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 ここ数日、パンのことについてばかり考えている。

 勿論小麦粉を練って天然酵母でふっくら焼き上げたほうのパンではない。

 『混乱』という希少で微妙な呪い効果を付与できる、コストの安さの割に通常対戦ではまずお目にかかることのできない、地属性クリーチャーの中でも抜群の不人気を誇る彼、混乱笛吹きおじさんことパン君のことである。

 

 

 きっかけは先日行われたジャンクション・ロード予選の感想戦の中で飛び出した、 

 「パンには可能性があると思う」

 という一言。

 

 「パン」と「可能性」という単語を結びつけるには、間に「ラットハンター」というアイテムをはさむ必要性を感じるが、そもそもパン+ラットハンターの即死コンボが成功するのは、地形効果をパンのSTで相殺できるLV3まで。相手の支援が+20あれば、混乱ダメージ上乗せでLV4でも即死できるが、それでは自分が生き残ることができない。

 その即死コンボについて、もう少し詳しく説明しよう。

 パン+ラットハンターの即死コンボのよいところは、クリーチャーの援護効果や武器防具アイテムによる能力値修正効果、また土地呪いによる能力値修正効果を変身能力で上書きできることにある。相手がコロッサスを援護につけようと、パワーアムルでHP&STを増やそうと、バイタリティで守りを固めようと、攻撃さえ当てることができれば問答無用でST20・HP10の貧弱クリーチャーに変化させることができる。

 ただし、地形効果と支援効果はしっかり残るので「使えるのはLV3の相手まで」という実に頼りない条件がひっついてくるのである。クリーチャー変身を用いた即死コンボは、コカトリス+バタリングラムorルナストーンでもできる上に向こうは地形効果ガン無視できるため、コカトリス召喚に必要な土地コストに目をつむれば(目をつむるほどの条件でもないが、)完全下位互換であると言える。一応、アンチエレメントを使えばパン+ラットハンターでもLV5即死は可能だが、それならパンを抜いて土地呪いスペル・ソーンフェターをかけた土地にラットハンターで殴りかかる、誰でも使える即死コンボで妥協するほうがカード効率的にもまだ建設的だ。

  まれにミルメコレオやウロボロスといった復活クリーチャー対策に変身即死コンボが用いられるが、そうした対策ブックの中にパンが入ることは、まずない。

 

 上記の発言者も、序盤の撒きに強いブックで、援護ブックと差別化できる地ブックを作るには――という趣旨で発言された上で「(可能性があると思うが)形にできない」と結ばれている。

 そう。結局のところ、混乱効果が微妙なせいでパンを使う利点というのが比較的低コストですぐ置ける、というくらいしか見出だせないところが問題なのだ。低コストのばらまきなら地援護でいいじゃん、ということになり、コロッサス援護で高い火力も出せるので、ますますパンの出番が減るという負のサイクルが垣間見える。というか、むしろ異常に安くて攻守万能な地援護クリーチャーのせいで他の面白い能力を持った地クリーチャーが軒並み死んでると思うんですが大宮ソフトさま如何でしょうか?

 

 せめて、混乱効果が「相手に与えるダメージ半減・与えたダメージ分自分へダメージ」という、セルフスパイクシールド的な能力ならば全然違ったと思うのですが。もしくは混乱ダメージは地形効果貫通して入る、とか。なにしろ混乱した相手から生き残るために防具一枚消費とか、なかなか世知辛い世界です。支援付きのラットに噛み殺された上に地形効果でぎりぎり生き残られた時など、うちのエースのペルシアンをそこら辺のトレーナーが使うラッタのひっさつまえばで即死させられた時のような悲しみを覚えました。

 

 困った時は先達に学べ。

 ということで、Cepter’s Note様を拝見。「パン」で検索()すると、機械科ボイラーズさんが投稿された『きのこパン』というブックに目が止まります。ラットハンター+マイコロンで増える上、マイコロン用の大量の防具でパンも生き残れるという、大変啓蒙的な一冊です。

  「なるほど、パンを使うにはパンを主役に考えなければいいんだ。主役はきのこ、パンはあくまでそのお供。おかずとご飯の関係だな! よ〜し、このブックをマイナーチェンジさせてもらおう」

 この感動と熱は、ひとりで対戦においてピケットに2連敗してようやく収まるに至ります。

 原作者様の名誉の為に申し添えておきますが、敗因は即死コンボに期待しすぎてパンを配置できずに置き負けてしまったことと、支援効果やら何やらの計算ミスで即死失敗したという私のプレイングミスにあります。でもだいたいはパンが悪い。

 

 

 改めて考えて、混乱効果の利点とは?

