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ドロースペルが好きかー!?

ドロースペル

ドロースペル(Draw Spell)とはその名の通り、カードを引くことのできるスペルです。
カードゲームではおなじみのギミックで、カルドセプトにもホープをはじめとした多様なスペルがあります。
多くの人は特に意識せず使ってると思いますが、今回はこのドロースペルを考察します。

ドロー=強い?

一般的なカードゲームではドロー効果は強力な効果に分類されます。
これは大きく『圧縮』『カードアドバンテージ』につながるためと言われています。
以下はカルドセプトでないカードゲームでのたとえ話ですのご注意。

圧縮

無駄なカードを減らせるという意味の圧縮で、疑似的に山札の枚数を減らすことができます。
例えば山札が10枚ある時、2枚ドローできるカードが5枚あれば、実質的な山札は5枚まで減ります。
この5枚を揃えたら勝てるコンボを作ればそれはそれは強いでしょう。

カードアドバンテージ

アドバンテージとは優位性のことです。
単純にカードを多く使えるプレイヤーはその分優位ですので、使えるカードを増やせる=手札を増やせるドロースペルは強いでしょう。

ではカルドセプトではどうか?
結論から言うと(他のカードゲームと比べたら)強くありません。
何故か。

1.スペルカードは1ターンに1度しか使えない

使えるカードは増えますが、使う機会を失います。
なので手札にスペルがいくらあっても、選択肢が増えるだけで手数は増えません。

2.クリーチャーも1ターンに1度しか使えない

1とほぼ同じです。
スペルではないので機会は被っていませんが、手札にクリーチャーがいくらあっても手数は増えません。

3.手札が溜まりやすい

1と2から、使わない・使えないターンがあるとすぐに手札が溜まります。
なのでカードアドバンテージは大して変わりません。
しかも……

4.手札が7枚になったら即座に1枚捨てなくてはならない

『手札を7枚以上にしてそのターン中に使う』ことができません。
このことからカルドセプトにはカードアドバンテージはあまり機能していません。
手札が6枚の時ホープを使うと、『2枚引いて、その後1枚捨てる』という効果になってしまいます。
5枚の時でも、次のターンまでにクリーチャー・アイテムを使わなければ同じことです。
チャリティに至っては『7枚になるたびに1枚捨てる』という制限が大きくかかり、4枚引いてもカードアドバンテージはほとんど変わりません。

5.試合が長い

一般的な対戦カードゲームは山札のうち半分引ければ良いほうです。
なので圧縮が重要になってきますが、カルドセプトの場合30Rで終わったとしても50枚中34枚のカードを引けます。
わざわざ圧縮しなくとも使いたいカードは大体引けてしまいます。
※ちょうど投稿祭に合わせてひろよしさんが
キーカードを何枚入れるべきか。”という記事を書いていましたので合わせてご覧ください。

6.ブラフが効かない

手札が見えないカードゲームでは、相手の手札の枚数が多いほど警戒しなくてはいけません。
が、カルドセプトは全員の手札が公開されているのでその必要がありません。
手札が多くても警戒するカードがなければ大した意味がありません。

7.隙ができる

1の派生ですが、ドロースペルでスペルカードを引いてしまうと、そのターン中は使えません。
なので手札破壊に対応して使用することができなくなります。

 

ざっと挙げましたが、大事なのは3と4です。ほぼこれらに収束します。

ドローする目的

とはいうものの、あくまで他のカードゲームと比較した場合の話です。
決して弱いカードではありません。
ではカルドセプトのドロースペルはなんのために使うのか。
大別すると4つに分けられます。

手札を増やす

単純明快ですが、前述の通り手札が溜まりやすく、『引いてから捨てる』ケースが多いので、この目的で使われることは少ないです。
手札の消費が激しいブックや、一時的に減った手札を回復する際などがコレにあたります。
ドロースペルの真髄でもあり、コレを活かすことができればドロースペルを最も効率よく使えます。
(詳しくは別途記事“心地よいカルドをあなたに ~ノー・ディスカード・ライフ~”をご覧ください)

手札の質を上げる

手札を増やすまではいかなくても、とりあえず使えば無駄は削ぎ落とせます。
『手札の質』とは無駄がない、いわゆる『良い手札』の状態です。状況によって刻一刻と変わります。
『引いてから捨てる』行為は手札の質をあげ、対応する選択肢を広げることができます。
ただし、既に手札の質が高い状態で使うと、逆に有用なカードを捨てなくてはならないことも多々あるので、常に良くなるとは限りません。
また、取捨選択が重要になってくるので、セプターの腕によってその効果も左右されるでしょう。

キーカードを引く

今欲しいカードをいち早く引くためにも使います。
序盤のクリーチャー・アイテム・足スペルなど、引きたいカードがある場面はたくさんありますね。
無属性ブックのボージェスや、アイドルクリーチャーなどのコンボを前提としたブックでも重要になってきます。
ただし、引きたいカードを探す代わりに他のカードを犠牲にしなくてはなりません。
犠牲にするカードが無駄なカードであればスマートですが、有用なカードを捨てざるを得ない場面も往々にしてあります。

ブックを引ききる

40R以内にブックを全て引ききる(ブックを一周させる)ためにはドロースペルが必要になります。
ましてや30R内のスピード勝負である場合はより多くのドロースペルが必要です。
主に1枚しかない切り札、アースシェイカーやメテオなどを試合中に使えるようにするためがコレにあたります。
また、パーミッションやリコールなど、試合中に4回使いたいカードがある場合もコレです。

