先日GPカオスパレスで優勝しました。準決勝は戦闘メインの「サマルトリア」を使い、決勝はスティールジェムを4枚採用した「ロンダルキア」を使いました。ロンダルキアのレシピは下記の通り。
この記事ではスティールジェムについて語ります。
スティールジェム
タイプ:単体瞬間スペル
コスト:G40
セット:眠れる神々
レア度:S
使用者は対象敵セプターの属性石をランダムに1つ奪う ; 宝石屋が無い場合、使用者は対象敵セプターからG80を奪う
対戦相手を選ぶカード
スティールジェムは対戦相手を選ぶカードです。極端な話、誰も属性石を買ってくれなければ何の役にも立ちません。
そしてセプターを対象に取るカードなので、バリアーを積んでる相手には撃てません。カオスパレスはランドレが強いし、ウィッチの採用率も高いし、セフトも警戒すべきなので、バリアー率は高いです。実際ロンダルキアもバリアーを積んでます。
スティールジェムが使えない条件は
- 属性石を買ってくれるかどうか不明
- 買ってる相手がバリアーを張ってると無意味
「属性石を買う人数≦バリアーを張る人数」だと使えません。
逆に言えば、使える条件は
- まず間違いなく属性石を買う
- バリアーに頼らない捌きができる
「属性石を買う人数>バリアーを張る人数」だと予測できる場合なら採用できると思います。
準決勝の相手はナオコさん、たまちょんさん、ergoさん。全員とも宝石マップではほとんど対戦したことがないのでどういう動きをするか分かりません。そのためロンダルキアを使うのはリスクが大きいと考えました。終わってから振り返れば使っても良かった相手だったと思いますが、事前には分からなかったので……。
いっぽう決勝の相手はヨシさん、もっちーさん、アールさん。前作・前々作の護符マップで散々対戦した馴染みあるメンツなので、ロンダルキアを使える条件を満たしていると思いました。
使えたとして、強いのか?
結論から言えば、スティールジェムは「強い」とは言えません。単に奪うだけなので、場に対する影響がほとんどないからです。
これがドレマジだったら増資誘発、ランドレだったら土地確保の抑制という、保持するだけで場に対して与える影響があり、そのうえ撃てば他人に損害を与えつつ自分が得をすることができます。
スティールジェムにはこうした、手札に抱えることで影響を与える効果はありません。せいぜい宝石を必要な数より余分に1個買うくらいでしょう。
けれども「使える」カードではあると思います。適当に撃ったとしても他人に損をさせつつ自分が得をできますし、それが終盤の差し合いとなればG400〜600の差 (自分がG200〜300のプラス、相手がマイナス) になります。
また、複数の属性石 (その人自身の属性と、相乗りした属性) を持っていて、相乗りしていた属性石を売り払い、その人自身の属性の石が増資によって値上がりすることでギリギリ達成を狙うような動きをされた時、その達成をストップすることができます。
カオスパレスのマップ形状も考える必要があります。
宝石屋へのアクセスが簡単なマップだと売り買いのチャンスが増えますので、こうした狙いが実現しにくくなります。
カオスパレスでは宝石屋に2回アクセスするにはぐるっと12歩必要なので、周回ルートを曲げて任意のタイミングで売り買いするのが難しく、スティールジェムを使える機会がそれなりに出てきます。
今後増えるか?
正直あまり増えないと思います。試しに使ってみたけど使いづらくて自分には合わなかった、と判断されることが多いかと。ただでさえ使える条件を満たすのが難しく、メタが変わればさらに使えなくなるという性質のカードだからです。
それでもハマれば「使える」カードだとは思います。あなたのメインブックのお供に、対戦相手によって使い分けるサブのブックとして、スティールジェムを入れたブックを用意してみてはいかがでしょうか。