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霧加減は、いかがですか……。

フォッグ

対象の領地の通行料は1/2になる : カードを1枚引く

3DS版で新たにキャントリップ(おまけで1枚引ける効果)が付き、使い勝手が飛躍的に向上したものの、同じバイタリティやディジーズに比べて採用率は著しく少ない。
そんなマイナーカードですが、決して弱くはありません。
今回はフォッグのなんたるかを解説します。

※注:フォッグの先駆者たる石の中にいるさんが既に解説記事を上げていますが、あちらはレベラーとの合わせ技を重視しています。この記事はあくまでもフォッグの記事ですのでご了承ください。

他のキャントリップスペルとの違い

「何故フォッグを使わないか」と聞かれたら「バイタリティやディジーズでいいから」と答える人が多いでしょう。
まずはそれらの軽量キャントリップと比べてみます。

バイタリティ

・相手クリーチャーに使える
基本的にバイタリティは自分に、フォッグは相手に使うスペルです。
序盤にクリーチャーが置けず、ドローしたい時は相手に使える方が良いですね。
また、自分のクリーチャーに他の呪いをかけられるというメリットもあります。防魔が良い例ですね。
ピースやリフレクションも、バイタリティをかけた後だとちょっともったいないですよね。
あるいはバイタリティと併用できる、という考え方もあります。

ディジーズ・アンチエレメント

・侵略を意図しない
(弱らせないので)侵略しないという意思表示を表せます。
表すだけでなく、ブック構成自体も侵略要素を削ることで、走り等に割くことが出来ます。

・剥がされにくい
妨害スペルの中では放置されやすいです。
相手の行動を遅れさせることはできませんが、後半になるにつれ効いてくる効果なので重要です。
もちろん上書きや移動・交換されることもありますが、その場合ディジーズと同じです。

・落とされない
第三者が侵略を成功させる可能性を減らせます。
ディジーズ等の妨害呪いはそのへんに気を配る必要がありますが、フォッグはありません。

・通行料を与えない
地味ですが、地味なりに効きます。
余計なアドバンテージを与えません(後ほど解説します)。

・自分にかけられる
相手の妨害呪いを安全に上書きできます。
フォッグの場合自分への被害はほとんどありません。

ドラウト

・レベルが高いほど強い
ドラウトとは表裏一体です。
レベルが低いほど強いドラウト・レベルが高いほど強いフォッグ。
後々上がることになると考えればフォッグのが効果は高いです。
(ドラウトは遅らせる効果なので方向性は違いますが)

・自分にかけやすい
ドラウトも相手と自分両方に使える呪いとして使われますが、低レベル土地の場合フォッグの方が被害は少ないです。
ドラウトは確かにレベルダウンを防げますが、昨今の環境ではレベルダウンよりも妨害呪いの方が多いです。
一見両方に対応できるように見えますが、両方に対応できるのは『相手の妨害呪いより後で尚且つレベルダウンを使われる前の高額地』と非常に限定的です。

通行料半減

「自分への被害がない」と散々言ってますが、「じゃあ相手にも被害ねーだろ」と思われるかも知れません。
そこはまぁ今は置いといて、実際どういう効果が見込めるか考えてみます。

レベル1~3の土地:通行料アドバンテージを与えない

微々たるものですが、ふと切り詰めてる時なんかに効いてきます。
地味すぎて気づきませんが、「あ、通行料入ったからアイテム使えるラッキー」という場面を減らせます。
逆に「通行料払ったらヘイスト使えなくなっちゃた…」も減らせます(フォッグのコストをペイしてますね)。
ただし、レベル3になると大きく影響します。
よくあるレベル3戦法はミドルリスク・ミドルリターンくらいの嫌らしい立ち回りですが、これをローリターンにできます。
わざわざ足スペルを使う必要もなくなりますね。