※これまたちょうど投稿祭に合わせて機械科ボイラーズさんが書いた“リンカネーションのブック構築”という記事に詳しい解説があるので合わせてご覧ください。

ドロースペルの強さ

ドロースペルの強さは『いかに効率良くブックを回し、カードを使えるか』に左右されます。
目的に沿った使い方をすることでより強くなります。
端的にまとめると以下の二点に収束します。

特定のものに依存するほど強い

ウロボロスやゴブリンなどの尖ったブックや、パーミッション・リコールを連打する超高速ブックなど。
あるいは護符ブックやコインブック・焼きブックなどの勝ち手段が大きく外れたブックであるほど、ドロースペルが活きます。

手札をさばけるほど強い

侵略ブックやそれに近い援護ブックは手札をどんどん消費しますが、ドロースペルがあると息切れしません。
スペルカードにあまり依存しないのも強みが出る要因です。
また、生け贄カードを多用する場合も同様です。

ドロースペル品評

以上を踏まえた上で、各種ドロースペルを見ていこうと思います。
このへんは完全に趣味なのであまりアテにしないでください。
大方人によって感覚は違ってきます。ご注意を。
まずは各カードにパラメーターを設けたのでその解説をします。

速:加速力

ここでいう加速力とはドローの加速力です。どれほどカードを引き、ブックの残り枚数を減らせるか、どれほどブックを掘ることができるかの指標です。

回:回転率

どれだけカードを使えるか・使える状態にできるかの指標です。

質:質向上

どれほど手札の質を上げられるかの指標です。手札の質とは『どれくらい良い手札か』のことです。

汎:汎用性

どれほど手軽に使えるかの指標です。高いほどいつでも使え、低いほど使える場面が限られてきます。また、そのカード自身の使い勝手の良さも考慮されます。

引:引き当てる力

どれほど欲しいカードを手に入れることができるかの指標です。質向上に近いですが、より具体的に引きたいカードがある場面で発揮される力です。

ホープ

使用者はブックからカードを2枚引く

速 C
回 B
質 C
汎 B
引 C

最もスタンダードなドロースペルです。
欠点は少ないですが、リソースも控えめ。
しょっちゅう『引いて捨てるスペル』になります。

チャリティ

使用者の順位と同じ枚数のカードを引く

速 B
回 B
質 B
汎 C
引 B

順位に左右されますが、ホープの上位互換にもなれます。
3枚以上引くとほぼ間違いなく捨てることになりますが、より手札の質は向上します。
レベルを上げない侵略ブックでは手札消費も相まって非常に強力です。

フォーサイト

使用者のブックの上から6枚を見て、1枚選び、手札に加える

速 C
回 C
質 A
汎 A
引 A

より低コストで引きたいカードを引くことができます。
安定性は高いですが、強烈に作用することは少ないです。
むしろブックを覗ける点が強力とも言えます。

プロフェシー

使用者のブックから、選んだタイプのカードを1枚引く

速 C
回 C
質 B
汎 B
引 A

かなりフォーサイトに近いですが、よりピーキーなブックでの引き当てる力が魅力的です。
また、手札に残しておくことでも対応力が増すでしょう。
スペルを引く時はやや損。

ファインド

使用者はブックからカードを1枚引く : 復帰[手札]

速 B
回 A
質 C
汎 B
引 C

繰り返し使うことで加速度的にブックを掘ることができます。
手札を圧迫するので回転率を上げるためには工夫が必要ですが、はまったときの回転率は随一です。
反面、単発でのドロー力は最低クラスです。

リンカネーション

使用者は手札を全て捨て、捨てた枚数+1枚のカードを引く

速 A
回 A
質 C
汎 C
引 B

とにかくブックを回したい時には有用です。
あるいは無駄なカードが多くなってしまいがちなブックには、リスクを軽減できるので良く合います。
無駄カードを大量に生みますが、序盤の事故から後半の逆転と、光る場面ではとことん光ります。

※先にも出ましたが、機械科ボイラーズさんの“リンカネーションのブック構築”という記事と合わせてご覧ください。

各種キャントリップスペル

+: カードを1枚引く

速 C
回 A
質 C(B)

汎 A
引 C

キャントリップとはおまけで1枚カードの引けるスペルのことで、バイタリティなどがそれにあたります。
これらはドロースペルの側面で見ると、圧倒的な汎用性と高い回転率を誇るスペルになります。
ただし加速力が低いので、いくら入れても圧縮性能は雀の涙です。
キャントリップスペル自体が質の一端であるという見方もできます。

 

ここからスペルカードではありません。おまけです。

ブラスアイドル

 : 全体[全てのセプターは、ドロー時にカードを2枚引く]

速 A
回 A
質 B
汎 C
引 B

スペルターンを使わずに追加ドローができます。
強すぎる加速力によりディスカードを大量に生むでしょう。
そういった意味ではリンカネーションに近いとも言えます。

フェイト

領地[G40・使用者はカードを1枚引く] : 自破壊時、使用者はカードを1枚引く

速 C
回 B
質 C
汎 A
引 C

クリーチャー化したドロースペルにも見えます。
領地能力はややお高いですが、スペルターンを使わない点が便利です。
その代わり領地ターンを使うのでクリーチャーよりもスペル重視のブックの方が強みが出ます。

ギルドラプター

アイテムを使用した場合、攻撃成功時、カードを1枚引く : 

速 C
回 A
質 C
汎 D
引 C

このへんまでくると正直よく分かりません。
カードを1枚(2枚)使って1枚引くので回転率は高いと思います。
が、あくまでおまけ能力なので、ドローとして見るのは無粋でしょう。

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holst holst
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カルド覇道を突き進む中級者中の中級者。戦闘タイムテーブルが得意。

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