使えば、残りの二人がどう動くか、それを予測できなければ、適切な相手、適切なタイミング
で使用できるかどうかの答えは事前に出せないからです。
二つ目が土地という資産
これは事前に持っているわけではなく、試合が始まるとサイコロを振るので、出た目にしたがって止まった土地を自分のものにしたなら、それが資産になるのです。冒頭で書いた、土地が配られる、というのはサイコロに従うわけですから、好きな土地を取れるわけじゃありません。サイコロの出目によって取れる土地が左右されるので、それを配られる、と表現したのです。4の目が出たとして、最初は城から左でも右でも進路を決められるけど、4歩先にある土地が火か水の土地のどちらかしかないのなら、あなたに配られた土地は城から4歩先の火の土地か水の土地だ、となるわけです。カルドセプト界隈で一般的ではないので、この土地を配られた、という表現は使わないようにしましょう。しかし、この土地が配られるというシステムを強引に捻じ曲げ、好きな土地を取りに行くことも出来るのです。それがスペルカードに豊富に用意されています。そのようなカードは最強セプターでも重用する汎用性の高いカードたちです。序盤に手に入る弱いカード群に混ざっていたとしても侮ってはいけません。
土地という資産、手に入れたらどうするの?
土地を手に入れるにはカードからクリーチャーを使用する必要があるのですが、土地を取って終わりではありません。この土地を死守するのがカルドセプトの醍醐味なのです。誰もが土地を奪いたいし、土地を守りたいのです。カードバトルはこの土地の奪い合いで発生するわけですが、土地を守る手段は二つ。
一つはバトルに勝つ
単純明快、奪いに来た他の参加者のクリーチャーを撃退するのです。その時、役に立つのがアイテムカードです。クリーチャーに特殊な能力が備わっていれば、それだけで敵を撃退してくれることはありますが、アイテムがあればさらに強固に土地を守ることが出来ます。アイテムを手札として持っておけば、そもそも侵略されにくくなるということも覚えておいてください。とても大事なことです。アイテムが手札からなくなってしまうと、資産である土地が奪われやすくなってしまいます。どの土地の守備にどのアイテムを使うか、ここにセプターは知力を割いています。とても緊張感が伴います。
もう一つが、土地のレベル上げ。
これはクリーチャーの守備力を高める効果が期待できる上に、資産運用と直結しているので一石二鳥の一手です。土地のレベル上げによる資産運用はカルドセプトにおける正攻法であり、勝利への近道です。ただし、一石二鳥であるが故に、守備力を上げるつもりのレベルアップによって資産価値が高まった土地は他者による奪取やレベルダウンの標的になりやすく、みすみすそのような目に遭った時の心労と徒労は計り知れません。他者を喜ばせるために自分の土地の価値を高めたわけではないのに、結果的にそうなってしまうのがカルドセプトの”さが”なのです。
しかし、土地のレベルアップには全く違った景色を出現させるトリガーがあるのです。それが、カルドセプト最大のお祭り要素であるパワーアップした通行料です。それまでは、足つぼマッサージのようなちょっと痛いけれど、まだ全然優しい、なんならまるで無視できるぐらいの通行料なのですが、唐突に一撃必殺の地雷原に早変わりして、全員の思考を一気に加速させます。その思考とは、別のルートに進路を変えるべきか、スペルを使って回避すべきか、それとも、その土地を奪ってしまおうか、などなど。加速する思考は様々ですが、四人が参加しているのだからほぼ同時に似たような高額通行料が、どん!どん!と生み出されるから、とにかく、考えなければならないことが何倍にもなるので、試合が動く、というのを如実に物語る景色の転換です。
ということは、カルドセプトを遊ぶにあたって、守勢に徹しても勝ちが拾えるということのイメージが、何やらぼんやりとでも輪郭が浮かび上がってきたように思えませんか。土地を守る、というのは、この高額通行料を守ると=なのです。本当は≒ですが、そろそろめんどくさくなってきたのでまとめに入ります。
まとめ
守ればいいじゃん!誰か踏むよ!
おわり
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