レベル4~5の土地:致命打を与えない

すなわち勝負を決定付けるようなチャンスを与えません。
2000を1000にしたからって有利なのは変わりませんが、『絶対有利』ではなくなります。800を400にするのも同様。
反撃の余地は残されています。
また、自分が有利である時は、相手のいわゆるワンチャンを潰すことができます。

足スペルを温存できる

既に触れていますが、特にレベル3の土地に対しては余裕で足スペルを温存できます。
つまり疑似的に足スペルを使ってるようなもんですね(ピースやシニリティと似た考え)。
G30で1ドローが付いてるのでこの点は他の追随を許さないでしょう。

トランスを狙える

通常、レベル2や3の土地は天然ラントラ(解説はリンク先・DS版のwikiです)の温床になりやすいですが、フォッグを使うとレベル4も狙えるようになります。
500前後の支払いだと利益は出しにくいですが、むしろ被害がないことを喜ぶべきでしょう。
レベル3に限っては大チャンスです。ただし、普段から意識していないと難しいかも知れません。精進。

これがフォッグ

ここまでのフォッグをまとめると以下のようなスペルになります
・呪い上書きスペル(相手用)
・呪い上書きスペル(自分用)
・ドロースペル
・疑似足スペル

バイタリティとディジーズを足して割ったらピースっぽくなった、そんな感じです。

フォッグの方向性

そんなフォッグ、「自分に使っても相手に使っても地味な被害を与えるだけ」に見えますね。
その通りです。が、ブック構成によってはその格差をウンと広げることができます。
「自分への被害は小さく」「相手の被害は大きく」するにはどうすればよいか。

そのためにはフォッグの方向性(役割)を理解する必要があります。
ざっと上げると、
・侵略しない
・急な展開を抑える
・トランスが狙える

すなわち、
・侵略しない→守る・走る
・急な展開を抑える→安定した展開で勝ちにいく
・トランスが狙える→連鎖と一点上げ

ということです。
これらを理解したブックなら、フォッグの力は遺憾なく発揮されます。

フォッグを支える

では相性のいいカードを羅列しましょう。

土地破壊系(レベラー・バジリスク)

言うまでもなく相性抜群です。
レベル5を4に、5を4にするとフォッグの効果は飛躍的に上がります。
レベターはタフで汎用性も高いですが、風属性には効かないので注意しましょう。
バジリスクは即死もありますが、土地破壊をメインにすべきでしょう。
地属性は走りに向いているのでどちらも優秀です。

ヌエ

とにかく守り重視するならヌエ。
レベラーとご一緒に。

ローカスト

効果が高いといえどレベル5は流石に辛いです。
そこを抑制・下落させられるローカストは非常に優秀。
スペル版の土地破壊ですが、踏む前に使わないといけないのがやや難。

防魔

走りとしての性能だけでなく、バイタリティ等の必要がないのも相性が良いです。
マヒしてもフォッグで上書きできます。

バイタリティ・ピース・リフレクション

防魔ではなく普通の呪いでもかまいません。
シンプルですが、攻めっ気がないならアンチエレメントよりフォッグの方がスピードが増します。
走りの具合に合わせてお好みで。

領地を稼げる系(バード・マイコロン・パウダーイーター・スパルトイ)