・毒と違ってバサルト環境下でも効力を発揮する

・対戦中、即座に効力を発揮する土地呪いである

 以上のことから、バサルトアイドルやシルバーアイドルと組み合わせて使えないかとも検討しましたが、結局のところ「そこまでやるなら他のクリーチャー使った方がいいじゃん」となります。バサルトアイドルで戦闘終了時・自破壊時能力をかき消せるなら素直に高ST・HPを出せる地援護でよくなりますし、シルバーアイドルを置くならコカトリスやグールの変化や麻痺能力の方が強力な抑止力になります。あと、先制地援護で以下略。

 

 もう、パンが活躍するには地援護クリーチャーを絶滅させた上でコカトリスのコストを超重くするしかないんじゃないかな。

 数日考え、悩みに悩み、地援護に対するヘイトが上がってきた今、対地援護の混乱ブックを組み始めたら、最終的にはスフィンクスブックが完成していました。もはや地ブックですらねぇ。パン君完全消滅の瞬間である。

 

 

 

 

 

 リボルト発売を控えた今、いままで光の当たらなかったクリーチャーを再評価することが急務であるかのような焦りがあります。まだまだ3DS版カルドセプトでやり残したこと、遊び切れていない部分があるのでは? セプト部のみなさんが開催される対戦会に参加さえていただく一方で、個人でもできるそうした最後の宿題に、この数カ月は楽しみながら向き合っていこうかなという心境です。

この記事への反応

  • ひろよし (2016年3月17日)

    ビケットに負けた理由として2人戦だと戦闘を起こしにくく領地をふやすことが難しいというのはあると思いますよ。4人戦できのこパンに手を加えた「きのこ亜種」で勝ちました。まぁおっしゃる通り副菜ではありますが…。
    あときのこパンのいいところは侵略したい領地のとなりにきのこが生えることも多いのでLV4も侵略できること、奪ったあとも豊富なアイテムで守りやすいことですかね。

  • 森陽ShinYoh (2016年3月17日)

    >ひろよしさん

    コメントありがとうございます。
    協力戦で使った時はもう、ハンデついた相手を軽く捻ることができました。
    もちろんブックのポテンシャルは素晴らしいと実感しています。

    ピケットに負けた時は、なぜかブックからテレキネシス等キーカードを抜き去り、手元にだぶついたマイコロンをどんどん捨てて、とにかくパンとラットハンターを常に1〜2枚抱えた状態でした。(即死コンボ依存症の末期症状です。そりゃ負けるわという話)

    攻めずに勝つ、というのはカルドセプトにおいての一つの理想形だと思います。もともと守備側有利なゲームですしね。
    なかでもマイコロンは守ってるだけでどんどん領地が増えて相手を苦しめることができるという、攻撃的な守備ができるカード。
    防具を攻撃に転化することができる特性を、そのまま他属性のパンというカードにまで応用してしまう視野の広さ・発想力には素直に脱帽です。

    自分に支援がつけば、パン即死コンボも効果を上げますね。これは支援効果を上手に活かせるブックであるとも言えるでしょう。
    リボルトは支援効果廃止が濃厚らしいですが、その場合パン君の扱いがどうなるか(そもそも採用されているのかどうか)……
    私、気になります!

  • 機械科ボイラーズ (2016年3月18日)

    きのこパンは個人的に気に入っているブックなので、取り上げてくれて嬉しいです。

    パンはダークマスターを置くとST40になるので、ラットハンターでレベル4まで落とせるようになりますね。ケルベロス+応援+ラットハンターならレベル5も落とせます。
    このブックにパンとラットハンターを入れてみても面白いかも。

    「ワームと番犬」
    http://rettura-festa.net/culdcept3ds/book/detail.php?book_id=4958

  • r.r. (2016年3月18日)

    クインテ3枚くらい入れて、lv3攻防を場の主軸にするとかどうでしょう。
    セフト対策で自分はグリマル等の屋根要素中心。lv5なんてそうそう出来ませんし、無理して全部落とそうと考えず落とせるのはlv3まで!と割り切る型でもそれはそれでいける気がします。

    後、lv3以下だとどの色であっても落とした後こちらのサクヤで地変可能なのも〇

  • 森陽ShinYoh (2016年3月19日)

    >ボイラーズさん

    毎度お世話になっております。
    困った時はけっこうボイさんのブックをパクらせてもらってます。

    素の火力で問題解決しようというのですね? すごい潔い。
    即死コンボで奪った土地はアムルで守ることもできますね。
    地ブックはアースアムルという恵まれたアイテムがあるのに、
    これまた援護クリのせいでなかなか使用頻度に恵まれないのがもったいない。

    早速参考にさせていただきます。

    >アールさん

    クインテッセンスとは目からウロコです!
    最近あんまり使ってませんでしたが、先のジャンクション・ロード決勝では猛威を振るいましたね。

    こういうブックを使っていると、終盤逆転された後に再逆転が非常に難しい(結局戦闘頼り・ダイス頼りの展開になりがちな)為、そのへんをカバーしてくれる構築は使う側にしても楽になります。

    アイディアがわいてきました。
    またいろいろ試させていただきますので、カルコロで当たった時はまたお願いします。