下水道からこんばんは。
いいかげんなネタを置いておきますね。
それではみなさん、よいカルドライフを!
もし非常に硬いブックが登場した場合、
このブックの硬さに対して真っ向から立ち向かうのは非常な労力やコストがかかり、
往々にしてひとはそれを不合理であると考える。
だから「ある水準を超えた硬さ」に対してはこれを突破する試みがなされなくなり、
機能としてブックに用意された武器は、別のより柔らかい目標に向けられる。
3DS版全国大会しぐれ氏決勝の試合、ymp氏のカルコロ大会の決勝。
これらの現象を観察すると上のような共通した状況が取り出される。
「多層防御の構築」と私たちが仲間内で呼んでいた状況である。
また、この防御の効果をより一層高めるため、
防御の種類を分散させたり、侵略や干渉に対する復元力を高める配置を行ったりで、
単一の軸線での突破をより困難にする。
この防御は、一度完成してしまうと、その硬さは見掛け倒しではない。
干渉する側は削るために手を出せば出すほど遅れてゆく状況になる。
さらにあろうことか構築上搭載されてしまった干渉要素はこの状況に対して効果が薄いので、
効果のありそうな他のプレイヤーに向けられるに至る。
実際のところ、ymp型と対峙してみると、
上記のところを押さえたプレイングが為されないならば、
或いは、単に効率だけを追求するならば、別の形の方がよい場合もある。
効率と安定を目指すならば火ブックは悪くない選択だ。
もっちー氏の準決勝本や、16bits氏の赤方偏移は完成度が当時としては高い。
だが、多層防御を完成させたプレイヤーが無敵状態なのを見て、
さらに別のプレイヤーが自分に対して無意味に絡んでくるという状況は
なかなかつらいものだ。
(やられる方はゲンナリするが、じつは上記の通り構造的な事象である)
このことは後にアプリオ氏が以夷制夷というブックと、
ブログ記事でこれを説明したことで広く一般にも知られるようになった。
(非常に人気のある記事なので目にしたものも多いと思う)
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以夷制夷ほど極端な構築ならずとも、
(実際の以夷制夷はブックに投入する防御の数が過積載で、
無視して置き去りにするという対処法がaprio氏本人から示唆されている)
ymp型以降はこの多層防御の考え方がある程度
ブック構築に取り入れられるのが通常になった。
とくに地上戦に対する拒否性能、呪い戦に対する拒否性能などは、
新しく生み出されるブックを測る当然の指標として取り入れられた。
また、チェーン以外のブックについても知見は流用され、
二心用の構築や、カナリア用の構築、後期ジャンクション用の構築等でも
この知見が生かされた。
なのでymp型以前、旧型のブックと新型のブックを比較すると、
構築に僅かに差が産まれる。
当時としては正直なところかなり厄介な問題で、
中途半端にこの多層防御を削り取ろうとすると自分ばかり遅れていく。
水グレンデル本のような、真正面から殴り飛ばすアプローチは、
コスト超過を引きおこしやすい。ある意味では「初めから遅れている」。
走りながら、多層防御に有効な干渉を加える上手いメソッドがないか?
こんなことを毎日考えていた。膠着である。
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例のごとく、FAVきらい。