積極的にトランスを狙うならこれらを使うと良いでしょう。
当たり前ですが地変スペルを忘れずに。
トランスしないと防御面が不安定ですが、走るスピードは加速します。

マジックブースト・マナ

走りに欠かせないカードですね。
マジックブースト+トランスは最速のコンボです。

相手ブックとの相性

フォッグを使った走りブックは強いです!
が、相性の悪い相手も当然います。
大雑把に比較してみます。

○スタンダードな走り

妨害数枚のよくある走りブックには強いです。
最も効率良く相手のアドバンテージを減らせ、こちらのアドバンテージを伸ばせます。

○ピース&リフレクション

こちらは攻めないので勝手にリソースを割いてくれます。
ピースはありがたく放置し、リフレクションはフォッグで上書きしてしまえます。

△防魔

あたりまえですがフォッグは防魔に効きません。
防魔重視の走りはやや苦手です。

△ハメブック

通行料で勝ちに行くブックは一見相性が良いように見えますが、ボガートやヨーウィが相手だとそうもいきません。

△プレイグ

敵味方全ての呪いが上書きされるのでもはやフォッグとか言ってる場合じゃないです。
毒を上書きするためのスペルに成り下がります。

×イケイケ侵略ブック

攻撃的なブックはあまりレベルを上げないのでフォッグの出番がなくなりがち。
妨害呪いが多いので、自分に使うようにしましょう。
環境にもよりますが、決して少なくないので最も苦手とするタイプです。

?ユニフォーミティ

実はユニフォーミティの効果はフォッグの後に発動するのでフォッグの意味がありません。
といってもG200ですから、序盤でなければ大した問題ではないでしょう。

でも実は……

ここまでの文を鵜呑みにした方、フォッグが最強スペルに見えるでしょう。
現実はそんな甘くはありません。
お気づきの方もいるでしょうが、フォッグには数多くの難点があります。

序盤はディジーズでいい

序盤の土地が少なくレベルも上がってない状態では多くの場合ディジーズの方が強いです。
多少なりとはいえ侵略の余地があるほうが良いです。デコイも倒せますし。
剥がされにくいのは確かですが、移動で剥がせる時や拠点クリーチャーでないときはあっさり剥がされます。

相手をステルスしちゃう

相手のフォッグのかかってる領地はピースに近いです。
放置されると第三者の妨害スペルが別の領地、すなわち自分に飛んでくる可能性があります。
(第三者に)上書きされたとしても、こちらのフォッグを丸損するわけですから、どっちに転がっても悪いです。

他の人も恩恵を受けちゃう

ピース同様、他の人も足スペルを温存できてしまいます。
とすると自分の高額地に対して足を使えるので、自分もチャンスを失うことになります。

逆転できない

展開を安定するが故に、ある程度差を付けられると追いつくことが出来なくなります。
走りブックがアンチエレメントやローカストを使うのはそれを防ぐためですが、フォッグだけではどうにもなりません。

最後に

数戦ですが実際に使ってました。

トリフネ(by ちょめ)
バーンタイタン2グレムリンアムル1インフルエンス1
パイロマンサー2サキュバスリング1スクイーズ4
ガーゴイル2パワーブレスレット2ドレインマジック2
グリマルキン3 ピース4
ストーンウォール4 ファインド2
ドラゴンゾンビ1 フォッグ4
ドリアード3 ヘイスト2
ドワーフ1 ホーリーワード84
バジリスク1 マジックブースト1
マッドマン2 ワイルドグロース1
クリーチャー21アイテム4スペル25

地属性の走りフォッグ。5戦1勝です。
構築や腕のせいもあって冴えない結果に。
あとやっぱ荒れると弱いです……。

霧月(by ちょめ)
ドラゴノイド1ウィンドシールド2インフルエンス2
バトルギアβ2グレムリンアムル1シャッター4
ミゴール1ファイアーボルト1ドレインマジック1
アーチャー1プリズムワンド2ピース2
ウェンディゴ1 ファインド2
ケンタウロス2 フォッグ4
コーンフォーク2 ヘイスト2
ヌエ2 ホープ1
ホーリーラマ2 ホーリーワード84
ヨーウィ2 マジックブースト1
レベラー3 ランドプロテクト2
クリーチャー19アイテム6スペル25

風属性ヌエフォッグ。2戦0勝。
やたら風属性で被りました。
被るとレベラー効かないわガルーダ強いわで全く機能しません。

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holst holst
@gustavholst4
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カルド覇道を突き進む中級者中の中級者。戦闘タイムテーブルが得意。

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